読み物程度の航空工学③「4つの力」

さて、ぼちぼち飛行機が飛んでいる姿を見てみましょう
fourforces
まあ、よく見るイラストですね これは水平直線飛行を描いています。
最初に垂直方向から
重心位置に対して下向き垂直方向に作用しているのが重力(Gravity)
重力に対して反対方向に垂直に発生している力が揚力(Lift)です。
重力と等しい揚力が発生している場合は水平飛行
重力より揚力が勝れば上昇、重力より揚力が少なければ降下です

で、、翼の形を作れば勝手に揚力が生まれてフワフワと浮き上がる程、世の中甘かぁ無いんです
翼に仕事をさせるためにエネルギーが必要です
翼が揚力を作るために必要なエネルギー それは翼に対してある角度を持って流れる気流
「相対気流」です。
ここでは単純に、「前に進まなきゃ揚力は生まれない」ってイメージでOKです

相対気流を得るためにリリエンタールおじさんは丘の頂上から全力疾走
photo4
「飛べる」って信じちゃってるのが凄いですよね
誰も試してないんだよ、
転んだら痛いよ
コケて怪我したりすると治りも遅いんたよ
40代にもなると走るのって結構しんどいんだよねぇ

それに続けと、オハイオのチャリンコ屋「オーヴィル君」と「ウィルバー君」は
ノリと勢いで、しょぼいエンジンを乗せた前尾翼の飛行機を作って挑戦
1280px-wrightflyer
最初に飛んだのは弟のオーヴィル君、
こんなオイシイ役を弟に渡すなんて!!
ウィルバー兄ちゃん、本音じゃヤバイって思ってたろ、、、

「”飛べる”って兄ちゃんに吹き込まれた」オーヴィル君は
カタパルトで加速して 気合い一発で飛び上がり、
飛行時間12秒 飛行距離36.6mの世界初の動力飛行を成功させました。、
とりあえず飛んで、機体を壊さなかったから成功って感じですね、

ちなみにチャリンコ屋が手探りで作っただけに酷い飛行機で超不安定、
コンピューターシュミレーションじゃ「飛行不可能」って出ちゃうらしいです。
人間信じれば何でも出来るんです!!

翼にこの相対気流を作るためにエンジンの力で飛行機は前に進み、
ヘリコプターのローターはブンブン回転し、
グライダーは高度を速度に変換します。

コレがイラストの
重心位置に対して前向きに作用しているのが推力(Thrust)です。
もちろんグライダーには無いっす。

つまり、「金を払わなきゃ空は飛べない!!」って究極の真理にたどり着きます!!
僅か連載3回で飛ぶために一番大切な事にたどり着きました
スバラシイ♪

あ、、、
パラグライダー担いで山昇って崖から飛び降りればタダか、、、

で、額に汗して手に入れた僅かな「お小遣い」を推力に変換して前に進むと、
もちろん集金に来るヤツがいる
それはN○Kの集金のヲッサンより厳しい、、、

重心位置から後ろ向きに作用しているのが抗力(Drag)、つまりは空気抵抗です
抗力とかDragって言うとちょっと航空関係者っぽいです
この抗力が原因で大切なお小遣いは空に散っていくのです

つまり
払ったお金(推力)に対して、
高効率の仕事(揚力)を生み、
且つ支払い(抗力)が少ない
のが優れた航空機ですね

この4つの力のバランスを変える事で上昇、降下、加速、減速が行われます。


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