これは楽器ですね

週末に飛行機を作りに行ったらニヤニヤしながら叔父が手招き、、、

コレコレ♪、、、

「な~んか面白いオモチャを仕入れて来たなぁ♪」

HI3C0004
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んん~、、、
ちょっと年代物の木製の箱、、、
装飾の加工を見ると手作りだねぇ

角の板同士の「組み」と「チリ」は詰めてあり精度はかなりのレベル、、、

何だか判らないけど結構気合いの入った作り込みのアンティーク家具ってところ
かなぁ

なぜか、ハンドル!?

HI3C0005
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HI3C0006
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ゼンマイ巻くと走る「家具調チョロQですかっ!?」
んな訳ないって(笑)

蓋を開けてみるとぉ~

HI3C0001
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ターンテーブル、、、
ほぉ~~”蓄音器”ってヤツです!!

叔父がリフォームの仕事で旧家の納屋で見つけて施主さんにお願いして譲って貰ったそうです。
うらやましいっぞっ!!

「きっと思い出が入っている蓄音器ですから、メンテナンスしてオーナーさんに聴いて貰おう!!」って企画に♪

もちろん蓄音器なんてタイラップは初めて触れます!
今までは博物館のガラスの向こうでしか見たことが無かった代物です

一番のお楽しみの「メンテナンス&レストア」は叔父が済ませてしまったので、今回は見学、、、
中の構造を見たかったなぁ~、、、残念です(泣)
最後のアームの取り付け部分のベアリングの取り付け&固定の作業だけ手を出して、、、

HI3C0039
HI3C0039

HI3C0008
HI3C0008

完成♪

イロイロ触れてみると、
凄いです、この子、、、
当たり前ですが、電池を入れなくてもコンセントに繋がないでも音楽を奏でる事が出来るんですよ

長く柔らかいゼンマイを動力に使う事でスプリングレートの変化を極力抑えて回転速度を一定にしていますね~

HI3C0007
HI3C0007

40回ほどはグルグルと巻けます

構造は「音響機器」ってより「楽器」に近いですね、、、

レコードの溝を針が捉えて、
アーム先端の箱の中のダイヤフラム(非常に薄い鉄板?)を震わせて音を作ります。

HI3C0009
HI3C0009

スピーカーのコーンを電磁石ではなく直接震わせて音を作る感じです。
HI3C0010
HI3C0010

針に軽く触れるだけで「ぼっっ!!ぼっっ!!」とかなりの音が出ます!

作られた音は金管楽器のような作りになっているアームの中を反響しながら進み

HI3C0043
HI3C0043

本体の共鳴室で響かせて音量と音質を整え、
HI3C0012
HI3C0012

箱の前面のネットの部分から出て来る構造です。

早速、ゼンマイを巻いてレコードを乗せて、

HI3C0011
HI3C0011

針を落とす、、、、

HI3C0041
HI3C0041

ぼ、、ぼっ、、、♪♪、、、♪、、ぎゅあぅ~わぁおうっ!!をぅわぉっ・・ぼぼぼっばはばっ!!

「うわっわっ!! 針が流れたっっ””」

慌てて針を上げるも、レコード傷だらけ、
あぁ~ぁ、、削れちゃったよぉ~、、、、orz

おかしいなぁ~???
こんなハズじゃないんだけど、、、
叔父と二人で悩んでいるとご近所さんが来訪、

お隣のナイフ職人さんが暇を持て余して登場!
やっぱり「類は友を呼ぶ」って本当ですね、すぐに好奇心に捕まります(笑)

3人でイロイロ悩んでいるとご近所さんが、、、
「これ、レコード盤が違うかも? 昔は片面に1曲だったよ!!」
ってぇ事はレコード盤の溝も深くて広いって事だよね!!
なるほどぉ~ どうりで針がゴツいしアームが重い訳だ

あまりにも扱った物が古い過ぎて知識の範囲外です(笑)
もう少し調べて仕切り直しです!!

HI3C0042
HI3C0042

HI3C0003
HI3C0003

この子の名前は
”MARVEL”
JGM No.7058
JAPAN PHONOGRAPH CORP
製作年度も、どんな会社かもわかりません、
人の話だと「日本ビクターと係わり合いがあるらしい」ってこと位です
流石にネットで簡単にって訳にはいきません、、、

製作年度は、イロイロ調べて絞り込むと、、、
レコードの歴史を調べると蓄音機が日本にあったのは1930年代前半、
EP(電気)レコードプレーヤーが現れたのが1954年(日本ビクター蓄音器(株))
シリアルNOが7000番台まで届いているって事は当時の生産基盤を考えてもソコソコの量産機種だと思いますので
この間の1954年寄り、、、
いろんな人に写真を見せて年代を絞り込むと1940年代には小学校に置いてあったそうです。。。
軽く70年前ってところですね、、、

レコードってヤツを始めてイロイロ調べました、
調べていくうちに納得です
そもそも最初のレコードは「SP盤」ってやつで片面に1曲
その後のEPレコードプレーヤーの時代で、針が細く震度を電気信号で出力する「LP盤」が出たんですね~
もちろん針が細くなれば溝も細い、片面に数曲入る訳だね!!
そりゃ溝の深さがゼンゼン違えば、針も流れるって(笑)

こうなったら、SP盤のレコードを探さなきゃ♪
さて、どこにあるのかなぁ~
ひょっとしたら元オーナーのところにレコード盤があるいかも!?

この究極のアナログプレイヤーがどんな音楽をを奏でるのか、、、
レコード探す楽しみが増えました♪

しかし、今回も先を越されたなぁ、、、
「コソコソと真空管アンプ自作して羨ましがらせてやろう」って
思っていたのにぃ~、、、
蓄音器を持ち出されるとはなぁ、、、
まぁ、蓄音器に触れるなんて、得がたい体験が出来るから幸せです~


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