カテゴリー別アーカイブ: Aerobatics

白夜の国に到着

成田から飛び立ち9時間30分ほど
映画2本と仮眠少々で白夜の国フィンランドに到着
乗り継ぎ無しのフライトは楽ですね~
フィンランドのヘルシンキから西北西に200kmほどの場所に今回の世界選手権開催地のOripaaがあります。

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旅の足はレンタカーで借りだした オペル コルサ 5MT
早速乗り出して様子を見ると、、、
うーん 電子制御スロットルのMTは違和感あるなぁ、、、エンジンを感じないTVゲームみたいな感覚です
足回りはちょっとセンターが甘い感じでなれないとチョット反応が鈍い感じがしますが、最近の足回りですね、、、

車の流れは結構早く
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高速道路は120km/h制限 一般道でも郊外なら100km/h 
市街地はリスクにあわせて80、60、40km/hって具合に設定されます。
これが面白くなっちゃうほど良いペース

ちょっと郊外になると、微妙なアップヒル&ダウンヒルにR一定のコーナーが続いて、ちょうど伊豆スカイラインみたいな感じの道
流石はフライングフィンの国です♪

でも、、、幹線道路の速度制限が変わる部分だけは要注意
オービスの設置率はかなり高く、
100km/hから80km/hに変わる場所は確実に減速しないと危険です

運転を楽しんでいる内にあっという間にOpipaaに到着
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ドアを開くと、、、寒い!!!
外気温度はなんと17℃
上着を着て挨拶周りを済ませて、早々に宿に行くと、、

今回は優雅です!!
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なんと本格的なコテージを借りてます♪
日常生活に必要な家電製品は揃っているし、テラスにはグリルがあるし
フィンランドのお約束のサウナ&プールまで完備
ポーランドチームが持ち込んだポーランド食材に僕が持ち込んだ日本食を加えて食料確保
生活環境は完璧ですね

適当にご飯を食べてウイスキーを飲みながら一通り騒いでも、日が暮れない、、、
これが白夜なんですね、、、


世界選手権へ出発!!

おはようございます!!
本日よりフィンランドで開催される「グライダー曲技飛行世界選手権」に行ってきます。

各国代表が集まり僕が出場するadvancedクラスでも50人近いエントリーの激戦になります。

既にパートナーのSoloFOXはフィンランド入りしたので、
到着後に速やかに空域慣熟が可能で競技モードに入れます。

いよいよ世界に自分の力を問う機会が訪れました。
「競技」での空中戦、
「宴会」での地上戦、
共に日本代表として全力で戦ってきます!

Redfoxのチームメンバー、
日本グライダークラブ(板倉滑空場)のクラブ員各位、
週末の練習フライトをさせて頂いている板倉滑空場付近に在住の方々、
Redfoxの挑戦にご理解を頂き支援して下さるギナーンジャパン様
社会人失格級の休暇取得を許してくれた会社
多くの友人達
多くの方々に理解を頂き、世界に力を問える機会を与えて頂けました。
パイロットとしてこれ以上の幸せはありません!!

心より感謝しております。

この拙いブログを読んで下さったすべての方へ
「日本有数のグライダーアクロ馬鹿を世界選手権に送り出したのは俺だっ!!」っと自慢してください♪

では、行ってきます~っ♪


クラクフでのエアショー”IX Malopolski Piknik Lotniczy”に参加 後半

重い胃を抱えながらも二日目のエアショーは始まり、Solo FOXの準備を進めていると、
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お隣に昨日まで居なかった機体が駐機しています。

派手な塗装のSu-26 ユルギス機です!!
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胴体下に増槽タンクをぶら下げているから、いつの間にか飛んできたみたいです。

Solo FOXの準備を終えて機体の傍でのんびりしていると、
突然「コンニチワーー」って日本語で話しかけられ
振り返ると、、増槽タンクを抱えたユルギスが目の前に!!
ひえぇーー!!
まさか話しかけられるとは思ってもいなかったから頭真っ白です
しどろもどろに自己紹介とアクロよもやま話、、、

あーーびっくりした、、、世界的に有名なアクロパイロットに声かけられるなんて、、、
タイミングをみてアプローチしようと思っていたけど、完全に隙を突かれました(笑)

ええもちろんミーハー根性丸出しで一緒に写真ですって
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お昼頃にはすっかり体調も回復して、豪快な肉まみれのお昼ご飯で完全復活
Solo FOXの傍にマクラさんが居ると、記念写真のリクエストがあるので、専属カメラマン状態(笑)
昨夜のどんちゃん騒ぎの無意識状態でお友達が自然と増えたようで、
通り掛かりの何人かに「体調どう?」なんて聞かれる始末

午後にはユルギスのフライトも始まり
もちろんここでも大人気

離陸直後にコブラに入れたりタンブルでぐりぐり回したり、、、、空中停止させてトルクロールさせたり
見ていて飽きないですね~
楽しませていただきました♪

夕方にマクラさんがフライトしてSolo FOXは撤収開始
帰りは分解してトレーラーでポズナンに帰ります。
ここでトメックとSolo FOX&Zelaznyともお別れです。

このままワルシャワのマクラさんのお家にホームステイして月曜日はワルシャワの街を見て、火曜の早朝の便で帰路に着きます。


クラクフでのエアショー”IX Malopolski Piknik Lotniczy”に参加

クラクフでのエアショー参加

翌朝、
共産主義時代に建てられたWi-Fi環境どころかTVすらない安ホテルから飛び出して
エアショー会場へ
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クルーテントで離着陸に関する注意事項や飛行禁止空域を確認
スケジュール調整

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ブリーフィング後に早速Solo FOXをエアショー仕様に、
まぁ、翼端にスモークシステムを取り付けて配線するだけですが(笑)

参加したエアショーは
IX Malopolski Piknik Lotniczy
ポーランド航空博物館主催のエアショーで、
普段は閉鎖されている旧飛行場をこのイベントの日だけオープンして開催されます
展示飛行は駐留アメリカ海兵隊の対地攻撃機 OV-10ブロンコが来たり
モーターパラグライダーが飛んだり、
さらにポーランド航空博物館のYak-18が展示飛行の予定

もちろん近隣諸国からの参加もあり、
ドイツからエクストラやSBACH300
なんとロシアからはのSu-26を駆るユルギス-カイリスが参加します。
“ポーランドのアクロはポズナンに拠点を置く”Zelazny”のエクストラ330LCとズリン マクラさんのSolo FOXです。

スケジュールみっちりで一日中何かが飛んでます(笑)

しかも、クルーとして登録さえているので、持っているパスはもちろんランプパス
基本的にどこでもOK 滑走路だってOK♪

Solo FOXの準備を早々に済ませてしまえば、夕方のデモフライト開始までエアショー見放題
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マクラさんはやはりココでも有名人、サイン&写真攻め
参加機を見て回ると、やっぱり全員お知り合い(笑)
覚えきれない程の友人を紹介してもらって一気に場所に馴染めます♪
(これが後でとんでもないことに、、、)

ポーランド航空博物館のYak-18をいろいろ見せて貰いました
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Yak-18は
現存機が非常に少ない貴重な機体です
一年に一度だけこの航空ショーで飛ばすそうです
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エンジンは星型5気筒エンジン
ぱりぱり、、、と良い音しています

マクラさんのお友達のメカニックのオッチャンが
「せっかくだからコクピットに座っていけ!!」と勧められて
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博物館の機体に座っちゃいました♪
Yak-18のコクピットに日本人が収まるのは初めてなんだろうなぁ~(笑)

そんなこんなで参加機を次々に眺めている間にもエアショーは進んでいて、見上げるとタイトな編隊を組んで Aerobatic YakkersのYak-52がローパスからループに入って行ったり
アントノフAn-2がパラシュートジャンパー乗せてノンビリ離陸していったり
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エプロンを歩き回ってエアショーを存分に楽しんでいると、気が付くとお昼ご飯の時間
お昼ご飯はクルー御一行様はミールサービス
チケットを出して、食べたい料理をリクエストすれば問答無用で大皿に山盛り
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基本的に肉+イモ+酢漬けキャベツの炒め物ってパターン、
別に凝った味付けはしていないんですが、塩コショウのシンプルな味付けが妙に美味い
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もちろんガッツリ食べさせていただきました。

順調にプログラムも進みSolo FOXの出番
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機体を滑走路端まで搬送して、マクラさんが乗り込みスタンバイ

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曳航機のエクストラ330LCとエアショー用のとんでもなく短い12mの曳航索を繋いだら即離陸
曳航中もエクストラが背面しちゃってます(笑)
残念ながら天候が思わしくなく、900m程からシーケンス開始

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エアショー初日も終わってZelaznyのエクストラやズリンにスモークオイルの補充をしていたら、
「ホテルに一度帰ってシャワーを浴びたら、ハンガーパーティーだっ!!」
って休む間もなく次のお誘い

速攻で機体の片付けを済ませて、ホテルに戻り身支度を済ませて、会場のポーランド航空博物館へ
うす暗い夜の博物館を通って案内されたのは、、、
普段は機体展示されている博物館のハンガーを会場にして宴会しちゃってます、、、
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天井にはポーランドグライダー史に残る機体が吊るされて展示されているんですが
いいのかぁ~?
日本の感覚じゃ絶対に無理でしょ(笑)

広い会場でなんとかマクラさんと合流して、展示機を教えてもらうと、、、
コブツ3やプロトタイプSWIFTはマクラさんが実際に乗っていた機体だし
マクラさんのおじいさんが乗っていたソアリング機まで、、、
実はこのハンガーを見て初めて自分がどこ居いるか気が付いたんです、、、、
wikiでポーランド機を検索すると出てくる有名な博物館だったんですね!!

一通りの機体を見て、ぼちぼち呑みの誘いが入ってきたら、とんでもない状況に
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「マクラさんの紹介+珍しい日本人グライダーアクロパイロット」って事で昼間知り合った人が次々と攻めてくる
しかも、、、恐ろしい事に全員ウオッカが零れんばかりに満たされたのショットグラスを携えて、、、

普段はほとんどお酒を飲まない生活なので強くない、、、どころか非常に弱い

進められるままにチビリと舐めると、強烈なアルコールパワー!!
「ちょっとだけ舐めてココは逃げるか。。。」なんて思いながら笑ってごまかそうとしたら、、、、

「ウオッカの飲み方を知らないのか!! ウオッカはこうやって楽しむんだっ!!」
と言わんばかりにグラスを掲げて
一気にショットを空にしてオレンジジュースのチェーサーを流し込む、、、

にっこり微笑まれて逃げるタイミングを失い、イクしかない状況に、
意を決して一気に飲み干してチェーサーを流し込む!!
「あれ!? 意外と飲みやすいじゃん♪」って意外と美味いかも!?
ってだんだん楽しくなりながら、みんなで楽しく飲んだ記憶が4杯目位まで、、、

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その後は、、、すみません、、、、何にも覚えてないんです!!

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翌日、妙に重い胃をさすりながら話を聞くと、、、
普通に酔っぱらって、飲んで歌って踊って遊んでたそうな、、、
カメラの映像を見ると撮影した記憶の無い写真がちらほら、、、
踊りながら動画撮影してていたり、、

うーん、、、お酒って怖いですねぇ~


ポーランド選手権 5日目(最終日)

競技最終日、Unknownを飛んで決着ですが、、、
なんと雨!!
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朝のブリーフィングで早々に競技中止
KnownとFreeのみの競技会となりました。

競技自体はKnownとFreeそれぞれの成績のみの表彰で、総合での表彰は無し
残念ながら表彰台とトロフィーはお預けです。
この総合順位につけてUnknownで勝負出来ないのは悔しいです!!
順位を落とすことになってもいいからUnknownを飛びたかった、、、

まぁ、幻の3位となってしまいましたが、参戦2年目でこのポジションなら良しとしましょう
本番の世界選手権前にSolo FOXで実戦経験が詰めたのが最大の成果です。

2位はインストラクターのトメックが入り1位は地元のチェンストホヴァのパイロット
インストラクター トメックへの挑戦は世界選手権で再勝負です(笑)

表彰式を終えた後に今後のスケジュールを調整
僕の固定されているスケジュールは7月2日早朝にワルシャワを発つ事だけ
土~月までは予定なし
マクラさんから提示されたオプションは2つ
①ポズナンに戻って月曜までトレーニング
②クラクフのエアショーに一緒に行ってエアショーにクルーとして参加

もちろんトレーニングを希望したのですが、残念ながらポズナンの天候がイマイチ
戻ったところで飛べる確率はかなり低いとの事
飛べないなら戻ってもしょうがないので、クラクフのエアショー参加に決定

チェンストホヴァからクラクフのエアショー会場までの移動はSolo FOXはエクストラに曳かれてフェリーフライト
クルーとして参加するトメックと僕は空のSolo FOXのトレーラーを曳いて車で移動
ココからはヒュンダイのIX35に車を変更
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2LターボディーゼルのSUVです。
ヒュンダイとかキア等の韓国メーカーの車は日本ではほとんど触れる事はありませんが、
欧州ではメジャーな存在
実際に運転してみると、、、意外なほど出来が良い、、、
最近の日本車に似た演出過多な作りで、”パワー感”を演出するために電子制御スロットルのスロットル線形は
非リニア特性
ちょんと踏むとドバッとパワーが出ます(笑)
足回りはダンパーの伸び側を強めて、乗り心地はブッシュの硬度を下げてコンプライアンスで逃がす。
ロールスピードが遅く腰高感は少ないのですが、路面が悪くなると位置決めが甘くブルブル感が出ます

まぁ、、、いくらでも文句は付けられますが、価格と性能を見れば売れているのは理解できますね、、、

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夕方にエクストラに曳かれたSolo FOX見送り、陸送開始
クラクフまでは1時間半程の旅

明日からクラクフのエアショー参加です♪