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フロントスプリング仕様変更考察 (耐荷重&ストロークUP)

前回、フロントスプリングの固有振動数変更(線径&線長つまりはスプリング重量)による変化を実験しました。

フロントスプリング仕様変更(スプリング固有振動数の変更)
フロントスプリング仕様変更(スプリング固有振動数 vs 有効ストローク) インプレッション

結果は、、、
①素線が太く長い「重いスプリング」を使えば同じレートでも運動性はマイルドに、乗り心地は振動伝達が下がって上質な方向に変化
②耐荷重(ストローク)は路面不正からの入力に対するマージンで、可能な限り大きい(長い)方がスプリングに蓄えられるエネルギーが多いのでボディに強い入力が伝わりにくい

って事がわかりました。
で、、、前回のスプリング変更で残った問題点
フロントスプリングの耐荷重とストローク不足の解消に取り組みます。

一番の原因はM3は通常の3シリーズと異なりストラットにスタビライザーマウントが取り付けられていて
長いスプリングが組めない事、
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トリプルスプリングでスペースを喰うので自由長5インチ(127mm)が限界です。
ううっ、、、コイツさえ居なければあと40mmは使えるのにぃ~

この5インチ(127mm)が苦しいトコロで
ID65 5インチって実にマイナーサイズ
使いたいアイバッハにラインナップが無く
mm表記のX-Coilに125mmを見つけて前回の交換に至りました。

前回交換からしばらく経過したので5インチのスプリングを検索してみると、、、
ハイパコで設定されてる!!
ハイパコなら耐荷重、有効ストローク共にアイバッハを凌ぐので一発解決です。
気になる(苛つく)価格設定ですがココは目を瞑るしかありません、、、
だって本国カタログには設定されていないサイズ、、、、って、、、あれ?ちょっと妙?
本国なら一本85$程度なんだけどね、、、

スプリングを並べて見てみると、、、
①SWIFT ID65 自由長 5inch(127mm) 14kgf/mm ストローク 67mm 耐荷重 938kg
②X-Coil ID65 自由長125mm 14kgf/mm ストローク 61mm 耐荷重 854kg
③Hypaco ID65 自由長 5inch(127mm) 14.3kgf/mm ストローク 71mm 耐荷重 1021kg

X-coilと比較してもストローク10mm 耐荷重 167kgも大きくなります
これで耐荷重とストローク問題は解消できます!!

スタビライザー懸架方式で
「ノーマル3シリーズストラットに変更して、スタビライザーをロアーアームマウントに変更すればOK」って時々見受けますが

乱暴過ぎじゃない!?

ストラットマウントならばレバー比1.0だけどロアーアームマウントだと目測で約1.5
(目測だけで「変更しない」って判断をしたので、正確には測定していません)
つまり1/1.5/1.5=0.44
スタビライザーのレートが44%に下がっちゃいます。

これはM3系のスタビライザーとノーマル3シリーズ系のスタビライザー径を比べれば分かりますよね
3シリーズ系でリアスタビライザー径がM3と近いものを参照してフロントスタビライザー径を比較するとわかります。
325i Mテクニックのスタビライザーが近い径なので参考になります。

「基本シャシーが同じで似たような重量及び重心位置と操縦安定性の考え方なら大きくバランスを変えてくる事は少ない」≒近似値になるって考え方です。
もちろんノーマル3シリーズ系の方がかなり太いです。

一時期はノーマル3シリーズストラットを使ってスプリング選択の自由度を上げようと考えましたが、、、スタビライザーまで変更するのは「セッティング迷宮入り」のリスクを考えてヤメました。
いくつかの改造と部品変更でノーマル3シリーズ スタビライザーの流用は出来ますが、、、
(ポン付けは基本的に出来ません)
スプリングだけでも大変なのに一度に変更したら完全に迷います。

フロントスプリング仕様変更考察 (ばね上固有振動数変更による旋回特性の修正)


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