R33 GT-R 「大先輩号」の仕様変更を考える⑭

今日も暑過ぎて外出する気にならないのでお家でのんびり

今日はR33 GT-R 「大先輩号」のアライメントを考えます。
サスペンションセッティングの最後の仕上げで
とても重要な項目
どんなに良い脚回りを作ってもアライメントがダメだとゴミ車になっちゃいます!

R33 GT-R「大先輩号」の仕様変更の方向性は
スタビリティ方向

安定した車に意図的なピッチング操作による「ドライバーが曲げる操作」を行う事で運動性を引き出す考え方です。

このセッティングの要点は
「リアのスタビリティ」
ブレーキングによるピッチング操作によりフロント荷重を入れて旋回姿勢を作る楽しさを満喫するために
リアが簡単には流れ出さないスタビリティが絶対条件になります。

リアが安定させる事でドライバーをフロントのコントロールに集中させるのが狙いです。

だから、
アンダーステアを嫌ってリアを流して回頭させるセッティングは選ばない

速く走らせたいのに自らリアの限界を下げるのは違うでしょ
車を曲げる事はドライバーの領分ですし
フルブレーキング(ABS領域のパニックブレーキ)での車両安定を考えると危ないセッティング
とにかく車は「真っ直ぐ走って 真っ直ぐ止まる」事が大切

R33 GT-Rにもなるとライトチューンの「大先輩号」でも最高速度は280km/h付近になるので
「そんな速度領域は使わない」って言ってもダメです
280km/h出ちゃう動力性能を持っている以上はスタビリティ方向に全てを合わせ込みます。

だからスプリングレートもスタビリティ仕様に変更して
ダンパー減衰力も面圧変化による唐突なグリップ変動が少なくなるようにシナヤカにストロークさせる

安っぽい瞬間芸みたいな旋回レスポンスより
「大人」は上手く姿勢を作れた時の満足感でしょ!

って事で
R33 GT-R「大先輩号」のアライメントを考えるために資料を集めると

まずはHKS Max4 GTの基準値を見ると
sketch-1597224552059
フロント
キャンバー 0°45′
トゥ 0.5mm
トータル トゥ 1mm

リア
キャンバー 1°00′
トゥ 1.25mm
トータル トゥ 2.5mm

トゥが mm表記だと分かりにくいので
x°に単位換算すると
sketch-1597232029935
265-35-18
タイヤ外径 642mmから
トータルトゥ1mm ≒ 0.09°

フロント
キャンバー 0°45′
トータル トゥ 0°05′24″ (0.09°)

リア
キャンバー 1°00′
トータル トゥ 0°13′30″ (0.225°)

リアトゥもフロントに対して+0°08′06″でシッカリ入っているし
フロントキャンバーも欲張らずに立てているのでブレーキもがっちり効きますね~

次に見つけた「タイヤ量販店」の設定値ですが
コレが400R基準値っぽい
sketch-1597224200669
フロント
キャンバー 2°45′
トータル トゥ 0°06′ (0.1°)

リア
キャンバー バラバラで論外
トータル トゥ 0°14′ (0.233°)

HKSよりリアトゥが抜けていてフロントに対して+0°08′ フロントキャンバーは特盛で旋回性重視
キャンバー入れ過ぎじゃない?

もう1つの値はアライメント屋さんの値
1610
フロント
キャンバー 1°35′~1°46′
トゥ 0.5mm
トータル トゥ 1mm

リア
キャンバー 2°06′
トゥ 1.3mm
トータル トゥ 2.6mm

フロント
キャンバー 1°35′~1°46′
トータル トゥ 0°05′24″ (0.09°)

リア
キャンバー 2°06′
トータル トゥ0° 14′ 02″′(0.234°)

400R仕様よりフロントトゥを抜いて リアトゥ気持ち多めでフロントに対して+0°8′38″で一番のスタビリティ仕様
フロントキャンバーは調整出来ないので車成り
リアキャンバーは調整幅が狭いから調整範囲内で揃えた感じで大盛
かなりのシャコタン仕様だと思います。

大先輩号のアライメント設定値は
スタビリティ重視で考えて
ジオメトリー重視で純正車高に寄せたのでフロントキャンバーは立ってくるので車成りでOK
リアキャンバーは旋回中のアウト側タイヤの接地面重視で1°45′~2°00′あたりに入れたいなぁ、、、

フロントトゥ&リアトゥはもっと付けてスタビリティ方向に振って

トータルトゥ0°20~24′

フロント
キャンバー 0°45′
トータル トゥ 0°10′ (0.17°)

リア
キャンバー 2°00′
トータル トゥ 0°24′(0.4°)

ってイメージ
少しトータルトゥが強いから引き摺り感と雨の日に橋のジョイントで横ブレが出るかなぁ、、、

アライメントに関しての経験値が少ない僕だとこの辺りが考察の限界
この先は
「ちゃんと理解しているアライメント屋さん」と相談しながら煮詰めたいです。

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「R33 GT-R 「大先輩号」の仕様変更を考える⑭」への2件のフィードバック

  1. 昨年4月に調整して貰ったアライメントが結構よかったって事ですね。
     Fr.トータルトー:図示下限から60%=0°06′(1.2mm)
     Rr.トータルトー:図示下限から73%=0°20′(3.8mm)
    なので前後差+0°14′

    今度は無理言ってドライバー乗車状態で調整してもらおうかしら?

    1. 最初に乗せて頂いた時にアライメントの違和感はまったく感じなかったので
      好みのバランスでした~

      お任せでも大丈夫な方ですね!

      ドライバー乗車状態でのアライメントは面白そうですが、、、
      暑くて大変です(笑)

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