FOXでアクロトレーニング

日曜日は先週に引き続き曲技飛行のトレーニング
前回のフライトでの教官からの指摘事項&自己反省に梶さんから受けたアドバイスを織り込んで
プロシジャーを再構築
イメージフライトを繰り返し、課題のループの完成を目指します。
前回のループは4G継続が出来ず垂直方向に飛びエネルギーロスで失敗したので、
「ビビってエレベーターUPを緩めず4Gをキッチリ掛けて回る」のが狙いです(笑)

スケジュール通り0900から機体組み立て、
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1000のブリーフィングの後にフライト開始
今日はスモークシステムを搭載しての曲技飛行のテストが先行です。

翼端にスモーク(発煙筒)を固定するブラケットを取り付けてイグナイターに接続
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12Vを流すと発煙筒に点火して煙モクモクです。

梶さんが追加飛行規程を読みながら絶句、、、
「これって出来る科目がほとんど無い!!」

速度限界はVA(設計運動速度)214km/h
制限荷重倍数は5G

確かに速度エネルギーが制限されるのは厳しいですね、、、

で、、、条件縛りのフライトですが


十分スゴいぞ、、、
風切り音を響かせてのアクロバティックはグライダーならでは♪
パワーの無いグライダーでナイフエッジバスはエネルギー減衰が大きいから難しそう

スモークテストの後に、いよいよタイラップの搭乗順♪
1200m上空から科目開始
45°Downlineで一気に加速
水平姿勢から引き起こし、Gメーターをチラ見して4Gを確認、そのまま持続、、、、
速度エネルギー高度に変換しながらループ頂点への円弧を駆け上がり、頂点手間から自然にGが抜けてきて孤を描く
綺麗に回っているイメージと感覚が一致してきます。
垂直降下からGを掛けて引き起こし210km/hで直線滑空へ

今回は頂点で潰れずにイメージ通りに成功♪
感覚を固める為に間隔を空けずにループを連発!!

続けてエルロンロール
教官にデモを見せて貰っていざ挑戦!!
開始速度200km/h
わずかにエレベーターUPで10°程機首上げ
一気に右(左)に操縦幹を押し込みフルエルロン
グライダーとは思えないロールレートでひゅん♪と回ります。

今回でループの良いイメージが出来ました。
開始速度とGにビビらずキッチリ引き起こしてGを管理して円を描く事が重要です。
今までのフライトじゃ絶対に持ち込まない機体姿勢に体がアラームを鳴らして強張るのは、しょうがないのかなぁ、、、
次回はループとロールで科目を組み立てて飛んでみます♪

次に、梶さんの後席で2011年のアドバンスドのシーケンスを見せて頂きました。
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競技フライトは違います、、、
ジャッジにアピールするためにメリハリを作るための鋭い姿勢変換
+6G -5Gは強烈

後席に乗せて貰うのはすごく勉強になります。
アドバンスドシーケンスの全体の流れと内容を体感
科目のイメージを掴める(自分で飛ぶ前に体感できるのは、かなり助かります)
垂直姿勢を確認したり ループ頂点の速度を見たり
得る物は非常に多いです。

が、、、

体が慣れてきたのか前回よりは楽になりましたが
背面系はまだまだ苦手、、、
-G耐性を付けるのに良い方法ないかな?
毎日逆立ちしながらご飯でも食べたら強くなれるかな?(笑)

今回驚いたのが3回連続でシーケンスを飛んで科目終了高度の誤差が10m以下
速度とGの管理精度が高いって事になります、
シーケンス内の速度を不用意に変えれば抗力(空気抵抗)が速度の2乗で変化、(もちろん高速になるほど大)
機体に掛かるGは翼が生む揚力によって発生するので、AOA(迎角)変化に伴う抗力に直結(高G=高揚力=高抗力)
かなりの再現性が出ている「予定調和」のフライトって事になります。

集中力を高め僅か数分に全ての技量を収束させ、限られたエネルギーを効率良く使い自由に空を舞う
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グライダーアクロバティックに限らず、全ての乗り物の「操る歓び」とは、「技量を高め、頭に描いたイメージを高精度で具現化させる事」だと思います。

地上運搬中の1コマ、、、
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リードを付けて散歩してるみたい
「こっちに来なさい!!」って聞こえてきそう
この赤狐、簡単には言うこと聞かないんでしょうか(笑)