カテゴリー別アーカイブ: Glider

2013年アクロトレーニング開始!!

板倉滑空場で2013年の初アクロバティックトレーニングを行いました。
年末から調子が上がってきているので、出来るだけ間隔を空けずに練習して良い状態を固めてしまいたいです。
3回の練習フライトを行ってみて、、、
全体的な感触は相変わらず良く機体の重さを感じない、自分の手足が舵面になって直接空気に触れているような感覚
この感覚だけでもFOXに乗る価値があります。

余りに調子が良いので、シーケンスの中のエルロンロールとハンマーヘッドを苦手の左エルロンロールと右ハンマーヘッドに挑戦

が、、、見事にぐだぐだ、、、

エルロンロールは軸が曲がるし高度は下がる、去年苦しんだ状況の再現
ハンマーヘッドは綺麗に反転できず、垂直上昇から「よくわかんない姿勢」でグチャグチャに100mほど自由落下
調子に乗るもんじゃありません(笑)

それでもチャイニーズループ(ループの頂点でエルロンロール1回転)は形になるし、
インメルマンターンは既に得意科目の領域に
昨年は全く形にならなかったのに!?

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グライダーの上達は人間が普段使っていない”3次元空中感覚”の開眼なので理屈じゃない部分がありそうです。
インストラクターの玲子さんが言っていた「とにかく100回飛べは世界が変わる」を実感しています。
去年の選手権から体が順応してきたようで、-Gマニューバーもあまり不快を感じる事も無くなり
不要な緊張が取れて”空に解放される”感覚があります。

同時に飛べない週末に、技量低下を恐れる「焦燥感」や翼を失う「喪失感」を強く感じるようになりました。

この日はBAT(ベーシックアクロトレーニング)受講生も一緒にトレーニング
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離陸前になると皆ニヤニヤし始めます(笑)
好奇心や向上心に年齢制限はありません♪


2013年初フライト!!

1月6日(日)は2013年の初フライト、

天候も良く上空に寒気が入りサーマルが期待できる予報でしたが、薄曇りの空で日射が弱く
コアの上昇率は高いけど小さいサーマル、、、
いくら単座機で小回りが利いても小さすぎて入れません、

山の斜面に張り付くように飛ぶと帯状の弱い上昇気流帯が出ているのを発見、
山の斜面が日射により温められて斜面に沿ってユラユラと立ち上っているみたいです。
リッジソアリングのように斜面を数回往復して”0粘り”で状況の変化を狙うも旋回の度に高度を失うジリ貧状態

高度を失って滑空場に戻ってみると、ほぼ同高度に単独飛行2回目の練習生が飛ばすASK-21が旋回している
サーマルを探して粘ることを考えたけれど、粘り切れないと練習生と同時進入になり、練習生に過大なストレスを与えることになるので
ケチケチせずに先に降りる事を決断

高度300mを切ったところでDownwindコールを入れて、時間短縮のため速度高めでパターンを回りファイナルで一気にエネルギーを捨てる方針
ピストからの指示は通常の接地点より奥に伸ばして滑走路の中間位置より先に着陸させる”ロング”の指示

滑走路を空けて”訓練生のノーマル着陸の邪魔をするな”って事ですね、、、

ファイナルアプローチのエイミングポイントを通常の滑走路起点から滑走路接地点に合わせてパスを奥に平行移動
進入速度を通常進入速度に合わせて、ダイブブレーキでエネルギー処理
対地1mほどでダイブブレーキを徐々に畳んで接地点を伸ばして帳尻合わせて着陸
着陸後、急いで機体を滑走路脇の芝生に押し出して滑走路をクリア

ちょっと慌ただしい2013年初フライトでした♪


安全講習会

正月早々に安全講習会に行ってきました。
講習内容は、
「最近の法改正(特定操縦技能の審査)」
「運航に関する注意事項(ピストの運航判断)」
「グライダーの性能」
「気象入門」

今回の講習会のトピックスはやはり「特定操縦技能の審査」でした、、、
これはICAO(国際民間航空条約)締結国では常識となっているフライトレビューの概念を航空法で定め義務化したもので、
2年に1度技能審査を受けなければ機長としてフライトすることが出来なくなります。

まぁ、今までのようにペーパーライセンサーを野放しにしておくより、「安全を確保するために必要な一定の知識と技量を保つ」ための制度なので、
復習に励むしかありません♪

僕は飛行機と滑空機の2回受験でOKですが多種類ライセンサーの人は悲惨ですね、、、 


グライダー小説を見つけました。

グライダーなんてマイナーな世界を題材とした小説を見つけました。
作品名は「エアエイジ」 著者,松樹 剛史 (集英社文庫)
大学の航空部を舞台とした青春モノで登場するグライダーは、ASK13とDG-500M。
カバー裏表紙には、
「高校時代は女の子と遊んでばかりだった昌志。大学入学を機に「夢中になれるもの」を求め、サークルの勧誘を冷やかす中で、航空部の展示に行き会う。
真っ白なグライダーと、横にたたずむ美少女。
その光景に一目で心奪われた昌志だったが、美少女は「グライダーは呪い」という謎の言葉を残して去ってしまう。
彼女との再会のため、昌志は航空部に入部することにするのだが・・・・・? 空を翔る青春!」

ネタバレですが「カラッポな大学生がグライダーと出会い、グライダーで父親を失った屈折少女を口説き落として彼女にして一緒にウエーブ飛ぶって」、方向で話は進みますが
鋼管羽布張りの初期練習機から一気にスーパーシップ、、、普通のグライダー人生20年分を一気に3年で収めちゃった感あります、、、
物語の展開が急ぎ過ぎでやや苦しく、青春モノはヲッサンが読むと「かゆい」です(笑)

技術的な側面としては、お話を作るために「ちょっとそれは苦しいでしょ、、、」な感はありますが、日本のグライダー界を良く取材しています、
グライダーを紹介して興味を持ってもらうには良い小説だと思います。
まぁ~1時間程度で読めるワインコイン小説なので読んでみてください。


冬の凪空

2012/12/16(日)
富士川滑空場で2週間ぶりのフライト
12月9日は富士川滑空場まで行ったものの、10m/sを超える南西風が吹きフライトは中止
お昼過ぎまで格納庫のお掃除をして撤収、
箱根をドライブして温泉に行ってチャンチャン♪ 久しぶりの地上の週末でした。

今週は高気圧どっぷりの快晴!! だけど渦度天気図を見ても下降流の安定域、Blip Mapをみるとサーマルの上限は2500feet(650m)程度
アクロ最高♪のお天気ですが富士川滑空場にFOXは無し、、、

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今日の曳航機パイロットはREDFOXチームオーナーのKさん
いっちょ600mまでよろしくお願いします!!

まぁ、行ったからにはとりあえず自分の乗る単座機を組んでみますが
上昇気流頼りのソアリングには絶望的なコンディション、
日射だけは良く最高気温18度の”冬のバカ天気”なので夕方のアーベントテルミックに望みを託します。
アーベントテルミックとは、、、
比熱高い水や森林が昼間に熱を蓄えて、夕方気温が下がった時に上昇気流を発生する現象
弱くほんのりと昇る上昇気流”0”粘りで滞空が出来る場合があります、

上昇気流が無いとマッタリとしたピクニック状態ですね、、、
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単座機2機とも地上待機、、、
外で飲む珈琲っで美味しいですよね♪

日が陰るちょっと前にPW-5で離陸しましたが、コトリとも揺れない凪の空
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バリオ(昇降計)が壊れたかと思うほどのド安定の大気状態
ここまで静穏大気だと上昇気流が無くても滑るように飛ぶ翼に身体を預ける感覚が心地良いです、、、

高度が無くなったのでパターンに入って無縁を入れたら、何やらASK-21が離陸準備中
少々タイミングが悪かったようで、ピストからのアドバイスは「状況によっては、ロングして」との事
(ASK-21と曳航機のカブを飛び越えて滑走路の中央付近で着陸)
とりあえず、どうにでも着陸できるようにファイナルまで高度を高めに温存、
離陸が間に合わなかったら滑走路中央付近に接地、
離陸が間に合えば、ファイナルでダイブブレーキ全開、必要ならフォワードスリップ(機体をわざと滑らせて抵抗を増やす操縦方法)で高度処理
ってプランでアプローチ
まぁ曳航機パイロットはKさんだから、ドウにかしちゃうでしょ

ファイナルに入ったところでASK-21が離陸して滑走路が空いたので、ダイブ全開&フォワードスリップ少々で
一気に高度処理して着陸
飛行時間は18分少々の完全消化試合でした(笑)
こんな凪の空ならASK-21で誰かと一緒に飛んだ方がよかったかなぁ、、、

この凪の空のチャンスを生かして、入会から1年目のMさんが初単独飛行達成♪
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発航回数71回でソロ達成 離陸、着陸も安定していたので、すぐに単座機に移行して楽に乗りこなすでしょうね。