今日は325i Cabrioletのエアコン冷媒ガス補充
欧州遠征から帰ってきたら車のエアコンが効かなくなってました、
「この車でエアコン効かなくなったらキツいなぁ幌だから黒い布被ってるのと同じだもん、、、」
なんて思っていたらだんだん悪化してきて
日中は冷たい風が出なくなっちゃいました、
最後に補充した日は不明で、
我が家に来てから始めての冷媒ガス補充ですので少なくとも6年は経過してますね
まぁ旧車のエアコンがこれだけ持てば上出来でしょ
とりあえず仕様を確認すると
R134aを1000±25g
流石は旧車 冷媒ガス1kg
“すっからかん”なら5缶イッキ飲みです(笑)
エアコンの冷媒ガスチャージは調べてみると結構難しくて、
正確に再充填するならば、一度全ての冷媒ガスを回収した後に真空引きを行い
冷媒を重量単位での再充填が必要です。
マニフォールドゲージでの圧力測定での冷媒ガス補充は「だいたい、このくらいかな、、、?」
程度の精度です。
エアコンの高圧側、低圧側の適正ガス圧力は車種毎のエアコンシステムで細かく違っているので
サービスマニュアルで適正ガス圧力の確認がポイントになります。
また、カーエアコンはコンプレッサーをエンジンで駆動しているので「測定条件」を揃える事が大切です。
650~700rpmのアイドリングでの圧力と2000rpmでの冷媒ガス圧力は異なりますよね。
って事でTIS(BMWのメンテナンスマニュアル)からエアコンのトラブルシューティングを確認すると
①対応車種から始まって、、、
E36入っているから、このトラブルシューティングが使えますね
②マニフォールドゲージでの測定方法条件は、、、
最初に測定条件作り
・エアコンOFF
・全ウインドウ&ドアを閉じる
・内気循環
・エアは足元とデフロスタの中間
・温度調整<最高温度>
・風量全開
・エンジン回転数2000rpm
エアコンの測定なのにとりあえず暖房で車内温度50℃まで上げます。
車内温度が50℃になったら、、、
コンプレッサーON(エアコンスイッチON)でマニフォールドゲージの圧力を確認します。
この方法は、車内温度を50℃にセットしてからエアコンONにすることで
季節に関らずコンプレッサーに掛かる負荷を一定(コンプレッサーフル稼働)に出来ますね。
③E36のエアコンの適正マニフォールド圧力(2000rpm)は、
低圧側 1.0~2.2bar
高圧側 12~22bar
「この間に数値が入っていればOK」とするのが圧量測定での冷媒ガス補充です。
④マニフォールドゲージを使ってのトラブルシューティングは
・低圧側<通常 1.0~2.2Bar> 高圧側<過大 23.6~35bar>
冷媒ガスの入れ過ぎですね、、、
大気開放は禁止されているので、エアコン屋さん(自動車電装屋さん)で冷媒ガスを抜いてもらいましょう
充填に失敗しなければ、この状態にはなりません
・低圧側<通常1.0~2.2bar> 高圧側<過小5.0~10.0bar>
単純な「ガス抜け」で冷媒ガス不足です。
低圧側から充填して高圧側冷媒圧力が正常値に上がれはOKです
・低圧側<過大2.6~3.5bar> 高圧側<過小5.0~10.0bar>
コンプレッサーが壊れて冷媒ガスを圧縮できない状態です。
コンプレッサーAssy交換です
・低圧側<過小 0.2~1.0bar> 高圧側<過大23.6~35.0bar>
コンデンサーのつまりで圧縮した冷媒が流れずに高圧配管に過大な圧力が掛かった状態です、
・低圧側<過小0.2~0.8bar> 高圧側<過小5.0~10.0bar>
これも配管系のつまり、冷媒ガス再充填時にパージに失敗して系統内に空気(水分)が混入するとエバポレーターの氷結が起こります。
・低圧側 高圧側が同じ圧力(エアコンOFF時の圧力)
コンプレッサーが駆動されていないのでマグネットクラッチの故障が考えられます。
これでTISから「測定方法」「適正冷媒圧力」「トラブルシューティング」の確認ができました。
次は実際に圧力測定して冷媒ガスを補充します。
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