M-07 Concept 【ダンパー減衰力の変更】

発注していたM-07Conceptに使うダンパー部品が届いたので早速ダンパーO/H

今回はM-08で感触が良かった組み合わせからスタートします。

基本方針は減衰力を下げる事
ステア入力やディッシュパイロンに乗るとコケるので低速〜高速の全域で減衰力過多状態

ダンパーピストンを3→6孔に変更
ダンパーOILは変更無しで#300
DSC_1039
ピストン孔面積を増やしてブロー量を増やして全域の減衰力を下げて

孔数を増やす事で境界層面積が広くなり
ピストンスピード高速域でより減衰力を抜きます

ピストンスピード低速域では流速が遅く境界層が厚くなる事で
実効孔面積が小さくなり
ピストンスピード高速域では流速が速く境界層が薄くなる事で
実効孔面積が大きくなります。

これが同じ孔面積でも孔数で減衰力カーブが変化する理由

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境界層とは、
Boundary_Layer
一様流れの流体の中の物体において、レイノルズ数が大きい場合、その表面近くに限って粘性の影響を受ける流体の層である。物体の表面の流れが接触する面では、粘性の効果により流速は0となり、そこから離れるに従い、次第に流速が増加していき、自由層(境界層の外側の表面の影響を受けない層)になると、粘性を無視することができる。
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減衰力カーブの作り方は
ピストンスピード低速から減衰力を立ち上げてステアリング入力に対するレスポンスを作り
ピストンスピード高速域ではポートブローで減衰力を抜いて脚を動かして路面追従性を作るのが基本になるので

同じだけの低速減衰力をOILとピストンの組み合わせて作れるならば
ピストン孔数は多いほうが路面追従性(トラクション)は良くなる傾向になります。

ダンパーのもう一つの役割で
スプリングに蓄えた運動エネルギーを熱エネルギーに変換する役割があり
強いエネルギーピークは2箇所
バネ上固有振動数とバネ下固有振動数の2点の共振周波数
ココの抑えが効かないと
バネ上がフワフワしたり
バネ下がバタバタします。

RCに関しては実車で使う減衰率(C/Cc)に比べてかなり高いので
バネ上&バネ下共振は無視できる領域みたいです

追加での軽量化部品は
M08でも採用した
「チタンダンパーシャフト」
DSC_1040
ダンパーは車両の4角のオーバーハングに取り付けられているので
軽量化によるヨー慣性モーメントの低減も狙えます。

さて、新しいダンパーでの動きが楽しみです!

DSC_1042
前回、良い動きはするけど高レートスプリング&高減衰力で脚が動かなくて使えなかった仕様が
減衰力を下げる事で使えるようになるので
速くなるぞー!

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