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休日にグライダーやセスナ機に乗って遊んでます♪ 自動車趣味はドライブに行ったりツーリングしたり、、、 サーキットに行かない街乗りだけのM3乗りです。 BMWは、E30-320→Z3-1.9→E36-M3Bを乗り継ぎ M3はすでに13万キロ、、、 さらにE36 325i カブリオレを増車(笑) 修理に追われながら少しずつ部品を換えて楽しんでいます 最近は、乗るより修理に時間を使っている気がします、、、

嵐の前に、、、

台風が接近しつつある9月30日
0600は快晴の空、本格的に台風がやってくる前に少しだけ飛んできました。
南西にある台風に向かって吹き込む東風を使ってリッジ(斜面上昇風)ソアリングの練習です。

機体は「PW-5」軽量で翼面荷重が低く上昇させやすいグライダーです。
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ただし、翼面荷重の低さは同時に気流に翻弄されやすい欠点もあります、、、、
強風での離着陸時は、木の葉のように暴れるのでチョット怖い機体です

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朝一で機体をせっせと組み上げて、嵐が来る前の僅かなチャンスを狙って離陸

陽当りの良い東側斜面付近を探ってみると、サーマル(熱上昇気流)を発見、900m付近まで上れます、

雲が掛かり日が翳ってくると途端に上昇が鈍り、必死に弱いサーマルにしがみつき出来るだけ高い高度を保ち状況の変化を待つ。

この我慢の状況が本当につらい、、、
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しばらくすると、東風が次第に強まり山の峰に沿って安定したリッジが出てきて一安心、
速度を絞っていくと750m以上をコンスタントに維持できます。
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南西の空の天候の変化を見ながら、1時間ほど飛んできました♪
もちろん、レーダーエコーを見て天候が悪化する30分前から一気に撤収!!
格納庫に戻ったタイミングで雨が降り始める絶妙なタイミングでした(笑)


お帰りなさい、、、G90.02f

ポーランド遠征で耐Gテストの依頼を受けて一緒にポーランドの空を飛んだGuinand 90.02 f
僕の元に居た頃はプロトタイプで名前もなかったのですが、テスト後のGuinand Japanでの分解検査の結果、耐久性が保証され、
正式名称 “Guinand 90.02f”を受けて無事に製品化されました。

で、、、,,
「分解されちゃったプロトタイプはどうなるの? どうにか形として残らないの?」と事あるごとにお願い(かなりしつこく)していたところ

「これからの使用環境を考えて耐久テスト継続扱い、プロトタイプ扱いは変わらず」の条件付きで手元に戻ってきました、
Guinand Japanさんが僕の無理なお願いを聞いて頂けたので、これからも一緒に飛び続ける事ができます。

会社的に「譲渡」や「長期貸し出し」という訳にもいかないらしく、
「それならホニャララ円で購入しませんか?」っとお話を頂き思い切って購入しちゃいました

更に嬉しい事にGuinand Japanさんの計らいで、裏蓋に参戦したイベント名と日付け
“Advanced Glider Aerobatic Polish Championships jelenia gora 10-15 07.2012″が彫り込まれています♪
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約2か月振りに左腕に戻った相棒、左が少し重くなる感触が懐かしく感じます。
実際に左手から去った後の不便で、時計の存在意義をいやおうなしに意識させられました。
グライダーで滞空時間を確認するときに、いちいち携帯電話見るのが何とも煩わしい事、、、

日常生活でも、何回、左腕を空振り(腕時計無し)したことか(笑)

何度も適当な腕時計買っちゃおうかと思ったんですが、、、「もしかしたら!?」を期待して待ってみました♪
どうせ使うなら「思い入れのある道具」の方が大切にしますし、
思い入れのある道具を着ける事の方が僕の趣味には合います

アクロパイロットとしては駆け出しの僕にとっては、かなり贅沢な時計ですが、
一緒に曲技飛行選手権に初参戦した「思い出を刻んだ大切な時計」です。
これからも一緒に飛べるのは嬉しいです♪

適当な時計買って無駄使いしなくて良かった~(笑)


TV取材、無事に完了♪

今週末はREDFOX2のアクロ教官の櫻井玲子さんのTV取材での運航
ベーシックアクロ講習会とフライトの撮影を行いました。

もちろん僕も参加、1300~1700の4時間、普段のブリーフィングより一段と濃い講義でした

まだまだ知らない事が沢山です、、、
興味のある事の講義ですから4時間の講義が短く感じます。

翌日15日はフライトの撮影、約2か月の夏眠から起こしてトレーラーから引き出します
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早速、機体を組み立てて各部点検、2か月のブランクはタイヤの空気が少々低くなっていた程度でもちろん問題なし♪

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TV取材のも始まり、機体の組み立て、コクピットでの撮影、などなど、、、

僕の役目は玲子さんのアクロデモフライトを後席から撮影する「人間カメラマウント」(笑)
前から梶さんの後席でちょこちょこ撮っていたので要領はOK
(とは言ってもマニューバーによるGに力任せで対抗するだけの単純肉体労働ですが、、、)

今日のカメラはプロ仕様で少々デカくて重い、、、

離陸前に科目を確認すると、スナップロール、背面飛行、キューバンエイト、ロール、ループの-Gがほとんど掛からない入門コース、
+4G -1,5G程度で収まるでしょ、、、
この位で勘弁してもらわないと重いカメラを保持できませんって、、、

雲が低くてデモフライト自体は短くなってしまったり
いきなりのゲリラ豪雨で機内に閉じ込められたり、、、

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いろいろありましたが最後に機体の前でのインタビューで撮影は無事に終了
一日バタバタしましたが、取材運航に協力していただいた関係者各位に感謝いたします。

ありがとうございました。

放送日は9月20日のTV朝日系の朝の情報番組「モーニングバード」0900~1000の「Gウーマン」のコーナーで放送される予定です♪


グライダーライセンス取得方法とアクロへの道

ほとんどの方がスカイスポーツは敷居が高く感じていると思いますが、
グライダーはちょっと頑張れば十分手が届くんです!!

ライセンス取得から曲技飛行選手権までの「物事の流れ」をザクッと表すと 
「練習許可書(仮免)取得」→「単独飛行」→「学科試験合格」→「実地試験合格(免許取得)」→「曲技トレーニング」→「選手権参戦」です

まずはグライダーとはどんなものか?

「グライダー」とは航空法で定められた立派な「航空機」であり、
種類は「滑空機」
等級は「上級」になります。
滑空機は「初級」、「中級」、「上級」、「動力」があり、
「動力」はエンジン付きのモーターグライダーになります 。

グライダー(滑空機上級)を機長として運航する場合に必要なライセンスは、
航空法に定められる、「自家用操縦士技能証明 滑空機 上級」のライセンスおよび
身体的な適正が備わっていることを証明するために「航空身体検査証明」が必要となります
電波法によりグライダーに装備されている無線局を運用するために「航空特殊無線技士」
もしくは上級資格の「航空無線通信士」の資格が必要になります。

順番としては、、、
1 航空身体検査を受けて、国土交通大臣発行の「操縦練習許可書」を取得する
  これは航空機操縦に関して身体および精神的な適正を検査証明する書類で、
  「練習できる適正証明」になります。

2 任意のクラブやスクールで操縦練習を開始する

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  複座練習機を用いて教育証明を保有する教官から操縦方法、判断を学びます。
  
代表的な複座練習機のドイツ製グライダーASK-21
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3 初ソロに出る頃には学科試験を受験する
 一人で飛べる技量になれば単独飛行を行い実地試験に必要な経歴を作ります。
 単独飛行が可能になれば、より軽量な単座機に移行して練習も可能です。
  
スタンダードな単座機としてポーランド製 SZD-51-1 
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少しだけ高性能なポーランド製 PW-5
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同時期に学科試験を受験します、学科試験は工学、法規、航法、気象の4科目です、
最近では「スタディガイド」って試験対策のテキストが出ているので普通に勉強すれば受かります。

4 実地試験を受けるための必要な経歴を満たしたら「実地試験」を受験して合格すれば
 「自家用操縦士 滑空機 上級」を取得です。
 実地試験に必要な経歴は、
  「16歳以上 3時間以上の単独滑空、曳航による30回以上の滑空、失速からの回復の方法」の実施です、
   実際には個人差はありますが免許取得まで100回近くのフライトになると思います。

実地試験に合格したら「操縦練習許可書」は効力を失うので、改めて「航空身体検査」を受けて
「航空身体検査証明書」の申請が必要です。
「視力が良くなくちゃダメなんだよねぇ、、、」なんて事を聞きますが、
自家用操縦士なら矯正視力(メガネ&コンタクト着用)で0.8あれば大丈夫です。

もう一つの方法は海外留学での取得方法で、メジャーなのはアメリカへの航空留学で
米国本土およびハワイ等で米国ライセンスを取得して、日本の免許に書き換える方法です
(書き換えには日本での学科試験の航空法の科目受験&合格が必要です)

僕は日本と米国のあわせ技で、日本でモーターグライダーとグライダーで単独飛行直前まで練習して、
米国で飛行機 陸上単発(世間ではセスナって言われるヤツです)とグライダーの免許を取得し
帰国後に日本の免許に書き換えました

 この方法だと、飛行機とグライダーの免許を持っているとオマケでモーターグライダーの免許が申請できるので
飛行機、滑空機 動力(モーターグライダー)、上級(グライダー)の資格が一気に取得できます。

次に無線の免許「航空特殊無線技師」の取得方法は
講習会が開かれているので、受講して最終日の試験に合格すればOK
(もちろん独学一発試験も可能です)

練習開始から免許取得、機長として飛ぶまでの期間は大体2年程度だと思います、、、

さて免許取得までの費用はどの程度かと、、、
航空身体検査&操縦練習許可書取得は、3万円もあれば大丈夫
クラブ入会費&年会費はクラブ毎に異なりますが
静岡県航空協会(富士川)では入会金3万円 年会費3万円で6万円、

フライト費 6500円/回(20分) x100回で65万円

試験費用、全部あわせても10万ほど、、、

なんだかんだで総額90万近くになりますが
身体検査と入会までで約10万円が初動でのまとまった金額で、
ほとんどがフライト費なので分割払いと同じです。
実際のトレーニングは、4回/月で26000円程度になります。

航空留学はザクっと考えて米国で100万程度になると思います。
渡航費15万
宿泊3w(20日) 20万
トレーニング費 100USDx50回 50万
グランドスクール(座学)1000USD 10万円
程でしょうか、、、 まあココは要見積りですね。

ここから先がアクロへの道になりますが、
自家用操縦士の技能証明を取得した後に曲技のトレーニングに入ります、
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REDFOX2で行っているベーシックアクロ講習会に参加して基本的な曲技飛行の練習を行い
ポーランド等の強豪国にアクロ留学&選手権出場(大体60~80万円(ほとんどがトレーニング費です))の流れです。

最初は「単独飛行」を目標に週末に練習を重ねることになりますが、
「運動神経」や「センス」とかはあまり関係ありません(笑)
自転車が乗れれば十分です、、、

色々と書きましたが、
普通に五体満足健康で自転車に乗れる程度の運動神経があれば十分です。
必要なのは「空を飛ぶことへの好奇心」と「練習と勉強を継続するための情熱と根気」だけです。

少しでも空を飛んでみたいと思ったならば、まずは近所のグライダークラブに行ってみて体験搭乗をお勧めします♪
少しの勇気で新しい世界が広がりますよ~♪

2016年遠征で
ポーランドのマクラさんとアクロトレーニングの受け入れ話しを詰めてきました。
グライダーアクロへの道②

グライダーアクロ活動が本格化したので
日本グライダークラブ(板倉滑空場)を拠点にしています
僕が飛んでいるクラブ「空を飛ぶ人募集してます‼」


Guinand タイラップスペシャル発売決定!!

ポーランド遠征を通じて耐Gテストと使い勝手のモニターを行ってきたGuinandの新モデル
(タイラップスペシャル)ですが、

型式「G-90.02 f」として正式に発売が決定されました!!

基本スペックは、、、
型式 : GUINAND(ギナーン) G-90.02 f
ムーブメント : 手巻(UNITAS 6498)
ケース : SSポリッシュ仕上げ直径 42mm/厚さ 11.5mm
ガラス : サファイアガラス
防 水 : 10気圧防水(普通リューズ式)
ベルト:皮ベルト仕様(アウトドアでの仕様が多い方はオプションのSSブレスがお勧めです!!)
価格:¥126,000-

発売予定 : 2012年10月
カスタムモデルなので、少量生産らしいですが、自分が少なからず関った時計が
世に出るのは嬉しいですね

装飾なしの合理的な機械感の塊のような男っぽい時計ですが、
計器としての「見易さ」と「使い勝手」の良さは抜群です!!
テスト終了でGuinand社に帰ってしまったのが本当に惜しまれます、、、、

毎朝の「ぜんまいを巻き上て時刻を合わせる」って簡単な儀式が必要な手巻き時計
この僅かな時間でその日の予定に思いをめぐらせる
単純な作業が、出かける前の気持ちの切り替えになっていたんですよねぇ、、、、

僕の左手から去ってから気が付きました。