BMW Z3　結構縁がある車で色々なモデルを乗っています。
今まで乗ったZ3系は
1.9MT 2.0AT 2.0MT 2.2MT Mロードスター
その世代の小さいヤツと一番過激なヤツは網羅しています

この中でも特にお気に入りなのが　2.2 MTです。
走らせていて一番バランスが良く「ちゃんとスポーツカー」していて面白いんですよ～
ちなみに一番マッタリしているのは2.0 AT、、、
じゃあ「2.0MTと2.2MTなら殆ど同じか」と思われますが、、、、
まったく異なる仕上がりです。
M52の2000cc系は完全にツーリングモデルです。

変更点は「エンジンがM52からM54に変わった事」って
そんなことはわかってるって（笑）

一番の違いはデフの最終減速比（ファイナルレシオ）です！！
3.91なんてトンでもないのが入っています。
2.0MTの3.46に比べて約１３％も加速重視

こりゃモデル末期で販売台数が伸びないのを見越した確信犯でしょ

5速MTの仕様は同じなのでファイナル変更は加速性能と各シフトの守備範囲に直撃して
6600rpmでの各ギアでの最高速を並べると
1速　52 → 47km/h
2速　87 → 79km/h
3速 132 → 120km/h
4速 180 → 164km/h
5速 220 → 200km/h
数字でみると大したことなさそうですが、乗ってみると強烈です。

各ギアの守備範囲が狭く、細かくギアを繋いでパワーバンドを維持する走り方になるので
ワインディングで常用する2～4速がズバズバ吹けて面白い！！
メーカーチューンドのスポーツモデルでも使われる手法なので効果テキメンです。
2.0MTと比べて瞬発力は排気量で10％UP　ファイナルで13％UPな感覚です。
おかげで高速道路はエンジンブン回っちゃってウルサイ車です（笑）

各シフトでの守備範囲が狭く 加速に「伸び感」が無いとも言いますが、
パワー＆トルクに余裕の無いクラスでファイナルを「伸び重視」に設定されたMT車はかったるいから
Z3 2.2のパワー＆トルクで加速重視設定は大正解だと思います。
（こんな小さい車で200km/h超えの最高速なんて必要ないでしょ）

Z3系のサスペンションの味付けはピッチ＆ロールの姿勢変化を許すタイプなので
いかに曲げるかが勝負になります。
オプション設定の17inch フロント225 リア245の組み合わせに
AST+T（スタビリティコントロールにトラクションコントロール）
の組み合わせならリアのトラクションが更に強力なので、
ぎゅーッと止めて、ブレーキリリースと同時に一気にヨーを入れて、
トラクションでスリップアングルを維持する
「ブレーキを引きずらない」乗り方にピッタリ

ノーマルでワインディングを楽しめる良い車に仕上がってます！！

唯一の問題点は、、、電子制御スロットルのセッティングが悪い事
”開け始め”に僅かな不感帯があって、
それを過ぎると「トルク感演出過剰」で一気にスロットルが開きギクシャクします。
AT主導でスロットル開度線のセッティングしたんだと思います。

他が良いのにこの部分だけ駄作なのが非常にもったいない、、、、

まぁ、、、お金突っ込めるなら、電制スロットルからワイヤー引きに変更すれば最高ですね～

今回、楽しませてもらったZ3のオーナーはお友達の女の子
以前「Z3のMTが欲しい」って相談を受けたので、
「他のモデルはどんなに安くても見向きもしないで、絶対に2.2MTを買えっ！！」ってアドバイスして
購入に至った一台です。
しばらくは面倒を見る個体になりそうです

さて、、、、どう仕上げようか（笑）

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