今日はR33 GT-R 「大先輩号」のサスペンションセッティング変更
先日届いた「試作プライマリースプリング」に換装します。
今回のセッティング変更のポイントは
プライマリースプリングレートUpで
減速一次旋回~最大旋回Gまでのリアロール剛性を高めて限界を少し引き上げてスタビリティ方向へ変更
密接荷重は前仕様のバッファーチューブ追加と同じなので合成レートへの移行旋回Gは変更無し
リアを振り出すタイミングは変えずに
振り出し角(スリップアングル)を少なくして車を斜め前に滑らせるイメージです。
更に限界を高めたくなったらバッファーチューブを追加して密接荷重を減らせばリアの振り出しタイミングを遅らせる(≒合成レートへの移行最大旋回Gを高める)事が出来るので
大先輩が更に高速で曲げられるようになっても対応できます。
まぁ、、、
プライマリースプリングを弄るよりスタビライザー仕様変更で直接ロール剛性を変更しちった方がバランス良く仕上がりますが(笑)
お昼前からレンタルガレージで作業開始
最初に車高確認して記録
1年半振りにリアサスペンション一式を取り外し
「最近調子どぅ?」って
ザッとチェックしたけど
距離もそんなに伸びていないから まだまだ元気!!
プリロードを抜いて前仕様のプライマリースプリングを取り外して
「お疲れ様です! 選手交代で休暇に入って下さいね~」
試作プライマリースプリング「重機の黄色」に交換
並べて見ると
「動くと思えないほど ゴツい、、、(笑)」
プライマリースプリングを組み込んで作業完了
なんか時間掛かっちゃって3時間も経過してた
サグ出しにプリロードがっちり入れるから大変なんだよねぇ
仕様変更完了で「様子見テストドライブ」
箱根をグルッと巡るのかと思っていたら
伊豆半島をどんどん南下、、、
ノリは大学生だなぁ(笑)
街乗りは
GT-Rにとっては「歩く」ようなスピード域
バネ上固有振動数が2Hz超えのスプリング設定なので
「バネ上が飛びはじめる快適速度域」の下限ギリギリ
脚の硬さは隠せないスピード域なんだけど
なんか動きが違う、、、
もちろんバウンス系の動きはプライマリースプリングの密接荷重以上でプライマリーは動いてないんだけど
「アスファルトの目が細かくなった感覚」
プライマリースプリングがゴツくなっての重量増が効いているのかなぁ?
前仕様のプライマリースプリングは
669g
今回のプライマリースプリングは
809g
たしかにバネ下固有振動数は低くなってるけど
理由には弱いなぁ
更に違いが出たのが
大きめの路面不正を超えた時のピッチングの収まりが改善
前仕様よりリアの無駄なストロークが減って視点ブレが少ない
合成レート域でのスプリングレートUpが効いて凸から降りる&凹に落ちる時に脚が伸びるスピードが速くなる(≒レートUpにより同じ減衰力でもC/Cc低下)ので
ボディの引き落とし感が減少して
フラット感が向上
バイパスに入って巡航速度が更に高まると
完全にバネ上が飛び始めてフラットな姿勢を維持した巡航状態
快適速度域は70km/h以上、、、
罪作りな脚回りだなぁ
速度を高める程 サスペンション入力周波数が高まり免震域での入力処理になるのでサスペンションストローク量とダンパー高速域での減衰力勝負
高速巡航性もOK
理性と背徳感でコントロールして下さい
伊豆半島を南下して大先輩のホームコースでワインディングテスト
芦ノ湖スカイラインと伊豆スカイラインを足して路面を思いっきり悪くした感じ
アスファルトの目は荒いし路面不正バリバリ
脚がダメだと簡単にふっ飛ばされる
ワインディングは大先輩号の本籍地
セッティング特化点だから動きは抜群
動きの基礎になるメインスプリングは変えていないから
相変わらずアスファルトに噛み付くみたいにグイグイ曲がるし
立ち上がりでちょっとパワーを入れれば「背徳感リミッター」が効くまで簡単に増速
大先輩もワインディングスピード程度じゃGT-Rを完全に手の内に収めちゃっているので
実に安全快適
「曲げモーション」を掛けてリズム良く確実に向き変えして早めのパワーONでバランスを取りながら踊るように走る
ワインディングテストでプライマリースプリング変更の一番の効果が現れる
「下りコーナーアプローチのスタビリティがまったく違う」
前仕様だと
合成レート域でのロール剛性が低く
リアのスリップアングルが多すぎでした、、、
平地や登りでは簡単にリアタイヤにスリップアングルを付けられるから
ホイールベース2700mm級のR33 GT-Rがアンダー知らず
強めのブレーキングから速いステアリングスピードで一気に向き変えすると
マツダロードスターみたいにキュンキュン曲がるんだけど
「曲がる」は同時に弱点もあって
高いアプローチスピードで下りコーナーに入ると曲がり過ぎる
リアのスタビリティが弱く「巻きそうな感覚」を伝えてくる
仕様変更後は
ダイアゴナルロールが少なく
ピタリとリアが座った状態で底無しに曲がる
(確実にリアにはスリップアングル付いているんだけど 変位が少なく安定)
もともとフロントの支配力が弱めのマイルドな特性に作ったから修正舵は少ないんだけど
旋回Gがガッチリ入った状態で路面不正を突破してもヨーがほとんどブレないから
「減速→曲げモーション→加速二次旋回」で無駄な修正操作が極端に少ない
速度が高いほどバネ上が飛んでバネ下だけが路面を捉え続ける「飛行感覚」が出てくるから
嘘みたいにまったく緊張感が無い状態のまま
「お腹いっぱいです」ってペースで走り回れる
限界の遥か内側で全て処理しちゃってますねぇ
パッセンジャーシートでもハッキリ感じるのは
加減速&旋回Gでタイヤに加重すると
タイヤサイズがいきなり3つくらい太くなるような感覚でレールにハマったように旋回
「同じ世界の住人」(加速度中毒者)ならパッセンジャーシートでも脳汁でます♪
コレ
かなり速いですよ、、、
他の余計な気使いなく純粋に「操る」を楽しめるから
面白くて走りはじめたら停まらないだろうなぁ(笑)
ワインディングテストは好感触
だいたいイメージ通りの変化傾向だから
2月末にFSWパーキングで予定している「ウェット限界テスト」が楽しみです♪
まだまだ伸び代が残ってたんだなぁ
プライマリースプリングの使い方の理解が進みました!
唯一 そして、、、一番悔しいのが
僕のM3よりイイ動きしてるよ、、、orz
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