ドルフィン クルーズ

土曜日に雪が降る程冷え込んだ翌の日曜日
流れてくる東風も普段より冷たい、、、

機体の点検を終わらせ、コーヒーを飲みながら空を見上げると山の上に大きな雲

HI3C0368
HI3C0368

空に上がると、輪郭のはっきりしたコントラストの強い積雲の峰々、、、
地上から見上げたときはどんよりとした灰色の雲の固まりにしか見えなかったのに、、

そんな雲が、そこかしこに点在している状況ですから、、、、

ノリノリです♪

基本的に静穏な大気状況で揺れも少なく快適♪ 雲の下は高確率で上昇気流があり、
上昇気流に近づくと機体がコロコロと軽く揺すられ始め、、、、
エレベーターに乗っているような軽いGを感じたところでバンクをかけて中心軸にセンターリングすると、、、3~4.5m/sで上昇!!

HI3C0363
HI3C0363

最初のサーマルで最高高度を探ると、、、積雲の底に張り付いたのは1200m、あまり高くは昇れません

外気温度は-2℃以下、、、

雲の底に張り付いてしますので、これ以上高くは上がれませんが、
上昇気流が点在する条件なので、より遠くへ飛ぶ挑戦です!!
小心者のタイラップは、高度が足りなくなって帰れなくなるのが怖いので、山のエリアからは出て行きませんでしたが、
思い切って脚を伸ばしてみます!!

目標は浜石岳の電波塔、滑空場から約9kmの場所、
滑空比30(1m沈下で30m前進)で見て真っ直ぐ飛べば高度300mで届く距離ですが、、、
電波塔の標高はおよそ700mほど、、、直上に行くには850mは必要って事ですね、
上昇気流を見つけながらおっかなびっくり、、遠くに行って下降気流に捕まっては引き返し、、、
を数回繰り返し、、、、

思い切って「えいっ!!」

HI3C0364
HI3C0364

意外と届くモンです(笑)

幸運なことに電波塔の上には上昇気流があったので使っちゃった高度を回復させて、

せっかくだから真っ直ぐ帰らずにちょっと寄り道で「由比港」へ、、、
標高が下がるのでプレッシャーから開放されます、、、

HI3C0367
HI3C0367

由比港で記念写真を取って、滑空場に戻るべく東に向かって真っ直ぐにひゅーん♪

HI3C0366
HI3C0366

今までは最良滑空速度に合わせて一定で飛んでいましたが、せっかくの機会なのでナンチャッテ「ドルフィンクルーズ」してみます。

直線飛行テクニックのひとつで、上昇気流に当たってもトンビのように旋回せずに上昇気流に合わせてイルカが泳ぐときのように上下しながら飛ぶこと。
上昇気流の中では最小沈下速度で高度を稼ぎ、下降気流の中ではマクレディリングが指示する最良滑空速度まで加速して飛ぶ。
要するに上昇気流や下降気流にあわせた最適な速度を選んで効率よく飛ぶ飛行技術です

ええいっ!! 細かい理論はお家に帰ってから勉強してやる!!
昇降計に付いたリングを0にセット(正しくはその日の平均上昇率だったかな!?)
昇降計の指針の先に速度が指示されるので、降下率に合わせた速度に加減速しながら飛んで見ると、、、
帰り道は楽勝!!思ったより高度を失わず何時ものお山に帰ってきちゃいました♪
確かに効率よく飛んでいるかも、、、

下降気流に入って沈下が大きくなればマクレディリングの指示に従い軽くダイブして速度をつけて突っ切り、
弱い上昇気流に入ったら引き起こして速度を絞り上昇気流の中にとどまる時間を増やして高度を稼ぐ、、、
強い上昇気流に入ったら旋回して一気に高度を稼ぐ、

まだまだ上昇気流が途切れないので、
新しく覚えた飛び方を試してエリアを飛び回っていると
さっきまで遠くに感じた電波塔と由比港を巡るコースを3周(笑)
2時間半近く遊びまわったところで。。。。

「おしっこ。。。したい、、、、」

まだまだ飛べる条件でしたが、身体の生理的な要求により、着陸となりました(笑)

「より遠くへ、より速く、、」
ちょっとだけ、新しい世界が見えた気がします。
「フライト前にはコーヒーは控えよう!!」
大切な教訓を見つけた気がします。

もう少しクロスカントリーフライトを勉強して、次のチャンスに試してみよう♪


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