E36 M3 の現状把握②

土曜日の午後から日曜日で
サスペンションセッティング依頼を受けたE36 M3の現状確認を進めました

最初にフロント周りから
DSC_9167

バネ下重量の測定
タイヤ&ホイール重量 23.3kg
DSC_9175

サスペンションストラット 5.1kg
DSC_9176

サスペンションアーム&タイロッド ブレーキ一式 16.5kg
DSC_9179

ストラットのバネ下成分は簡易測定出来ないので倒立ダンパーって事でバネ下成分は1/3として設定
フロント周りのバネ下重量は41.5kg

スプリングを取り外したストラットを組んで
ホイールトラベルを測定すると113mm
サーキット仕様としてはかなりストロークがありますね~

ダンパーストロークは101mmだったので
DSC_9169
フロントの実測ACFは0.89
10kgf/mmのスプリングを組むと
ホイールレートは8.9kgf/mmになります。

次にフロントスタビライザーレートの実測

スタビライザーリンク取り付け点からリンクを伸ばして
体重計とジャッキを当てて風袋を取ってから
正確に10mmジャッキを上げると
55.7kgf/10mmなので
DSC_9182

実測スタビライザーレートは5.57kgf/mm
スタビライザーリンクはストラット接続なので
ACF 0.89
スタビライザーホイールレートは4.96kgf/mm
かなり硬い強化スタビライザーですね、、、

続けてリアの実測を進めると
バネ下重量の測定
タイヤ&ホイール重量 23.3kg
DSC_9175

ダンパー 2.0kg(さすがアルミ製)
DSC_9198

サスペンションアーム&ドライブシャフト ブレーキ一式 30.2kg
DSC_9193

ダンパーのバネ下成分は正立ダンパなので1.3kgをバネ下成分として設定
リア周りのバネ下重量は54.8kg

スプリングのレバー比を実測すると
ホイールトラベル92mmに対して
スプリング取り付け部は62mmなので
実測スプリングレバー比は1.51

ダンパーレバー比を実測すると
ホイールトラベル130mmに対して
ダンパーストローク120mmなので
実測ダンパーレバー比は0.923

次にリア スタビライザーレートの実測

スタビライザーリンク取り付け点からリンクを伸ばして
体重計とジャッキを当てて風袋を取ってから
正確に10mmジャッキを上げると
40.1kgf/10mmなので
DSC_9196

実測スタビライザーレートは4.01kgf/mm
リアスタビライザーレバー比を実測すると
1.64なので
リアスタビライザーホイールレートは1.49kgf/mm

本当かぁ?ってくらい柔らかいなぁ、、、
この数字は疑わしいから
次回 もう一回実測してみよう

リア周りの測定をしていたら
驚愕のセッティングを発見

バンプラバーが飾り(笑)

リアダンパーストローク量を見るためにジャッキでハブを持ち上げていたら、、、
あり得ない位置までハブが上がっていく
DSC_9191

まさかねぇ、、、
って思いながら見ていたら
バンプラバータッチまで10mm残して スプリング取り付け部分が干渉してアームロック
DSC_9187
もちろんタイヤがフェンダーにブチ当たる位置だし
スプリング取り付け位置は40mm程度

つまり
リアスプリングが線間密着もしくはタイヤがフェンダーにブチ当たるまでストロークを許しちゃう、、、

リアスプリングの自由長選択の間違いから始まり
スプリングが脱落しないようにダンパー全長調整を縮め
さらにバンプラバー長の設定ミスが重なった

常識を超越したセッティング(笑)

なんでもアリだな、、この脚は、、、orz

こんな脚でナンバー吊って公道走って
サーキットでレースしてたんだ
線間密着でボディを割ってたのはある意味セーフ
オーバーストロークでタイヤのサイドウォールをフェンダーで切ったらバーストしてもおかしくない

死ななくて良かったねぇ、、、

リアはストローク設定からやり直しだなぁ

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