今日は大先輩がエントリーした練習会
山野 哲也さんが講師の「ハンドリングクラブ プラス」に連れていって頂きました。
大先輩の目的は運転の練習
僕の目的はR33 GT-R「大先輩号」のサスペンションの仕上がり確認と
第三者視線の客観視評価試験
つまり、、、
「プロのジムカーナチャンピオンドライバーに乗って頂いてダメ出しを喰らう」って贅を極めたイベント(笑)
早朝から車を走らせて集合場所の「大先輩邸」へ、、、
あと2kmほどのコンビニでお昼ご飯と大量のスポーツドリンクをクーラーバックに詰め込む
1日中野外活動なので2Lは必要です
大先輩邸から出発して高速道路で一気に移動して0915頃に茂木に到着
0930にミーティングが始まり
タイムスケジュールを確認
2グループ走行で1ソーティ30分
1000~1030 左回り
1100~1130 右回り
1300~1330 左回り
1400~1430 右回り
の4本 120分
コース的には2速旋回
「一番速いストレートで3速に入るかな?」くらいで
Vmaxは120km/h付近
コースレイアウト的に大先輩号が苦手になるのは
左回りの1~2コーナー
右回りだと最終コーナー1個手前から最終コーナーになる複合コーナー
基本特性は
「入り口弱オーバー&出口アンダー」
入り口でリアのスリップアングルを作らないと曲がらない車にしたので
複合コーナーを一つに纏めようとフロントタイヤを長く使う乗り方は苦手な仕様
複合コーナーを2個に分解して
手前を捨てて「しれっ」と奥まで入って
奥で曲げ直して誤魔化すしか無いかなぁ、、、
1本目が始まって車の動きを見ると
うーん、、、
ピッチ&ロールレートが早い
ワインディングでの路面不正によるバウンスを重視して縮み高速側主体で合わせた減衰力だから
より旋回時間が長くて高い運動加速度領域だと完全に減衰力不足でボディ上屋が動きまくり
ストレートエンドから減速旋回の1~2コーナーは車を押さえ込むのが大変そう
1ソーティ終了後の大先輩のコメントは
「フロント アウト側に荷重寄っちゃってヨロヨロしちゃう」って事で外から見た動きと一致
減衰力を3段強めて動きを押さえ込む
フロント&リア27→24
2ソーティ目は
上屋の動きも落ち着いてきて1周目で大先輩からのOKサイン
もうちょい減衰力強めて押さえ込んじゃっても大丈夫な雰囲気だけど
タイム狙いじゃないし、あんまり弄くり回すと「練習会」なのか「セッティング出し」なのかがわからなくなっちゃうから
今日はこれ以上の変更は無し
ダンパーで押さえ込んじゃうと基本セッティングのバランスも見えにくくなっちゃうから
「運転練習≒特性掴み」を優先
2ソーティ目の中盤から入り口でリアのスリップアングルを着けて巻き込ませる動きが見えきたけど
「ブレーキ当ててリアを軽く振り出して良い感じ♪」ってところでカウンター入れて
巻き込ませながら滑り込む動きを「ピクっ!」って止めてからパワーONで立ち上がる
惜しいっ!
カウンターだけでリアを収束させないで
先にパワーを入れて二次旋回に入れて荷重移動でアンダーに持ち込んで
必要ならカウンター
ちょっと動きを止め過ぎかなぁ、、、
2ソーティ後半には「滑り馴れて」きたみたいで
立ち上がりでスライドに持ち込む動きをが出て来て
LSDのロック率不足でイン側リアタイヤから白煙あげながらも4WDで前に引っ張り出す「GT-Rのオイシイ動き」を見せ始める
スリップ領域の過渡特性が穏やかで粘りまくる感触を掴んだみたいで
スリップ領域に入らないようにコントロールして「オイシイ領域」を悩みながら探している様子が見える
うひひっ、、、♪
穏やかで懐は広くてスピンしにくい特性だけど
車の動きがデカいからスイートスポットは激狭ッスよ(笑)
コレはバッチリ狙い通り
2ソーティ目が終わってお昼休み
大先輩からの伝え頂いた脚のコメントは
「山野さん運転の旋回加速中、2人で いい動きしますねぇ って感心してましたヨ」との事でちょっと安心
お弁当を食べ終わったタイミングでもちろん
講師の山野さんに突撃!
質問内容はド直球
「車のダメな部分を教えて下さい!」
山野さんからの評価は
「車の対角ロール量が過大で 減速旋回でフロントのアウト側に乗り過ぎ」
トラクション稼ぎでリアツインスプリング化による伸びの作動領域を広げた事と
フロントのロール剛性を下げて立ち上がりでのアンダー狙いの弱点です、、、
山野さんからの提案は
「ワインディングでバウンス方向にストロークが必要ならアリだけど路面状況の良い場所だと
伸び過ぎは逆に邪魔になるから 全体的にレートを高め姿勢変化を減らして4輪を均等に使う事が大切」
「リアの伸びストロークを減らして アプローチ中はイン側リアタイヤを少し浮かす位の方が対角ロールが少なくなるから安定する」
ってアドバイス頂けました。
う~ん、、、そのまま対策すると
今の仕様と相反する仕様になるよなぁ、、、
次回までにStep-2仕様を考えます。
お昼の全体ミーティング内容は
シフト操作
Upシフトによる回転落ちでパワーバンドを外さないためにレブリミッターギリギリまでキッチリ回す
DownシフトはUpシフトの逆なのでブリッピング後のクラッチミートでレブリミット寸前になるように
コレを3→2→1速までキッチリ落とせる事が大切
要約すると
「パワーバンドを絶対にキープしろ!」って事
3ソーティは
「山野さんの同乗走行無し」のひたすら練習
大先輩は1ソーティ目の悪いイメージが残っていてスタート前に
「左回りは苦手だなぁ、、、」ってボヤいていた割には
「アプローチで滑り込んだら パワーONの後にカウンター」の動きが見えてきて
次第に一次旋回と二次旋回がつながり始める
操作タイミング遅れでクリップに付けずに大回り
スライド過大で失速してますが
旋回のお作法はバッチリ掴んでますね~
平面に白線のコースだと走りなれないとタイミングとスライド量の調整が難しいですから
次回までに車の姿勢変化量を減らして限界を一つ上げます
幾つかのポイントで
「アレは気持ちいいだろうなぁ、、、」って巻き付くように曲がって行くので特性をバッチリ掴んだみたい
今日の参加者の中でドリフト番長!
多分もうちょい減衰力を高めれば動きがつながるからバッチリだと考えます。
最後の4ソーティは
スタート後の数周で山野さんを助手席に乗せて運転評価
スタートダッシュから気合いバリバリ
インフィールドの3個のコーナーで斜め前に滑らせながらカウンターチョン当てで立ち上がる
実に楽しそうに走ってます♪
車内の会話が気になるなぁ~
無事に4ソーティを終わり 車両トラブル無し
大先輩はヘロヘロになるほど爆走して
僕はセッティングの宿題も頂いたので
大収穫の1日でした。
往復の高速道路で巡航性能の確認も出来て
車の座りはバッチリ 軽くステアリングに触れている程度の保舵でビシッと直進
帰り道でどしゃ降りを喰らってもミシュランPS4sにも助けられて道路に川が出来るほどの状況でもバシっと安定
この巡航性能を維持したまま減衰力調整だけで「スポーツ走行仕様」になるようにセッティングを考えます
最後のミーティング後、引き上げ寸前の山野さんを捕まえて「競技者」としての質問
質問内容は
「競技に自分のピークを合わせ込む方法とスタート直前のマインドセット」
ジムカーナもグライダー曲技飛行も短期決戦1本勝負の競技形式なので
どんなに練習しても競技本番の一発のミスで全てが終わる世界
その世界で長く戦い結果を残している方ですので競技期間の組み立て方を教えて頂くと
「競技1週間くらい前から 競技期間中と同じタイムスケジュールで寝起きから体調の合わせ込みをして、毎朝 勝つぞ!と自身に言い聴かせる」
「競技直前のスタート待ちに入ったら 静かな無心の状態を作る事 そのためにはスタート前に出来る事全てを行い尽くさないと自信には結びつかない」
ミーティング中にも
「小さな事でも見つけた可能性は全てヤリ尽くす 」
「他責要素で勝率が低い条件でも 僅かでも高みに近づけるように努力を重ねれば チャンスが来た時はアドバンテージとなる」
「経験は失敗の積み重ね」
等々、、、
競技者として必要な多くの教えを頂きました。
茂木の山で1日楽しんだあとは、
宇都宮に降りてちょっと早めの晩御飯
久しぶりに「みんみん」で餃子してきました
相変わらず美味しいのねぇ~♪
今日は本当に大収穫!
ありがとうございました、
まだまだ伸び代たくさん 頑張って脚を煮詰めます♪
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お疲れ様でした。
最後はダンパー弄る余裕もなく体力的にギリでしたが、大変濃密な1日でしたね。運転手の課題もバレたし、車の方向性も見えてきて良かったです。
さて次は。。。
お疲れ様でした!
最後はヘロヘロになってましたよね~
まぁ、、、30分x4回はキツいです。
サスペンションセッティングは
「一次旋回で巻き込ませて二次旋回で斜め前に滑る」の
狙った旋回姿勢は作れていたので方向性はOKです
「対角ロールでの姿勢変化が大きい」事によりオーバーシュートしてるので
スポーツ走行時は更に減衰力を高めてロール&ピッチスピードを下げて姿勢変化を抑えます。
これはヨー軸運動の時間を引き伸ばしてゆっくり巻き込ませるイメージです
次回までに山野さんからの宿題対応も進めつつワインディング仕様として煮詰めます!
近日中にボディダンパーの取り付けも進めますか~♪
週末晴れたら取り付けちゃいます
週末が楽しみですね~
かなり雰囲気変わりますよ!
効果は
ブレーキング~一次旋回時の接地感、
ビリザラ感の減少など
多岐に及びます。
マスターシリンダーストッパーは0.5gくらいからフルブレーキングのコントロール性が良くなります
取り付け時に不具合あったらご連絡下さいませ