タグ別アーカイブ: サスペンション セッティング

レバー比とACFを理解しよう ①

サスペンションセッティングで絶対に避けて通りないのが

レバー比とACF(Angle Correction Factor)

間違えると致命的なのが「レバー比によるホイールレート⇔スプリングレートの換算」で
「スプリングレート ÷ レバー比の2乗 = ホイールレート」の”2乗”を抜いてしまうパターンです

ココを間違えると、出てくるレートが全く異なるので、
実車の車高
ばね上固有振動数(脚の硬さ)
運動特性等々、、、
サスペンションセッティングの根本的な部分の「計算と実測」が絶対に一致しないので
全くお話になりません 続きを読む レバー比とACFを理解しよう ①


ダンパー減衰力の計算方法

今回は「ダンパーの減衰力設定の基本的な計算方法」です。

減衰力の設定方法の大筋は「バネ上重量」と「スプリングレート」を用いて計算で基本となる値(臨界減衰)を求めて
車両のキャラクターに応じた係数を掛けて減衰力を設定します。 続きを読む ダンパー減衰力の計算方法


プリロード調整とスプリングの特性 ①

スプリングに与えるプリロードに関して、少し理解した事を一度まとめておきます

サスペンションプリロードに関しての記述って色々ありますが、
バイクのサスペンションセッティングに関する書籍が的確ですね、
バイクユーザーの方がプリロードを正しく理解していると思います。 続きを読む プリロード調整とスプリングの特性 ①


適切なスプリングの選定方法を考える ① バネ上重量と固有振動数

前回のフロント設定変更の際に感じたリアサスペンションのレート不足によるロールオーバーステア傾向
フロント設定変更前にも同じ傾向にはあったのですが、パワーONでの旋回力の足しに使える程度だったので
「パワースライド遊び=楽しさ」で良しとしていましたが

設定変更でプリロードによる伸び縮みストロークの適正化(縮みストローク増し)
によりフロントの旋回力が増加した事によりロールオーバーステア傾向がより顕著になりました。 続きを読む 適切なスプリングの選定方法を考える ① バネ上重量と固有振動数


ロールセンターアダプターのデメリット

最近BMWのアフターパーツにも出てきている「ロールセンターアダプター」
ノーマル状態から車高を下げた場合、サスペンションアームの下反角から上方向に角度が付いていきます。
アームの角度が下反状態から水平さらに上反方向になっていくと、ロール軸(ロールセンター)が、車体の重心に対して下方向に移動して、ロールモーメントが増加します。
ストラット形式のサスペンションは、特に影響が大きいようです。
(フロントの話ですよ、、、念のため) 続きを読む ロールセンターアダプターのデメリット