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今日は地上でお手伝い

日曜日はアクロトレーニングが無かったので、富士川滑空場へソアリングに行きましたが、、、

朝、眼が覚めたら0800
見事に寝坊して出遅れました、、、orz

M3に乗って大急ぎで滑空場に向かい、機体を組んで点検を終わらせて離陸準備を終わらせて離陸のタイミングを図っていると、、、

「ピストお願いできる?」と声を掛けられて、
「え、、あぁ、、、」なんてナマクラ返事している間に無線と発航記録を渡されてしまう

グライダー運航での「ピスト」業務は、、、
グライダーの離陸時間、着陸時間の記録
無線機で飛行機やグライダーへの情報の提供
地上での駐機位置や出発順の調整
搭乗順番の整理
フライト後の会計
などなど、、、
まぁ、、、パシリですね(笑)

コレが結構忙しくて、
管制塔ではないので管制権(命令)はありませんが、着陸順番程度の交通整理しなきゃなりません

しかも
飛行機、グライダー、モーターグライダーで着陸進入速度は違ったり
Touch-and-go(連続離着陸訓練)と着陸機が重なったり
グライダーはエンジンが無いので着陸のやり直しは出来ない&着陸後自分で動けない
ベテランもいれば初単独飛行の練習生も飛ぶ、
何故か滑走路に入りたがる通りがかりの観光客やカメラを構えた人たち
(立ち入り禁止になっているのは、ぶつかったら即死するからです。クラブ員に話しかければいくらでも見学できます)
などなど、、、不確定要素満載です。
運航している機種や運航体系が増えるとリアルタイムで進行する”段取りパズル”になります。

この日はグライダーx3 モーターグライダーx2 飛行機x2
結構忙しい、、、orz

結局、自分が組んだ機体は後から来た会員さんが乗って飛び立ちソアリングを満喫中(笑)
積み上げられたおやつをカジリながら一日中無線でしゃべってました、、、

夕方になって「今日は飛ばないの?」なんて声を掛けられてもねぇ~

まぁ、普段楽しませてもらっているので、たまには地上でお手伝いもしなきゃね♪


2013年アクロトレーニング開始!!

板倉滑空場で2013年の初アクロバティックトレーニングを行いました。
年末から調子が上がってきているので、出来るだけ間隔を空けずに練習して良い状態を固めてしまいたいです。
3回の練習フライトを行ってみて、、、
全体的な感触は相変わらず良く機体の重さを感じない、自分の手足が舵面になって直接空気に触れているような感覚
この感覚だけでもFOXに乗る価値があります。

余りに調子が良いので、シーケンスの中のエルロンロールとハンマーヘッドを苦手の左エルロンロールと右ハンマーヘッドに挑戦

が、、、見事にぐだぐだ、、、

エルロンロールは軸が曲がるし高度は下がる、去年苦しんだ状況の再現
ハンマーヘッドは綺麗に反転できず、垂直上昇から「よくわかんない姿勢」でグチャグチャに100mほど自由落下
調子に乗るもんじゃありません(笑)

それでもチャイニーズループ(ループの頂点でエルロンロール1回転)は形になるし、
インメルマンターンは既に得意科目の領域に
昨年は全く形にならなかったのに!?

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グライダーの上達は人間が普段使っていない”3次元空中感覚”の開眼なので理屈じゃない部分がありそうです。
インストラクターの玲子さんが言っていた「とにかく100回飛べは世界が変わる」を実感しています。
去年の選手権から体が順応してきたようで、-Gマニューバーもあまり不快を感じる事も無くなり
不要な緊張が取れて”空に解放される”感覚があります。

同時に飛べない週末に、技量低下を恐れる「焦燥感」や翼を失う「喪失感」を強く感じるようになりました。

この日はBAT(ベーシックアクロトレーニング)受講生も一緒にトレーニング
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離陸前になると皆ニヤニヤし始めます(笑)
好奇心や向上心に年齢制限はありません♪


2013年初フライト!!

1月6日(日)は2013年の初フライト、

天候も良く上空に寒気が入りサーマルが期待できる予報でしたが、薄曇りの空で日射が弱く
コアの上昇率は高いけど小さいサーマル、、、
いくら単座機で小回りが利いても小さすぎて入れません、

山の斜面に張り付くように飛ぶと帯状の弱い上昇気流帯が出ているのを発見、
山の斜面が日射により温められて斜面に沿ってユラユラと立ち上っているみたいです。
リッジソアリングのように斜面を数回往復して”0粘り”で状況の変化を狙うも旋回の度に高度を失うジリ貧状態

高度を失って滑空場に戻ってみると、ほぼ同高度に単独飛行2回目の練習生が飛ばすASK-21が旋回している
サーマルを探して粘ることを考えたけれど、粘り切れないと練習生と同時進入になり、練習生に過大なストレスを与えることになるので
ケチケチせずに先に降りる事を決断

高度300mを切ったところでDownwindコールを入れて、時間短縮のため速度高めでパターンを回りファイナルで一気にエネルギーを捨てる方針
ピストからの指示は通常の接地点より奥に伸ばして滑走路の中間位置より先に着陸させる”ロング”の指示

滑走路を空けて”訓練生のノーマル着陸の邪魔をするな”って事ですね、、、

ファイナルアプローチのエイミングポイントを通常の滑走路起点から滑走路接地点に合わせてパスを奥に平行移動
進入速度を通常進入速度に合わせて、ダイブブレーキでエネルギー処理
対地1mほどでダイブブレーキを徐々に畳んで接地点を伸ばして帳尻合わせて着陸
着陸後、急いで機体を滑走路脇の芝生に押し出して滑走路をクリア

ちょっと慌ただしい2013年初フライトでした♪


安全講習会

正月早々に安全講習会に行ってきました。
講習内容は、
「最近の法改正(特定操縦技能の審査)」
「運航に関する注意事項(ピストの運航判断)」
「グライダーの性能」
「気象入門」

今回の講習会のトピックスはやはり「特定操縦技能の審査」でした、、、
これはICAO(国際民間航空条約)締結国では常識となっているフライトレビューの概念を航空法で定め義務化したもので、
2年に1度技能審査を受けなければ機長としてフライトすることが出来なくなります。

まぁ、今までのようにペーパーライセンサーを野放しにしておくより、「安全を確保するために必要な一定の知識と技量を保つ」ための制度なので、
復習に励むしかありません♪

僕は飛行機と滑空機の2回受験でOKですが多種類ライセンサーの人は悲惨ですね、、、 


グライダー小説を見つけました。

グライダーなんてマイナーな世界を題材とした小説を見つけました。
作品名は「エアエイジ」 著者,松樹 剛史 (集英社文庫)
大学の航空部を舞台とした青春モノで登場するグライダーは、ASK13とDG-500M。
カバー裏表紙には、
「高校時代は女の子と遊んでばかりだった昌志。大学入学を機に「夢中になれるもの」を求め、サークルの勧誘を冷やかす中で、航空部の展示に行き会う。
真っ白なグライダーと、横にたたずむ美少女。
その光景に一目で心奪われた昌志だったが、美少女は「グライダーは呪い」という謎の言葉を残して去ってしまう。
彼女との再会のため、昌志は航空部に入部することにするのだが・・・・・? 空を翔る青春!」

ネタバレですが「カラッポな大学生がグライダーと出会い、グライダーで父親を失った屈折少女を口説き落として彼女にして一緒にウエーブ飛ぶって」、方向で話は進みますが
鋼管羽布張りの初期練習機から一気にスーパーシップ、、、普通のグライダー人生20年分を一気に3年で収めちゃった感あります、、、
物語の展開が急ぎ過ぎでやや苦しく、青春モノはヲッサンが読むと「かゆい」です(笑)

技術的な側面としては、お話を作るために「ちょっとそれは苦しいでしょ、、、」な感はありますが、日本のグライダー界を良く取材しています、
グライダーを紹介して興味を持ってもらうには良い小説だと思います。
まぁ~1時間程度で読めるワインコイン小説なので読んでみてください。