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競技7日目 ついに選手権が動き始める!!

朝、目覚めてすぐにベランダに飛び出す!!
「空は雲が多少あるものの晴れ、風も10m/sを切っています。
この条件なら確実に競技成立です。
僕のKnownシーメンスの搭乗順番は7番目
競技が始まればすぐに順番が巡ってきます。
朝のパイロットブリーフィングに参加して競技成立を確認、
格納庫からSolo FOXを引っ張り出して、離陸地点で離陸前点検を実施

7日ぶりのフライトなのでイメージフライトは特に念入りに、、、
しかも、ちょっと困ったことに東風なんです。
練習の時は西風もしくは北風だったので、東風での離着陸からシーケンスの方向も全て始めての組み合わせ
一度でも飛んでいれば、気が楽なんですが、、、

周りを見れば他の選手もイメージトレーニングを始めて臨戦体制
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一気に緊張度が高まります!!

って競技が始まったところですが、どうも空の様子がイマイチ、
高度1200mほどの高さに積雲が次々に発生して、風に乗ってBOX(曲技飛行空域)に流れ込んできます。
もちろん雲の後ろや、中に入ってしまうと採点されないので、条件が悪くなれば競技が中止されます。

で、、、僕の3人前で案の定 競技中止、、、、orz
せっかくイメージトレーニングして集中したのに、段取り台無しです(泣)
空を見ていると次々に雲が流れてきて流石に厳しいです。

搭乗前の微妙なタイミングでスタンバイが掛かったまま、時間だけが過ぎ去ります
時間が経つにつれ次第に雲量が減ってきて オーガナイザーから「1530競技再会」がアナウンスされて
改めて準備開始、
機体の準備と離陸順番の確認
オフィシャルウインド(競技空域の方向を定める風向と高度毎の風速)の確認
少しずつ水分補給しながらKnownシーケンスのイメージトレーニング

動画を見ただけじゃサッパリ解らないと思うので、Knownシーケンスを説明します。
これがアレスティカタログで表記されたシーケンスです。
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①、スピン(錐揉み)1回転
水平飛行状態から減速して80km/hからラダーを入力(今回は左)
機体をラダーで滑らせて内側の翼だけを失速(剥離)させて自転状態状態へ
1回転でスピンを止めて、垂直降下後に水平飛行へ引き起こし

②ポジティブ テーススライド+DownLine1/4ロール
水平飛行状態から垂直上昇まで引き起こし
垂直上昇姿勢で空中停止、そのままバックで垂直降下
操縦桿を引き機首を落として垂直降下(バックしているからエレベーターが逆に利く)
垂直降下中に1/4エルロンロールでX軸へ、水平飛行に引き起こし

③ハンプティバンプ+DownLine1/4ロール
水平飛行状態から垂直上昇に引き起こしUpLineを作り、すぐに1/2ループ
垂直降下中に1/4エルロンロールでY軸へ、水平飛行に引き起こし

④ハンマーヘッド
水平飛行から垂直上昇へ引き起こして、垂直上昇の頂点でフルラダー(左)
機首を反転させて垂直降下後に引き起こし

⑤チャイニーズループ
ループ(宙返り)の軌道を描きながら頂点でエルロンロール1回転
何で”チャイニーズ”なのかは知りません(笑)
結構好きな科目

⑥5/8ループ+45°Negative Push
5/8ループで背面45°降下姿勢へ
加速の後に操縦桿を押し込み背面飛行に引き起こし

⑦背面旋回
背面水平飛行から60°バンクで旋回
頭に血が昇るぅ~

⑧2/4ポイントロール
背面水平飛行から、4ポイントロールの半分
90°毎に止めてナイフエッジの姿勢で一瞬止める

⑨シャークツース(サメの歯)
45°上昇の後に1/2ロールで背面姿勢で上昇
減速したところで垂直降下へ
加速したところで水平飛行に引き起こし

⑩180°旋回
水平飛行からバンク60°で180度旋回
あー終わった、終わった、、、

”あっ”と今に時間が流れて離陸順が巡ってきて滑走路にラインナップ
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いよいよ世界選手権初フライト!!
どれだけ思い描いたイメージを具現化できるかの挑戦です!!

曳航機から離脱して、BOX内でのポジションを確認
出来る限り高エネルギー状態で科目に入りたいので規定高度ギリギリでシーケンス開始
最初のスピンエントリーの減速中に運悪く小さな上昇気流にあたって持ち上げられてしまいHMDにヒット
機内にビープ音が響きToo Highペナルティ!!
イキナリかいっ!!

最初のフィギュアのスピンの停止の感覚が違う、、、乗れてないっ!!
機体が先に走ってしまい、自分の意識が僅かに遅れる感覚

「乗れてない感覚」に苦しみながら何とか科目終了
BOXは狭く感じる、ほんとに風10m/s以下かぁ?

自分のフライトが終わった後はポーランドチームのお手伝い
マクダがSWIFTに乗り込み一気に集中していきます
既に猛禽類状態です、、、
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トメックの離陸順が近づいてきました。
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尾輪のトラブルが発生したので急遽Assy交換中

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英国チーム、マネージャーのポール コンラン氏は Unlimitedのパイロットですが、
今年はチームマネージャーに徹してチームを率いています。

夕方になってスコアが発表 979.5点 59.36%
Too High(規定高度超過)と Out of BOX(空域逸脱)でのペナルティ--84点が痛い
60%切るとは、、、明日のFreeで挽回を狙います!!


競技6日目 明日は晴れるみたいです、、、

今日も天候回復せずスタンバイ

ここまで飛ばないと体からアクロ成分が揮発していく感じがします。
僕にとって一番深刻な問題が「マイナスG耐性」が日々下がってしまう事なんです。
普段トレーニングや競技で連日飛んでいると体と頭がマイナスGに慣れてくるので、
背面状態でのマニューバも平気になってきますが

時間が空いてしまうと体が地上仕様に戻ってしまい、背面系科目の精度が落ちてきます。
しかも、競技はKnownシーケンスから始まるので、背面旋回など背面系の科目が入っています。

もちろん既に選手権が始まっているので練習フライトは一切出来ません。

どんな技術も学習過程で時間が空いてしまうと、体から揮発して抜けてしまいます、、、
ある一定のレベルまで到達すると体から揮発するまでの時間が延びてきて、最後は定着します
つまり、背面飛行状態でのマニューバ経験値がマダマダ不足しているって事ですね。

競技中止状態がここまで続くと、さすがに観光もネタ切れ、
天気予報を調べると明日は天候回復して、いよいよ競技再開となりそうです。
少しでも競技状態を維持するために、練習飛行の動画を見てBOX内の顕著な地上目標を確認したり
Unknownシーケンスのイメージトレーニング、フライトログ(飛行記録)の整理など、、、

部屋に残って黙々と競技モードを再始動
明日はKnownシーケンスを飛びます。


競技5日目 もう、、、いいかげん晴れてよ、、、、

今日も天候不良、低気圧に伴って前線が通過する予報の通り
見事に曇って所により雨
焦れてイラついてもしょうがないので、フィンランドをとことん楽しみます!!
フィンランドでモータースポーツと言えば「ラリー」でしょ!!
って事で、Kangasalaにある自動車博物館「Mobilia」に行ってきました

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マチェックのフォードフォーカスで一気に北上、
曇り空時々小雨ってドライブにはイマイチの天候でしたが

2時間ほどでMobiliaに到着
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玄関先でVWがお出迎え
流石は博物館の収蔵品、とんでもないコンディションです、、、
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もちろん目当てはラリーカーミュージアム!!

スポンサーはオートグリムは付いているみたいですね~(笑)
展示車両はピカピカに磨き上げられてるでしょう♪

入館料は意外とリーズナブルで10ユーロ
展示のラリーカーは流石にガラスの向こうですが、PCや雑誌の向こう側の世界が目の前に

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フォード エスコートMk-2 RS2000
トミ・マキネンの最初のラリーカーがエスコートRS2000、なんとオリジナルです!!

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マツダ323
日本名ファミリアのGr-Aラリーカーです
87年から90年まで参戦して3勝を挙げています

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三菱ギャランVR-4
88年から90年までGr-Aに参戦

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ワークス ミニクーパー
1965年 1000湖ラリー優勝車です!!

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アウディ ラリークアトロGr-4
おなじみのGr-4ラリークアトロ!!
この後に続くGr-Bのスポーツクアトロよりスリークで好きです

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フォード エスコートMk-1 RS1600
Colt Racing Team 1974年 1000湖ラリー優勝車
ドライバー/コドライバー Mikkola / Davenport

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トヨタカローラWRC Gr-A

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いすゞ べレットGT-R rally

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ルノー R8 ゴルティーニ

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メルセデス ベンツ300SEL 6.3 Waxenberger
300SELのボディにV8 6300ccを押し込んだレースモデル

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一見普通の560SELですが、、、
なんと要人用のアーマードメルセデス!!

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防弾仕様のフロントウインドウ、
厚さ数センチの防弾ガラスが入ってます。

その他いろいろ、、、

実戦で戦った痕跡そのまま動体保存されています。
この他にもシャッターの奥にアルピーヌルノーA110が隠れてたり、
まだまだ展示されていない車両が隠れていそうです。

この他にもモーターサイクルミュージアムもあり、一日ノンビリと博物館を楽しみました。
これだけのコレクションを10ユーロ程で維持、展示出来るのは自動車文化の違いですね、、、


競技4日目 天気はいいけど風強すぎ、、、

昨日、競技はスタートしましたが天候が悪化して途中中止
夜が明けてみると雲は去り晴れ間が見えるものの、、、
北西の強風、、、ブリーフィングに行く前から「こりゃダメだろう」状態
オフィシャルからSNSで早々に「今日はお休み!!」メッセージが入って今日も観光が確定

ちなみに僕が住んでいるコテージは2ベットルーム+ロフト サウナ&プール付き
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ポーランドチームが1Fのベットリームを使って,僕は2Fのロフトとのベランダを独り占め♪
自宅より快適だったりします(笑)

とりあえず、朝飯をキメようって事で今日は僕が朝食を作ります!!
日本から持ち込んだうどんの乾麺よ茹でて、麺つゆをお湯で割って、チャチャっと「かけうどん」を人数分作って
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テーブルにどん!!
何故かコテージの備え付けの食器にお箸を発見♪
麺つゆを好みで薄味にして、薬味大目で作ったのが大正解で、
「和食の優しい味」は朝食としてポーランド人にも大好評でした。

さて、ご飯を食べた後は、強風以外は良い天気なので、もちろんお出かけです。
今日のお出かけ先はオリパから北西に1時間30分ほど走った、港町Rouma
抜けるような蒼空の下、旧市街から港に向けて散策してきました。

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近代的な街を歩くより、旧市街を散策するほうが面白いですね~

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歴史を重ねた旧市街の景観に意外に近代の欧州車が溶け込んでいます、
欧州車の本当の姿を見ている気がします。

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歩き疲れてきたところでカフェに立ち寄ってお茶、、、
甘さ控えめ、フルーツの風味豊かなケーキは絶品です♪

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旧市街を離れて街の中心街へ、、、
流石は港町、ちょっとした運河にもボートやヨットが所狭しと停泊中
水上交通が一般化しているんですね、、、

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市街の河にこんなオブジェが(笑)

お出かけから帰ると、早速次のお誘いが
オーストリアチームのBBQパーティにお呼ばれしました。
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今夜はドライバーなのでお酒は無し(笑)

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ぱっと見回すと、ゲストはポーランド、イタリア、デンマーク、ってトコでしょうか(笑)
BBQを楽しみ、アクロやグライダーの話題で盛り上がる
片言の英語でも何とかなるもんです(笑)
うーん、、、英会話能力がもっと高ければ何倍も楽しいんだろうなぁ、、、、

パーティもお開きになってコテージに戻って一息
デザート代わりにチョコレートにウイスキーを練りこんでパンに塗る
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「ウイスキーチョコレート♪」

結局、帰ってから皆でウイスキーをちびちび、、、(笑)


競技3日目 天候が回復したきました、、、がっ!!

昨日から僅かながら天候が回復して、ギリギリ競技可能な天候状態に
相変わらず雲は低く、風は10m/s近く吹いていて 外気温度は7月の夏真っ盛りなのになんて13℃程
この状態で風が吹いちゃっているので体感温度は10℃以下!!

Advancedクラスは後からのフライトですが、もちろんチームのお手伝い
(ポーランドチームとの共同運航ですので)
競技開始となれば各国、機体を準備して離陸地点に集まってくるので、
急いでポーランド&日本の陣営を設営!!
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で、競技が始まったのは嬉しいけど
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もう、、、めちゃくちゃ寒いんですよ

トレーナーに冬用ジャケットを着込んでも震えが止まらないほど

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カーシャとポリーナは毛布被ってぬくぬくと過ごしてますねぇ~
いいなぁ~ あったかいんだろなぁ~

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Unlimited競技開始早々に搭乗順の早いスターシェが離陸
風が強く、難しい(不利な)コンディション
搭乗順で気象条件の有利、不利は出ますが、運も実力の内って事ですね

競技開始するも4人ほど飛ばしたところで、雨が降り出して競技中止、、、
ポーランドチームからUnlimitedに出る、マクラサンとマチェックは明日以降にお預け

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機体を格納庫にしまって
続きは明日以降天候が回復してからです、、、

お家に帰ったら、天候不良を読んだのかマチェックが既に帰宅して料理してました。
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今夜のご飯はグリルチキン♪
何時の間に仕込んでタレに漬け込んでいたんだ、、、!?

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香ばしく焼き上がったチキンをカジって、ビールを流し込む
タバスコを使ったスパイシーな味付けと蜂蜜と醤油を使ったテリヤキ風
美味いねぇ~