今日、遂にイージー マクラさんお会い出来た!
世界選手権7回優勝の経歴を誇るグライダー曲技飛行の頂点に位置するパイロット
仕事はLOT(ポーランド航空)のB767の機長と教育担当
(これからB787の機種転換に入るそうです)
インストラクターのトメックさんに案内されてテラスのテーブルでお茶のんびりと楽しんでいる小さな姿
周囲を威圧する雰囲気を持つ訳でもなく、自然な雰囲気でにこやかに僕を迎えてくれた
挨拶も早々に、
「さあ飛ぼう!ハンガーに行って準備だ!!」
とフライトに入る
マクラさんが来て、先日までの書類の問題がなかったかのようにフライトが始まる
ようやく全ての事が動き出し白いFOXの元にもたどり着く
これからお世話になるSP3623 真っ白な綺麗な機体です。
離陸地点まで機体を運んで、離陸前点検を済ませて、
科目と運航方法の確認
他の練習機とは違うシャープな造型、、、カッコイイ♪
機体を離陸位置に準備して運航方法のレクチャーをコクピットブリーフィングで済ませて、
一気にポズナンの空へ
世界一の曲技飛行パイロットと一緒に飛べるなんて
パイロットとして、これ以上の幸せはないでしょう
穏やかな声で
「調子はどうだい」と問い掛けてくれたり、気を使ってもらいながらのチェックフライト
基礎的なフィギュアのループ、ロール、ハンマーヘッド
からトレーニング開始
緊張しながら科目を一通り飛び
後席からの評価は
「パワープレーンでの曲技みたいな飛び方でGが強くてエネルギーロスが大きい、もっとスムーズに滑らかに」
との第一印象
メリハリを付ける事を意識し過ぎたのが裏目に出る
「デモンストレーションを見せるよ」
との事でコントロールを渡す、
ループ、ロール、ハンマーヘッド
スナップロール、スピン
全ての動きが滑らかに繋がり、掛かるGは最小限
完全に世界が違います!!
精度が高いから無駄な動きがない
無駄な舵を使わないから全てが必要最低限の動きだけでフィギュアを描く
究極のエネルギーコントロールを体感して
如何に自分の操縦に無駄が多いかを思い知らされました、
4回のフライトの後に、テラスに戻りお茶とヨーグルトで軽い休憩
フォト
猫を抱きながら穏やかな雰囲気で機体コントロールのポイントを話す
「大切なのは必要最小限の舵角で機体を動かし、エネルギーを大切に扱いロスを最小限に抑えて飛ぶ事」
これが全ての基礎になると教わりました。
まずは、マクラさんのチェックフライトは合格を貰えたようです
トメックさんが担当インストラクターとなり
明日からプログラムを組んでのトレーニングを始めると告げられる
後席はトメックさんで、引き続きトレーニング開始
更に4回のフライトを重ねて
ハンマーヘッド左右 テールスライド リバースキューバン8 チャイニーズループ 背面飛行 背面旋回 シャーク・トゥース のチェックを受ける
ざくっと飛んで技量を見てから特に苦手な科目を重点的に練習
今まで練習していなかった右に落とすハンマーヘッドが難しい
左右逆に飛ばすだけなのにイメージが出来ていないから全く上手くいかない
今日、教わった事を列記しておく
R/Wは25で離陸して07で降りる
アプローチスピードは130km/h以上
down windでコールを入れる
エネルギーロスを防ぐために6Gまでで動きを作る
スピンはラダーで放り込むのではなく失速中にラダーでバランスを僅かに崩して滑らかに入れる
ハンマーヘッドは230km/hから初めて垂直ラインを必ず作る
テールスライドは水平を確立してから引き起こす 垂直に昇るにはラダーで姿勢を直す
リバースキューバン8は250km/hで初めて1/2ロールの姿勢とラ45度ラインを必ず守る
チャイニーズループは頂点のエルロンロールはボトルラダーの量でループの軌道に合わせる
背面飛行は160km/hが基本的な速度
背面飛行時の失速速度は120km/h程
背面旋回はラダーを余り使わない
downとラダーが強すぎると背面でスナップに入る
基本的な事ばかりだけど、出来ていないから指摘される
明日はもっと上手く飛ぶぞ!!
ちなみに、
マクラさんから最初に習ったポーランド語は、、、「クルバマーチ」
最初の質問は「ポーランドの女の子はどぅ?」でした(笑)
両方とも曲技飛行には大切な事だそうです、、、