ポーランド選手権 3日目 Unknown

ポーランド選手権 3日目 Unknown

Freeと同日開催となったUnknown
前日に公表されたシーケンスはコレ
p5
最初のフィギュア、、、やったことないなぁ、、、
45°ダイブから1/2ループして背面45°UPから1/2ロール
簡単そうに見えるけど、難しい要素が結構入っています。
最初の45°ダイブからの1/2ループはまぁ、良いとして
問題は1/2ロール、、、
もちろんグライダーなんで45°で上昇し続ける事が出来ないので、ループの底での最高速度から失速ギリギリの速度までの間で
「背面で45°ラインを作って1/2ロールして45°ラインを作って水平姿勢に戻す」
って事をまとめなきゃいけない、
この「ラインを作る」のが重要で、ラインが無いともちろん減点、前後のラインの長さが違っても原点
ラインの長さに気を取られているうちに速度を失えば「失速」してフィギュア不成立で0点
更に1/2ロールってのが競技レベルで考えると難しくなります

飛行機&グライダーの主翼は、水平飛行状態で都合のいい飛行姿勢になるように取り付けられています。
つまり機軸に対してある角度を持って取り付けられています。
普通に飛ぶだけなら、ごもっともな構造ですが
ロールしてみるとチョット困ります。
同じ速度でも通常姿勢と背面姿勢でピッチが違うんです。

つまり、、、機軸に合わせて背面にしちゃうと、揚力が不足して降下していきます。
操縦感覚しては背面にしたら操縦桿を押し込んで姿勢を維持する感覚
どれくらい押し込むか?、、、は練習して体に覚え込ませる

この場合は背面から戻すのでロール後に操縦桿を引いて姿勢を維持します。
で、、、やった事ないのでもちろん一発勝負になりました(笑)

もちろん0点を避けるために45°を出したらそのまま1/2ロールして
姿勢維持のための操縦桿引かない
つまりロール後の姿勢は減点覚悟で浅くします。
その代りに30度くらいの浅いラインを描いた後はキッチリ押し込んで水平姿勢に

エネルギー損失が大きい複座のFOXに僕の腕でマトモに挑んで速度を失ったら0点直行
ここは、0点だけは避ける作戦
残る科目は、どれも飛んだ事のあるフィギュアなので練習通りのフィーリング

相変わらず風は強いけど、さっき飛んだFreeの感覚からスタートポイントはバッチリ♪

スターティンググリッドは又も最後の方、、、
他の選手の飛び方をじっくり見れるのは良いけど、焦れるんですよねぇ、、、
案の定最初のフィギュアで失速したり、1/2ロールで弄りすぎてヘディングすっ飛ばしたりの波乱の展開
Unknownは荒れるから面白いんですよねぇ♪

p6
機体を離陸位置に移動して準備しているとポリーナちゃんが遊びに来ました

いつもは強気なのにちょっと弱気になっています、、、
昨年のポーランド選手権は天候不良でUnknownがキャンセルになったので、
選手権2年目の彼女にとって始めての実戦Unknown
そりゃ緊張するよねぇ、、、

彼女の搭乗順は僕の数発前
SoloFOXに乗り込むのを手伝ってベルトをキッチリ締める
p7
ガチガチに緊張しています、、、、

とりあえず見ていられない程緊張してたので、簡単な気分転換アドバイス

「最初のフィギュアはチョイト難しいけどマア楽勝、、、」
「次はいつものFreeと同じでしょ~]
「その次も簡単、、、」

「でこれは?」って聞いたら「簡単!!」って良い返事

「こんなの怖いのォ?」なんてカラかって
「怖くない!!」ってニッコリ
p8
最後のアドバイスは「笑って楽しめ♪ 幸運をっ!!」

ポリーナちゃんを送り出して数発後
いよいよ僕もFOXに乗り込んで最後の確認
とにかく高度は余るから速度を出してエネルギーを維持する方針
最初のフィギュアはいきなりVneまで出して5G以上の1/2ループ、
一発目の気合勝負で後はごちゃごちゃ考えずに一気に飛び切る

昼下がりのトルンの空から一気にダイブしてシーケンス開始

最初のフィギュアでいきなりイヤな感触
1/2ロール後のラインが浅すぎる!!
「ヤバいなぁ、、点数残ったかな?」
なんて一瞬思ったけど、
残りのフィギュアに気持ちを引きずらないように「もう飛んじまったモンはしょうがない!!」
って割り切って、気分良く競技フライトを攻め込む

地上に降りてスコアを見てビックリ!!
p1
75.459% 3位

減点覚悟だった最初のフィギュアに点が残って、思った以上のスコアになっていました。
p2
この後、Known Free Unknownの3競技で競技成立となり。
最終成績は
Known 66.354%13位
Free 77.435% 6位
Unknown 75.459% 3位

総合 73.366% 5位
となりました。

「シングルシーターを喰う!!」を目標にして戦ったポーランド選手権
単座機4機を逃して5位でしたが、複座機では最上位。
Knownの失敗さえなければ3位争いまで手が届いていたのが惜しいです。

世界選手権に向けて良い感触でポーランド選手権を終える事ができました。


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