E36 325i Cablioret リアハブベアリング交換① 【ドライブシャフト取り外し】

 先日よりゴロゴロと音を立て始めた左リアハブベアリング
最初は小さく
「ウォンウォンウォンウォン、、、、」
って周期的に音が出初めて、

「そろそろ交換かぁ、、、10万キロじゃ持った方だねぇ」なんて思っていたら
あっという間に音が大きくなってフロアが響くような音量に
こりゃマズイって事でハブベアリング交換です。

たかがベアリング交換ですが、
固着していたり、
専用工具が必要だったり、
色々な部分をバラさなきゃ作業できなかったりで結構大変なんですよね
ディーラーや整備工場にお任せしちゃう方が楽ですが

なにせ「E36 2台持ち」

大体8万キロ位で音が出始めて次々と寿命を迎えるハブベアリング8個もありますし、
1か所5万円位だった記憶があるので、将来的に40万円規模の出費が待っている事になります。

やはり維持費を切り詰めるには、
「工具を揃えて自分で交換」ですね
工賃払った気になれば、、工具4万円位買っても圧倒的に安上がりですから

必要な工具を調べて購入して交換作業開始、
作業時間は1日全日(0900~日没1700頃)9時間+翌日を予備日
2日見とけばのんびり作業しても大丈夫でしょ

さて、、、朝0900から作業開始、
最初は、、、作業スペースを確保するために車両の入れ替え(笑)
我が家の駐車場、微妙に狭くて普段活躍の機会が少ないM3が保管スペースに居座っているので
今回はちょっと退いてもらいます。

工具や外した部品がごっそり出てくるので作業スペースはとにかく広く!!

場所を確保してじっくり取り掛かれる環境を作って作業開始
ジャッキで上げて、ウマ掛けてえ~♪
タイヤを外すまでは何時もの手順、「2柱が欲しい」のは贅沢病

①マフラーを取り外す
左ドライブシャフトの脱着をするので邪魔になります
マフラーとセンターパイプを繋ぐ部分のフランジを外して、マフラーハンガーを外して取り外し
DSC_6249

使う工具は
13mmのボックスレンチ(コンビネーション)
13mmコンビネーションギアレンチ 
ボルトナット外すならこの組み合わせが使いやすいです

一発トルクをボックスレンチ(ナット側)とコンビネーションギアレンチのオープンエンド(ボルト側)で抜いてから
レンチを持ち替えて、コンビネーションギアレンチをナット側に掛けてボックスレンチをボルト側に掛けて
クイクイ振れば速攻で外れます。

フランジを締結しているボルト&ナット4セットを外したら、
マフラー本体を釣っているマフラーハンガーを取り外してハンガーごと車体から降ろします
ココは13mmソケットレンチ+エクステンション+ラチェットハンドルで簡単です。
マフラー本体は重いので落とさないように要注意、
ガレージジャッキでマフラーを支えながら作業すると楽できます。
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②リアスタビライザーを取り外す
これもドライブシャフトの脱着をするので邪魔になります
リアスタビライザーは車体側のマウントブラケットを締結している13mmのボルト&ナットを外して、
マウントブラケットを車両の下方向にネジると取り外せます。
使う工具は13mmのボックスレンチ(コンビネーション)と13mmソケットレンチ+ラチェットハンドル
サスペンションアーム側は取り外さなくても作業できますし
外したスタビライザーにドライブシャフトを乗せて置く事が出来るのでチョット楽できます。

③ドライブシャフトの取り外し(ハブ側)
デフからの駆動力をハブに伝えているドライブシャフトを外さないとハブが取れません
ハブとドライブシャフトはスプライン+センターナットで固定されています
最初にセンターナットの緩み止めのカシメを貫通ドライバーやタガネを使ってハンマーで叩いて起します
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次にセンターナットの取り外し(トルク抜き)
センターナットは30mmの12角ナットで290Nm(1mのアームの先に約30kgの締め付け力)ってとんでもないトルクで締められているので
チョロい工具じゃ勝負になりませんのでインパクトで一撃!!
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とりあえず力が逃げないようにパーキングに入れてサイドブレーキガッチリ掛けてます
手で緩めるなら500mmくらいのレバー使ってジャッキUP前にトルクだけ抜いちゃうのが良いと思います。

④ドライブシャフトの取り外し(デフサイドフランジ側)
ハブ側の締結を解いたら、ドライブシャフトとデフサイドフランジを切り離します
この部分はデフオイルなどでドロドロに汚れている箇所なので、最初にパーツクリーナーで地肌が見えるまで綺麗に掃除
掃除が終わったら浸透潤滑材を掛けてしばらく待ちます。

サイドフランジボルトはトルクスE14の特殊なボルト、実際に手にしてみると質感からして硬いボルトですね
この6本のトルクスE14もカナリのトルクで締められているので要注意
マトモな工具が無いと緩むとは思えない締め付けトルクです
DSC_6251
今回はE14のソケットレンチ+長めのレバーで緩めましたが、

超ギリギリ、、、かなりヤバかったです。

完全に工具の選択ミス、
 ソケットレンチ+レバーで大トルクって相手のボルト&ナットが大きければ安定しますが
トルクスみたいに頭が小さく安定が悪いと、力を入れようとするとコケそうになる

 しかも3/8の細いレバーなのでトルクスが緩むにはレバーがシナルほどの力が必要
コケそうになるソケットを左手で押さえながら、レバーがしなるほどのトルクで「クンっ クンっ」って力を入れるイメージ
DSC_6252
「このボルトナメたら終わる、、、」って心が折れそうでした。

一箇所緩めては、車の下から這い出してきて、サイドブレーキ解除して廻しやすい位置にドラシャを回して、サイド引く
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コレを6回繰り返してサイドフランジボルトを抜いて取り外し準備完了

このトルクスE14緩めるにはストレートロングのボックスレンチが最適だと思います。

今度1本買っておこう、、、

⑤リアブレーキキャリパー、キャリパーサポート、ブレーキローターの取り外し
ハブにアクセスするためにブレーキ系外します 
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サイドブレーキ解除を忘れない事!
(ディスクの中にサイドブレーキ(インナードラム式)があるのでサイド引いていると取れるわけがない)
 
リアブレーキキャリパーですが、あまり細々とバラすのは工数増えて時間喰うので、キャリパーサポートごと外しちゃいます
16mmのソケットレンチ+長めのレバーでパキンと一撃
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キャリパー外したら適当なストラップで吊るしておきます。

次はリアローターを外します、
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ローターをハブに固定している6mmのヘックスを抜いて、

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プラスチックハンマーでコンコン叩くと
「パカっ!」って外れるので落とさないように、
後でハブ&ホイール面を磨いて当り面を綺麗に掃除しておきます。

⑦ドライブシャフトの取り降ろし
ドライブシャフトを締結している全てのボルト&ナットを外したら ハブのセンターナット部分をプラスチックハンマーで叩いてハブスプラインから抜きます
ココもプラハンでひっぱたく前に浸透潤滑材をスプラインの隙間にガンガンに吹き込んで数分待ち
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今回はプラハンで軽く一発でスコンと抜けちゃいましたが
前に分解したときにカジリ防止のスレッドコンパウンド塗っていなかったりすると、ガッチリ固着しているかもしれません
ギアプーラーやドライブシャフトプーラーで押し出しでみてダメだったら、、、
ここで諦めて撤退です

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車から降りてきたドライブシャフトさん
いつもお世話になっております、
使いが荒くてすみませんね~

今日はゆっくりと休んで頂いて、、、、
ええ、もちろん掃除させていただきますね♪

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