⑥ホイールハブの取り外し
この奥に目的のベアリングがある!!
ハブが圧入されているのでスライディングハンマーで引っこ抜く
予定だったけど、、、
ココでトラブル発生!!
容易していたスライディングハンマーのハブアタッチメントが取り付けできない!!
なんとハブアタッチメントのハブセンターサグリ(逃げ)が小さくで、ハブセンターに当たって取り付けできない状況が発覚
今思えば、、サイドフランジボルトあたりからケチが付き始めたんだよなぁ、、、
ちょっと考えて、調べてみたらホイールボルトを使った「ボルトジャッキ」でハブが抜けるらしい
A)とりあえずハブさえ抜いちゃえば先に進める
B)中途半端に失敗してハブを抜き損ねたら、再組み立て出来ない状況になるので 諦めて撤退
ココが今回の作業の「Point of no return」(帰還不能点)って事ですね、、、
悩むこと30秒(笑)
「取り外しちゃえば勝ちだし、明日の予備日もあるから大丈夫!!」ってあっさり続行を決断
ココまでバラして作業中止で再組み立ては悲しくなっちゃうだろぉ、、、、
ココから先のハブを抜くまでは予定外作業なので脳内シュミレーション無しのブッツケ本番作業
邪魔になるサイドブレーキ一式を取り外します
サイドブレーキのシューを固定しているスプリングとピンをヘックス(6mmより小さかった記憶)で90°回して取り外し
シューを引いているスプリングを外して
サイドブレーキ分解完了
あとは、バックプレートの裏のアーム部分を観察しながら力を掛けられる場所に適当に選んだ「生け贄工具」を突っ込んで
ホイールボルトを均等に締めこむ
さぁ笑えっ!! この無様な作業を
すげー強引かつ間違った工具の使い方(笑)
実に緊迫感ある絵になってますねぇ~
ベアリングのインナーレースごとハブを引っこ抜いて ハブの抜き取り完了!!
はぁ、、、どうにか突破できた、、、
これがDIY作業の危ない部分ですね、
予定が狂うと工具と工法が少ないほど逃げ道が少なくなります。
⑦ハブベアリングをナックルから抜く
ようやくメインイベントに到着、スナップリングを外してベアリングプーラーで古いベアリングを引き抜きます
スナップリングは結構硬いけどスナップリングプライヤーでつまんで引き抜けばOK
でも、ホイールハブを引き抜いた力でベアリングが手前に移動して咬みこんでいたので軽く捻って端をプライヤーで掴んで引っこ抜きます。
ここもベアリングから漏れた古いグリスや埃が溜まっているので、掃除してから浸透潤滑剤を吹き付けて数分待ちます
待っている間にベアリングプーラーの準備、
現物を当ててみれば使い方はすぐに理解できます
今回はアームの裏側にプーラーの皿を当てて表側は筒と蓋
ココに長いボルト&ナットを通してプーラーの皿を引き込みベアリング抜くって段取りです
ここは間違えようがないから大丈夫
僕の買ったベアリングプーラーは、ボルトが27㎜、ナットが32㎜だったので
ボルト側は27㎜ソケット+レバー
ナット側はファンカップリング外しに使うデカいオープンエンドレンチが32㎜なので流用できます。
グリグリ回して抜き取ります
ベアリングを抜いてから工具の組み方を並べるとこんな感じ
左が車両内側
右が外側
センターボルトにベアリングを押す皿を通して
車両内側からベアリングを通す
ベアリングを受ける円筒を被せてナットを受ける皿を掛ける
最後にワッシャ2枚を組んで32mmの高ナットで締めこみます。
センターボルト、ワッシャ、ナットにはモリブデングリスを塗布して工具を保護します。
皿の選び方は現物を見れば一発ですが
皿はアウターレースを押す一番大きいお皿
ベアリングを受ける円筒は
ハブベアリングより僅かに大きいヤツ、
かつベアリングケースにピッタリ当たるサイズを選びます
⑦ホイールハブからベアリングインナーレースを外す
ホイールハブを外した時にハブ側にベアリングインナーレースが付いてくるので、コレを外さなきゃ新しいベアリングが付けられない
って事で
φ70~100対応のベアリングセパレーターを使って引き抜きます
先の方に溝が切ってあるので、この溝にセパレーターの刃を引っ掛けます
セパレーターの刃をボルト&ナットを締めて適度に喰わせてプーラーを組み立てて引き抜き準備完了
ココであまり強烈にセパレーターの刃を締めこむとインナーレースが抜けにくくなるので要注意
ハブの中心にプーラーのセンターボルトを当てるために12角 30㎜のインパクトの駒と 特大モンキーの柄を流用
もう少しスマートに作業を進めたいなぁ、、、
ラチェットの駒って結構便利で、ダメなんだけど手が伸びる(笑)
浸透潤滑剤をインナーレースとハブの間に吹いてちょっと待ってから
ソケットレンチ+長いレバーでセンターボルトを締めると「パキっ」って軽い音とともにインナーレースが抜け始めるので
あとはラチェットに持ち代えて一気に抜いちゃいます
時々浸透潤滑剤を吹くと楽に外せます。
ベアリングインナーレースを抜いてハブ単体になったら当たり面を磨いて綺麗にします。
古いスレッドコンパウンドや錆が浮いているので
スコッチブライトで錆を落としてから
目の細かいサンドペーパーで磨き仕上げます。
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