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2013 妻沼グライダーフェスタ動画

3月2日の妻沼グライダーフェスタのデモフライトの動画がYoutubeにUPされていました。
しかもバッチリ編集済みで、午前と午後の2フライトに音楽付き!!
テールスライド(垂直上昇から空中停止、バックしてピッチ方向に反転とハンマーヘッド(垂直上昇からヨー方向にピボットターン)
はスロー再生

撮影技術と編集技術が伴うとココまで表現できるんですね!!

GoPro積んでコクピットビューからの動画を提供すれば更にイイ動画になりますよね
RED FOXのチームデモ動画の製作お願いできないかな?


2013妻沼グライダーフェスタ

イベント当日の2日(土)

太田のホテルで目覚めて一番にカーテンを開くと
青空が広がり快晴♪、、、もちろん予想通りの北風びゅうびゅう、
今日くらいは天気予報が良い方向にハズレてくれれば良いのにぃ、、、
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妻沼滑空場に到着して、風速を調べると、
やっぱり10m/s超えの強風
大学生の競技参加機は強風により安全を取って残念ながら展示中止
展示&運航機は体験搭乗を行うASK妻沼所有のASK-21 2機 とFOXのみになりました。

強風の中、運営委員の大学生のお手伝いを頂き、機体を組みからイベントスタート!!
0950離陸予定のデモフライトに段取りを合わせ込みます。

機体を組んで、スモークシステムを搭載、外部点検を行い、離陸位置へ機体を運ぶ

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風は相変わらず10m/s超えの強風
梶さんが駆るFOXは定刻の0950に離陸
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これだけの強風なのでスモークが風に流されて散ってしまうと思いきや、、、
意外と綺麗に残るんですね~

グライダーのデモフライトで難しいのは長く演技することと、状況の変化に応じて臨機応変にプランを組み替えられる事
ここまで風が強いと当初の予定科目なんて字の通り「吹き飛ばされます」
会場正面のポジションを守るために、風に流されないように科目を入れ替えて
最後のローパスに必要なエネルギーを調整する

僕が飛んだらあっという間に風下にさようならです、、、

200m上空 速度200km/hからハーフキューバンで滑走路めがけてダイブ
残りの高度エネルギーを、速度に変換して最高速度の280km/hまで加速して高度数mで会場正面をローパス
会場正面で5GでPull UP、斜めにインメルマンターンを決めて着陸進入経路に一発で乗せる
エンジン無しでぴったり合わせ込んでくる、、、究極のエネルギーマネージメントですね。

昨年同様、パイロットの梶さんはサイン&質問責め(笑)
FOXにも大人から子供まで集まって写真を撮ったり、チームメンバーから説明を受けながらコクピットに体験搭乗したり、、、
地上展示も楽しんでいただけたようで何よりです♪

普段見慣れないグライダーが目の前で曲技を飛び、地上展示で触れることが出来る、
出来る限り機体を感じていただけるように展示しているのですが、

運航側から見ると実は怖いんです、、、

機体破損したら即デモフライト中止ですし、間違って機内に物を落とすだけでも曲技中の機内では凶器になります。
機体破損を離陸前点検で見落とせば事故に繋がりかねません。

ロープを張って立ち入り禁止にしてしまうのは、一番簡単ですが、
飛行機やグライダーに興味のある子供たちが「操縦席に座れたッ♪」って喜んでいるのを見ると、今後も要所に人員を配置して地上展示は続けたいです。

強い北風で天候は厳しいイベントになりましたが、無事に2回のデモフライトを行い、地上展示でグライダーの世界を紹介出来たことを嬉しく思います。
RED FOX2チームメンバー、妻沼グライダーフェスタ運営スタッフ、各大学航空部メンバー、イベント運営にご尽力いただいた関係各位、そして何よりも、厳しい天候にも関わらずご来場くださいましたお客様
全員の成果です!!

ありがとうございました。
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来年も妻沼グライダーフェスタでお会い出来ることを楽しみにしております♪


目標に向かって一歩前進!!

ギナーンウォッチジャパン様が正式にRED FOX2をスポンサードして頂ける事になりました。
以前からグライダー競技アクロにご理解を頂き、競技活動を応援して頂いておりました、
去年の選手権後に「チームとして今後も応援していきたい」との嬉しいお言葉を頂き、3月よりチーム運用へご援助頂けることになりました。
ギナーン様のチームへのお力添えにより、RED FOX2の恒久的運航の可能性が広がり、
RED FOX2の目標である「日本の曲技飛行を支え、コンスタントに選手育成を行い国際大会へ選手を送り込む」事へまた一歩前進することが出来ました。

ギナーンジャパンさんとの最初のイベントは妻沼グライダーフェスタ
フェスタ前日の機体搬入、練習日に最初の作業
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機体に願を掛けている訳でも、妖しい儀式でもありません、、、

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入念に脱脂して位置を合わせながら、、、

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チームイメージカラーに合わせたRed Guinandステッカーを貼りました!!
赤いGuinandロゴって初めてなんじゃないかな!?
「グライダーアクロバティックチームのフライトスケジュールは、Guinandにより刻まれている、、、」ってキャッチコピーいかがでしょうか?

妻沼フェスタ当日は、強風によりテント設営は残念ながら見送りましたがRED FOX2と共にブースを構え、
僕も愛用するギナーン航空時計と冒険王のサングラスを展示販売して頂きました。

えぇ、、、時計、カメラ、車は趣味の王道ですね、、、、見ていると段々欲しくなる(笑)

ギナーンの航空時計って実用性仕様なんですよね、、、
ベゼルだけ見ても60分インデックスの回転式、0点を分針に合わせることで経過時間を正確に記録することが出来ます。
この機能って飛行機やグライダーで飛ぶときに凄く便利なんです、
飛行機やヘリコプターでナビゲーションする時や、グライダーで滞空する時に、「どの時点から何分経過したか?」が一目で解ります。
地上での生活でも、カップラーメンにお湯を注した後の正確な時間管理が可能になり、悲しい事故を防ぎ美味しく頂くことが出来ます(笑)

Guinandの面白いところは、自分の好みにカスタムオーダー&チューニングが出来るんです。
普通の時計って、「既存のカタログモデルから選んでハイ終わり」せいぜいベルトを選ぶ位ですが、
カスタムオーダーを掛ければベースとなるモデルを選び、そこから秒針や分針を紫外線反射塗料で赤に変更したり
文字盤に名前を印字、リューズの左右変更、ガラスの変更など

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秒針を赤にするだけでも、結構違いますよね、

たとえば、、、運転や操縦で左手の甲を返すような動きが多くて、分単位の時間管理を重視するなら
手の甲に当たらないように左リューズに変更して、分針が赤、60分インデックスベゼル仕様を作れば分単位の経過時間管理仕様ですね。
自分仕様の時計を作ることが出来ます。

今後、RED FOX2と共に数々のイベントへ出展いたしますので、実物に触れて見て頂く事が出来ます。
意外なほどの質実剛健な仕様に驚くと思います


2013妻沼グライダーフェスタ 前日入りで空撮&練習

3月2日(土)に妻沼滑空場にて「妻沼グライダーフェスタ」が開催されました。
土曜日のグライダーフェスタに向けて金曜日から準備開始
土曜日のスケジュールは陸送、空撮、練習飛行の予定です
機体を板倉滑空場から妻沼滑空場まで1時間程トレーラーで陸送

妻沼滑空場に到着すると、全日本学生グライダー選手権に出場する機体がチェックフライト中
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各校の所有のレーサーがずらりと並び、次々にウインチに引かれて飛び立って行きます。

とりあえずお昼前に妻沼滑空場に到着したので、お昼ご飯を済ませてから、機体組立て
今回はデモフライトなのでスモークシステムも翼端に装備します
15時過ぎに学生のフライトが終了したのを見計らってフライト開始

1回目のフライトはFOXの空撮です。
航空写真家の山さんが曳航機の後席に乗り込み、離脱後のFOXを空撮します。

今回のテーマは「背面飛行」

まぁ、実にFOXらしい飛行姿勢です(笑)
1100mまで上昇後、曳航機と離脱、1/2ロールで背面飛行で撮影開始

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流石は航空写真家、、、曇り空で撮ったとは思えないほど綺麗です!!

2回目のフライトで明日のデモフライトの予行練習、
スモークシステムの動作確認も出来たので準備万端
機内から撮影した練習の一部です。

アクロパイロットはこんな世界を見ています。

早々に機体をトレーラーに片付けて土曜日は撤収
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天気図を見ると、、、(当日朝の天気図です)
金曜夜に低気圧に伴った前線が通過するので夜は雨
土曜日は西高東低の冬型気圧配置で等圧線が南北に何本も走る、、、
基本的に風は等圧線にほぼ平行、若干西向きに低気圧に吹き込むので、北風決定
等圧線が詰まる(何本も引かれる)のは気圧傾度が大きいので勢い良く低気圧に吹き込む、強風決定
つまり、、、「寒冷前線が通過して天候は回復するけど強い北風が吹く」って事です。
「晴れ男」なんですが、風は適用外のようです、、、orz


合宿2週目 さらに自由に飛べるように、、、

15日から板倉入りしてトレーニングキャンプ後半に参加しました
ところが、、、

15日の天候は下り坂、レーダーの降雨画像の移動を見ただけでもお昼頃から振り出しそう
10時から準備を始めて機体組立てから外部点検、曳航機の準備をすると、、、どんなに急いでも11時過ぎ
その間にどんどん雲は低くなるだろうから、、、無理ですね
15日は残念ながら運休になり、クラブルームで近況報告や飛行機話、
空力やエンジンネタだけで一日過ごせるって幸せですね~

16日は教科書に出てくるような見事な西高東低の冬型の気圧配置、天候は回復しましたが、朝から強烈な北西風
機体を組み立てて風が収まるまで地上待機の方針
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風速10m/sの風の中での機体組立は本当に大変でした、
とにかく物が大きいだけに翼を組み立てるだけでも注意しないと機体を壊すし怪我もする
しかも、、、5℃程度の外気温で10m/s以上の風が吹くと 体感温度は氷点下
組立が終わる頃にはさらに風が強くなってきて、機体を地上係留で押さえつけておかないと吹き飛ばされそう、、、

地上係留してクラブルームに戻って風速を見ていると、瞬間最大風速22m/s!!
時速80km/hですかぁ、、、、風に正対させれば浮き上がりますね、、、
さすがに時間が経つにつれ低気圧が東の海上に離れていくので風が弱まり 1500頃には風速10m/sまで弱まったので、
急いで準備して2フライト
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海外からトレーニングに来場している高木さんを優先的に飛ばして16日は撤収

合宿最終日の17日は風も弱まり朝からフライト開始
参加メンバーの搭乗分を順調に消化して、いよいよ自分のフライト
今回は梶さんと一緒に飛べるので、2014年のアンリミテッド参戦のために、アンリミテッドフィギュアに初挑戦

中でも難易度の高いスナップロールとローリングサークル、苦手意識イッパイのアウトサイドループに挑戦です。

スナップロールとは、エルロンを使ったロールとは異なりエレベーターで急激に機首を引き起こすことにより失速迎角を超え、
同時にラダーを任意の方向に入力することにより、片翼失速に持ち込み揚力&抗力バランスを崩して回るロールで
外から見ていると機首が上がった瞬間に内側の翼を引っかけるように一気に回ります。
「片方の翼だけを力任せに気流を引き剥がして回る」姿勢変化の激しいロールです。

これが非常に難しい、動きが早く慣性が大きいので任意の角度に止めるのは至難の業、 
引き起こしが大きすぎるとディープストール状態に入りスピン状態が止まらなくなります。
「高速道路を走りながら、サイドブレーキで1回転スピンさせて、何事もなかったように走り続ける」って感じでしょうか?
世界選手権のトップクラスの選手でも成功率は95%程、
もちろんスナップロールもポジティブG(エレベーターを引く)とネガティブG(エレベーターを押す)があります。

ローリングサークルは、エルロンロールをしながら旋回する不思議な動きのフィギュア
しかも今回はアウトサイド側の練習なのでロールと旋回方向が逆になります。
つまり右にエルロンロールしながら左旋回する、、、混乱しそうです。

右エルロンロールに入れつつ、左ラダーで機首を振り
バンク45度あたりからエレベーターをDownさせて旋回させつつ 左ラダーを戻し
バンク90°でラダーニュートラル
バンク135°あたりからエレベーターを戻しつつ、右ラダーで旋回を継続
バンク180°(背面)で45度旋回
バンク225°あたりからエレベーターUPで旋回させつつ 右ラダーを戻し
バンク270°でラダーニュートラル
バンク315°あたりからエレベーターを戻しつつ、左ラダーで旋回を継続
バンク360°で90度旋回、で科目完了

手足の動きはことごとくバラバラなのに最初から最後まで連続変化
なんてややこしい、、、、

アウトサイドループは外側にGが掛かるループ、
水平飛行からエレベーターDownで下向きに描く方法と
背面飛行からエレベーターDownで上向きに描く方法の2種類
今回は比較的恐怖感の少ない背面から上向き方向に挑戦です。
これが怖いんですよね、、、
-Gで頭に血が押し込められるし、ループ頂点から下る時は地面めがけて頭から突っ込んでいくんですから、、、

エネルギーロスが大きい科目ばかりなので、普段より高く昇って1500mから練習開始、
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45°降下姿勢140km/hから一気にスナップロールに入る、
スティックを斜め左に引きGが高まると同時に左ラダーを蹴る、

左の翼から「ババッ!!」と空気が引き剥がされる音を聞いた瞬間に一気に左に持っていかれる
旋転の早さに飲まれながら慌てて停止操作をの逆ラダー入力とエレベーターDown!!
なんとか止まったけどエレベーターDownが強すぎて体がハーネスに釣られる、、、

続けてネガティブスナップロールに入るためにループの頂点から背面45度で降下、
140km/hからスティックを斜め左に押し込み、右ラダーを蹴る

一気に-4Gでハーネスに身体が釣られた瞬間に、ズドッと翼から気流が剥がれて左旋転
なんとかネガティブスナップは形になった、、、
この組み合わせを2回繰り返して高度をチェックしたら、すでに1000m
スナップ4回で、一気に500mを失っている !!
スナップロールは姿勢変化が大きく早いので決まると気持ち良いフィギュアです!!

高度損失が早いので立て続けに背面飛行に入り250km/hまで加速、
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姿勢を安定させたところで、気合を入れてスティックを押し込み背面状態からループを駆け上がる
-Gが掛かりハーネスが身体に食い込み全身の血が逆流するような感覚を受けながらGメーターに視線を走らせると

-4Gチョットを指しているので初期段階はOK
この時点でエネルギーマネージメントは半分イタダキ♪
速度を高度に変換しながらループ頂点に近づくにつれ-Gも弱まってきて、ループ頂点では-1G 110km/h程

適正な速度を確認しわずかに水平状態を修正して、恐怖の下半分に突入
ループの円が折れないように静かに操縦桿を押し込み地面めがけて頭から突っ込んでいく

垂直降下から先の1/4ループで一気に-Gが強まるけど、ここでエレベーターDownを緩めるとオーバースピードで機体破損、地面に突き刺さります。
始めてしまったら絶対に途中で中止できない科目なんです、、、

地平線が視界の上に消えて地上が目の前に広がり、もう一度足の下から現れるまで僅か数秒、、、
思ったより-Gの不快感も少なく、地平線が機首の下から現れ、押し続けていた操縦桿を緩めて背面飛行のピッチに落ち着ける

速度計を確認すると230km/hで安定した背面水平飛行

後席に乗せられてのアウトサイドループは-Gをひたすら我慢するだけのキツイ科目ですが
初めて自分の操縦で-Gを感じながら目の前に広がる地上が頭上に向けて流れていくのを見ていると、
「自分の世界が広がっていく」ような開放される感覚を覚えました、

垂直降下から「操縦桿を引く」事しか出来なかった自分の操縦可能領域が「操縦桿を押す」事が出来るようになり、限界解放されたのが嬉しいです!!

スナップロールとアウトサイドループが練習科目に加わった事でFOXの本当の姿が少し見えた気がします。
飛べば飛ぶほど世界の広さと深さが見えてきます。