カテゴリー別アーカイブ: Soaring

嵐の前に、、、

台風が接近しつつある9月30日
0600は快晴の空、本格的に台風がやってくる前に少しだけ飛んできました。
南西にある台風に向かって吹き込む東風を使ってリッジ(斜面上昇風)ソアリングの練習です。

機体は「PW-5」軽量で翼面荷重が低く上昇させやすいグライダーです。
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ただし、翼面荷重の低さは同時に気流に翻弄されやすい欠点もあります、、、、
強風での離着陸時は、木の葉のように暴れるのでチョット怖い機体です

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朝一で機体をせっせと組み上げて、嵐が来る前の僅かなチャンスを狙って離陸

陽当りの良い東側斜面付近を探ってみると、サーマル(熱上昇気流)を発見、900m付近まで上れます、

雲が掛かり日が翳ってくると途端に上昇が鈍り、必死に弱いサーマルにしがみつき出来るだけ高い高度を保ち状況の変化を待つ。

この我慢の状況が本当につらい、、、
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しばらくすると、東風が次第に強まり山の峰に沿って安定したリッジが出てきて一安心、
速度を絞っていくと750m以上をコンスタントに維持できます。
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南西の空の天候の変化を見ながら、1時間ほど飛んできました♪
もちろん、レーダーエコーを見て天候が悪化する30分前から一気に撤収!!
格納庫に戻ったタイミングで雨が降り始める絶妙なタイミングでした(笑)


グライダーライセンス取得方法とアクロへの道

ほとんどの方がスカイスポーツは敷居が高く感じていると思いますが、
グライダーはちょっと頑張れば十分手が届くんです!!

ライセンス取得から曲技飛行選手権までの「物事の流れ」をザクッと表すと 
「練習許可書(仮免)取得」→「単独飛行」→「学科試験合格」→「実地試験合格(免許取得)」→「曲技トレーニング」→「選手権参戦」です

まずはグライダーとはどんなものか?

「グライダー」とは航空法で定められた立派な「航空機」であり、
種類は「滑空機」
等級は「上級」になります。
滑空機は「初級」、「中級」、「上級」、「動力」があり、
「動力」はエンジン付きのモーターグライダーになります 。

グライダー(滑空機上級)を機長として運航する場合に必要なライセンスは、
航空法に定められる、「自家用操縦士技能証明 滑空機 上級」のライセンスおよび
身体的な適正が備わっていることを証明するために「航空身体検査証明」が必要となります
電波法によりグライダーに装備されている無線局を運用するために「航空特殊無線技士」
もしくは上級資格の「航空無線通信士」の資格が必要になります。

順番としては、、、
1 航空身体検査を受けて、国土交通大臣発行の「操縦練習許可書」を取得する
  これは航空機操縦に関して身体および精神的な適正を検査証明する書類で、
  「練習できる適正証明」になります。

2 任意のクラブやスクールで操縦練習を開始する

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  複座練習機を用いて教育証明を保有する教官から操縦方法、判断を学びます。
  
代表的な複座練習機のドイツ製グライダーASK-21
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3 初ソロに出る頃には学科試験を受験する
 一人で飛べる技量になれば単独飛行を行い実地試験に必要な経歴を作ります。
 単独飛行が可能になれば、より軽量な単座機に移行して練習も可能です。
  
スタンダードな単座機としてポーランド製 SZD-51-1 
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少しだけ高性能なポーランド製 PW-5
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同時期に学科試験を受験します、学科試験は工学、法規、航法、気象の4科目です、
最近では「スタディガイド」って試験対策のテキストが出ているので普通に勉強すれば受かります。

4 実地試験を受けるための必要な経歴を満たしたら「実地試験」を受験して合格すれば
 「自家用操縦士 滑空機 上級」を取得です。
 実地試験に必要な経歴は、
  「16歳以上 3時間以上の単独滑空、曳航による30回以上の滑空、失速からの回復の方法」の実施です、
   実際には個人差はありますが免許取得まで100回近くのフライトになると思います。

実地試験に合格したら「操縦練習許可書」は効力を失うので、改めて「航空身体検査」を受けて
「航空身体検査証明書」の申請が必要です。
「視力が良くなくちゃダメなんだよねぇ、、、」なんて事を聞きますが、
自家用操縦士なら矯正視力(メガネ&コンタクト着用)で0.8あれば大丈夫です。

もう一つの方法は海外留学での取得方法で、メジャーなのはアメリカへの航空留学で
米国本土およびハワイ等で米国ライセンスを取得して、日本の免許に書き換える方法です
(書き換えには日本での学科試験の航空法の科目受験&合格が必要です)

僕は日本と米国のあわせ技で、日本でモーターグライダーとグライダーで単独飛行直前まで練習して、
米国で飛行機 陸上単発(世間ではセスナって言われるヤツです)とグライダーの免許を取得し
帰国後に日本の免許に書き換えました

 この方法だと、飛行機とグライダーの免許を持っているとオマケでモーターグライダーの免許が申請できるので
飛行機、滑空機 動力(モーターグライダー)、上級(グライダー)の資格が一気に取得できます。

次に無線の免許「航空特殊無線技師」の取得方法は
講習会が開かれているので、受講して最終日の試験に合格すればOK
(もちろん独学一発試験も可能です)

練習開始から免許取得、機長として飛ぶまでの期間は大体2年程度だと思います、、、

さて免許取得までの費用はどの程度かと、、、
航空身体検査&操縦練習許可書取得は、3万円もあれば大丈夫
クラブ入会費&年会費はクラブ毎に異なりますが
静岡県航空協会(富士川)では入会金3万円 年会費3万円で6万円、

フライト費 6500円/回(20分) x100回で65万円

試験費用、全部あわせても10万ほど、、、

なんだかんだで総額90万近くになりますが
身体検査と入会までで約10万円が初動でのまとまった金額で、
ほとんどがフライト費なので分割払いと同じです。
実際のトレーニングは、4回/月で26000円程度になります。

航空留学はザクっと考えて米国で100万程度になると思います。
渡航費15万
宿泊3w(20日) 20万
トレーニング費 100USDx50回 50万
グランドスクール(座学)1000USD 10万円
程でしょうか、、、 まあココは要見積りですね。

ここから先がアクロへの道になりますが、
自家用操縦士の技能証明を取得した後に曲技のトレーニングに入ります、
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REDFOX2で行っているベーシックアクロ講習会に参加して基本的な曲技飛行の練習を行い
ポーランド等の強豪国にアクロ留学&選手権出場(大体60~80万円(ほとんどがトレーニング費です))の流れです。

最初は「単独飛行」を目標に週末に練習を重ねることになりますが、
「運動神経」や「センス」とかはあまり関係ありません(笑)
自転車が乗れれば十分です、、、

色々と書きましたが、
普通に五体満足健康で自転車に乗れる程度の運動神経があれば十分です。
必要なのは「空を飛ぶことへの好奇心」と「練習と勉強を継続するための情熱と根気」だけです。

少しでも空を飛んでみたいと思ったならば、まずは近所のグライダークラブに行ってみて体験搭乗をお勧めします♪
少しの勇気で新しい世界が広がりますよ~♪

2016年遠征で
ポーランドのマクラさんとアクロトレーニングの受け入れ話しを詰めてきました。
グライダーアクロへの道②

グライダーアクロ活動が本格化したので
日本グライダークラブ(板倉滑空場)を拠点にしています
僕が飛んでいるクラブ「空を飛ぶ人募集してます‼」


後席トレーニング

久しぶりに富士川滑空場に行ってきました
数ヶ月振りのソアリング機です(笑)
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今回からASK-21の後席でのトレーニングを開始、「次は教育証明を取りなさい」ってプレッシャーは日増しに強くなっているのをひしひしと感じます、、、
人に教えるのって難しいんですよねぇ

初めてのASK21の後席は、、、広くて快適
教官を前席に乗せて離陸開始、「うっ、、、前が見えない」
前見えないでどうやって飛ばすんだよ!! おーー曳航機はどこ行った!! 感覚的に前方視界は前席の40%程度でしょうか
離陸直後から曳航機の後ろでピコピコフラフラ、完全に遅れ&オーバーコントロール

しかも曳航パイロットはベテランの高橋 淳さん、
バンクは浅いしロールレートも非常にゆっくり 最小限の舵で飛ぶので、ピタリと超安定、、、
滑らかで丁寧な操縦の超ベテランパイロットに静穏大気状況、操縦の「ボロ隠し」が出来ないからミスが全部見えちゃうんですよねぇ、、、

後席からの感覚は機首が思いっきり長い単座機ですね、前を見る時はチョット首を傾けて覗き込めばOK
高度600mで離脱する頃には感覚は掴めて来ました

今回のフライトは後席での操縦に慣れるためなので、基本的な失速や左右旋回を繰り返して練習していて感じるのは

動きがのろい、、、、ためしに120km/h位出してフルエルロン入れても、のたーっと向きを変える

感覚がすっかりFOXに馴れた状態で複座練習機のASK-21に乗ると、「クラウン」に乗っている感覚ですね
流石は練習機、ほっといても勝手に安定して飛んでるし柔らかい翼で乗り心地は滑らか、「振り回して飛ばそう」って気持ちにはなりませんね、、、

この機体でもベーシックアクロは可能なんですが

何でコレでアクロ出来ちゃうの?? とんでもなく難しいんじゃない?
改めてASK-21でのアクロを見るとFOXに比べるとグライダーらしい”優雅”な動き、
機会があればASK-21でのアクロに挑戦してみたいですね

今回の後席トレーニングで見つけたポイントは、離着陸の時は首を傾けて横から覗き込んで前方を見る
前方視界が悪ので判断遅れと、それに起因するオーバーコントロールに注意
ASK-21での当面のトレーニングは後席で不自由なく飛ばせるようになること
簡単には取れない教育証明ですが、少しずつ進めていくしかないですね、、、

先は長いなぁ~


【グライダー部】予期せぬ再会(笑)

先週の日曜日、FOXのTCD対応とトレーニングで群馬県板倉滑空場に行ったときに、、、

JA2444 グローブG102 ASTIRⅢb型の組み立てを手伝っていたら、どこかで見た記憶のある救急箱が、、、

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えーっと、、以前どこかでお会いしましたよね!?

ちょっと横を見せていただきますね~

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このグライダーは日本で2機しかいませんよね

やっぱり(笑)
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お久しぶりです、最後にお会いしたのは18年前ですね~
お互い搭乗機は変わりましたが、お元気そうで何よりです。

今後ともよろしくお願いします♪


昨日のフライトで気が付いたこと、、、

土日出勤の影響で前回のフライトから2ヶ月近く間が開いたのでリフレッシュで飛んできました。
ポーランドに行く前に少しですが空中感覚を戻す事が出来ました。

複座のASK-21で飛んで自分の変化に気が付いたのでとりあえず記録に残します。

FOXでの曲技トレーニングを受けてから、改めてソアリング機に乗ると、
操縦方法は2種類に分かれていて、スイッチを切り替えるように飛び方が変わります。

今までの飛び方が「機体の安定性」を主として自分の意思(旋回方向や機速)を乗せて操る感覚、
ある意味「出来るだけ機体安定に任せて操縦しない」方法

曲技飛行モードは「自分の意思」を主として機体を操る感覚
「機体の持つ安定性を一切使わずに、意思により姿勢を完全に制御する」方法

どちらの感覚も、もちろんコントロールはしているのですが運動を発生させるプロセスが異なるので飛び方が全く異なります。

着陸に入ると「機体安定に意思を乗せる」側に自分の中でスイッチが切り替わるのが自覚できます。
以前はこの感覚はありませんでした、

少しは変わったのかな、、、