ロールオーバー(横転)とタイヤの基本特性を理解したところで
最大安定傾斜角と同等条件になる遠心力(旋回g)に至らないサスペンションセッティングを考えていきます。
最初のセッティングポイントは
ジオメトリーとアライメント
ジオメトリーとアライメントの関係なんだけど
あくまでも基本はジオメトリー
ジオメトリーは
サスペンションストロークに伴うトゥ、キャンバー、キャスター変化特性を設定する要素で
アライメントは
ジオメトリー設定されたサスペンションの静的(1g)状態での値で
「動的変化要素の一部分を切り出した基準点での値」です。
ダイナミックでの車両姿勢変化(ピッチ&ロール)によるトゥ&キャンバー変化を考えてジオメトリーを設定した後に
スタティックであるアライメント値を用いて管理します
ジオメトリー&アライメント設定はフロントとリアでの受け持ちが異なり
フロントタイヤはステアリング入力→旋回での過渡特性の味付けとタイヤ転がり抵抗を減らす方向で仕上げて行き
リアタイヤは旋回中の最大求心力の調整に使います。
ジオメトリー設定は
実車の街乗り仕様程度のサスペンション変更なら変更するより基本設計を尊重して車高を適切に設定すれば必要としない要素なんだけど
(ジオメトリー変更は良く考えて理解してから着手しないと 一発でハマりますよ、、、)
RCでは
・旋回速度の高速化、
・車両重量の大幅軽量化
・スプリングレート変更
・グリップ力の変化
等々、、、
走行時に発生する最大ピッチ&ロール量が著しく変化する場合
ジオメトリー設定を変更しないと色々苦しくなります。
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