カテゴリー別アーカイブ: Glider

セレモニー後に、、、

開会式の後に前哨戦として、地上戦に参戦
イギリス、イタリア、ポーランド、日本で呑んでます。
つまみでハッピーターンを持ち込んだら大好評です♪

最初はビールで始まって、あとはウイスキーとウオッカのストレート
「酒を割る」って事しないのかなぁ、、、


グライダー曲技飛行 世界選手権開幕

練習日2日が終り、ついに世界選手権が始まります。
正式には”16th FAI World Glider Aerobatic Championships and 4th FAI World Advanced Glider Aerobatic Championships 2013”

僕がエントリーするのはAdvancedクラスの”4th FAI World Advanced Glider Aerobatic Championships 2013”になります。

いまさらながら、現在位置の説明を、、、
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フィンランドはムーミンとサンタクロース、ラリードライバーの国
高緯度地域なので夏は極端に夜の時間が短く、
日の出は4時頃
日没は23時近くにもなります。
日没後も完全に闇になることは無く、なんとなく僅かに明るい状態です。
選手権会場のOripaa(オリパ)は地図の”A”地点
フィンランドの南の地域でヘルシンキの西になります。

午前中にも競技日が設定されていたのですが、先日に引き続き雲が低く、風も強い状況で競技見合わせ。

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競技空域は飛行場の近傍に設置された
高度1250m~250m
地上マーカーに区切られた1000m四方の空域
この空中設定された1000mの正方形の空域でシーケンスの精度と完成度を競います。

もちろん飛び出せばペナルティとして減点されます。
高度方向でチョットでも飛び出せば-70点
最低高度違反で危険行為とみなされれば一発失格
水平方向で飛び出せば1秒あたり2点の減点
ナカナカ厳しいです。

高度に関してはHMD(Height Measurement Device)が高度情報をジャッジ席にリアルタイムで送っていて監視されています。

水平方向での位置観測は、BOXの対角線の角に”バウンダリージャッジ”が構えていて、BOXから飛び出した時間を計測してジャッジ席にレポートを入れます。

午前中にも競技日が設定されていたのですが、先日に引き続き雲が低く、風も強い状況で競技見合わせ。
夕方からのオープニングセレモニーとなりました。

各国参加選手が一堂に会して、自国国旗の掲揚から始まります。
日本からの参加選手は自分一人なので、もちろん僕が掲げます、
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選手権会場に自らの手で国旗を掲げると「日本国」を意識しますね。

僕一人なのでオフィシャルから国旗を持つお姉さんがサポートに来てくれました。
金色の髪と蒼い瞳、フィンランド人の綺麗なお姉さんでしたぁ、、、

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セレモニーの後はハンガーパーティ♪
最近、事ある毎に格納庫で呑んでるなぁ~


空域慣熟フライト 2日目

今日も良い天気だけど、やっぱり風が強い
雲も微妙に低いみたいでブリーフィングの天候判断もどうも歯切れが悪い
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明日からの競技に向けてKnownの搭乗順のくじ引き
名前が呼ばれて、缶ビールのくじ(缶の底に番号が書いてある)を引いてみると
7番を引き当てる!!
搭乗順がラッキー7とは幸先良いです。

午後から雲が切れてきてトレーニング開始
相変わらず10m/sを超える強風条件下ですが、強風条件で可能な限り補正して飛ぶ良い練習って事で

上空は15m/s以上は吹いていますねぇ、
風上に向けるとぜんぜん進まずに高度が下がる一方だし
風下に向けると、風に押されてBOX(競技空域)の端に向かってカッ飛んでいきます。
こりゃ、確かに競技にならないねぇ、、、

練習を終えてお家に戻ったら
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ワルシャワから来たマチェックが料理を作っていました。
マチェックは昨年のUnlimitedクラスのチャンピオン!!
グライダーアクロだけでなく、車のレストア、料理の腕も一級品
凄いヤツです。
正確は見た目のまんま”心優しいジャイアン”です。

作っているところを見ていると
醤油、生姜、ニンニク、胡椒、蜂蜜、豚バラ肉、、
あれ? それって焼き豚じゃない!?

「その料理ってポーランド料理なの?」って聞いてみると
「俺のオリジナルだっ」との事
オリジナルでココまで似た料理になるって、ビックリです、

マチェックが気合を入れて料理していた訳は
「明日から頑張ろうディナー」でした
ポーランドチームの大きいお家に集合して飲み会
日本のジャッジのKさんとアシスタントジャッジのTさんも合流

料理の前に暖炉の前でウイスキーをちびちび、、、
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世界選手権今昔物語、
ヤッちまった武勇伝、、、
僕が日本に帰っていた間のポーランドでの出来事、、、
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選手権前のディスカッション、、、

食事会はサラダ、ステーキ、マチェックの焼き豚、パスタなどなど、、
かなり豪勢な食事会、

食後に日本から持ってきた梅酒を回す。
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甘い梅酒はナカナカの好評価♪
来年は自家製の梅酒を持っていこう!!


空域慣熟フライト

翌朝、8:00のブリーフィング
僕の空域慣熟のスターティングオーダーは5番目を確保
飛び始めれば確実に飛べる良いポジション♪

ところが、天候はいまいち、、、
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大気状態は不安定で対流が発生しやすい条件、
でも露点温度と気温が近いので、雲の底が低い状態
ソアリングするなら結構楽しめる天候ですが
アクロするには雲低が1000mじゃ低すぎる、、、雲突き抜けて上じゃ見えないから意味無いし
オマケに西よりの風が10m/s以上吹いていて、スタンバイ、、、
時間が経てば雲も上がって飛べるようになるって話ですが、、、

とにかく、、、ひたすら、、、地上待機

午前中はあっという間に流れ、午後も変わらず、、、
遠い異国の地でネット環境は途切れ途切れになる環境だと、
自分でも何してたか思い出すのが大変な程、ひま!!

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痺れを切らせて機体を格納庫から引っ張り出して離陸位置に移動させて、
SoloFOXのコクピットで爆睡
外は上着を着ないと風が冷たくて寒いですが、コクピットの中は日当たり良好

目が覚めると数時間が過ぎていて 16時頃

なにやら話し声が聞こえるのでコクピットから這い出すと
他の機体も離陸位置に集まってきて、適当にグダグダと遊んでます、、、
そのうちに「森に行こう」って誘われて、滑走路の傍の森に入って散策
針葉樹林のフィンランドの森を歩いてしばらくすると
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なんと野生のラズベリー発見!!
色の良い実を摘んで食べてみると
甘酸っぱくて、香りが強くて美味しい!!

駐機している機体を眺めていると、見慣れない機体を発見
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Vテールが特徴的なSaltって機体です
パイロットにフィーリングを聞いてみると、
「エレベーター(ピッチ)は敏感だけどラダー(ヨー)がルーズで癖がある」って話
ちょっと乗ってみたい機体です。

そんなこんなで時間をつぶしている間に、幾ら白夜の国でも日が傾むき雲が途切れてきて フライト開始!!

時計を見ると20時過ぎ!! とにかく一日が長い
5番目なのですぐに搭乗順が巡ってきて、いよいよフィンランドの空へ
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離陸して目の前に広がる森と湖、、、
まっ平らな土地
気をつけないと自分の位置を見失って迷子になりそうです。
曳航機に曳かれながら空域を見て目に付く地上目標を記憶して、アクロ開始
BOX(競技空域)内での位置を垂直降下中に確認して、地上目標を掴む、
飛ばす練習よりも位置取りを確実にする事に専念

2度目のフライトは2230離陸!!
自分のグライダーの飛行記録の中でダントツに深夜の離陸時間です(笑)
綺麗な夕焼け空を自由に飛ぶのは気持ち良いです、、、、

(離陸から着陸まで全部なので20分近いです。適当に送ってください)

しかし、、、西日を受けながらの着陸って何回やっても嫌!!
前見えないって!!
他に覚えておいた地上目標を頼りに滑走路に降ろして一日が終了

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帰りの車に揺られながら綺麗な夕焼け、、、
時計を見るよ23時
百夜の夜は短いです


白夜の国に到着

成田から飛び立ち9時間30分ほど
映画2本と仮眠少々で白夜の国フィンランドに到着
乗り継ぎ無しのフライトは楽ですね~
フィンランドのヘルシンキから西北西に200kmほどの場所に今回の世界選手権開催地のOripaaがあります。

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旅の足はレンタカーで借りだした オペル コルサ 5MT
早速乗り出して様子を見ると、、、
うーん 電子制御スロットルのMTは違和感あるなぁ、、、エンジンを感じないTVゲームみたいな感覚です
足回りはちょっとセンターが甘い感じでなれないとチョット反応が鈍い感じがしますが、最近の足回りですね、、、

車の流れは結構早く
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高速道路は120km/h制限 一般道でも郊外なら100km/h 
市街地はリスクにあわせて80、60、40km/hって具合に設定されます。
これが面白くなっちゃうほど良いペース

ちょっと郊外になると、微妙なアップヒル&ダウンヒルにR一定のコーナーが続いて、ちょうど伊豆スカイラインみたいな感じの道
流石はフライングフィンの国です♪

でも、、、幹線道路の速度制限が変わる部分だけは要注意
オービスの設置率はかなり高く、
100km/hから80km/hに変わる場所は確実に減速しないと危険です

運転を楽しんでいる内にあっという間にOpipaaに到着
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ドアを開くと、、、寒い!!!
外気温度はなんと17℃
上着を着て挨拶周りを済ませて、早々に宿に行くと、、

今回は優雅です!!
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なんと本格的なコテージを借りてます♪
日常生活に必要な家電製品は揃っているし、テラスにはグリルがあるし
フィンランドのお約束のサウナ&プールまで完備
ポーランドチームが持ち込んだポーランド食材に僕が持ち込んだ日本食を加えて食料確保
生活環境は完璧ですね

適当にご飯を食べてウイスキーを飲みながら一通り騒いでも、日が暮れない、、、
これが白夜なんですね、、、