世界選手権 5日目 Unknown1

世界選手権も3科目のUnknown
折り返し地点です。
ここから先は練習無しの一発勝負、一気に面白くなります。
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出発準備中のアガタと日傘を差し出すカーシャ、、、可愛い、、、

さて、、、今回のUnknown1のシーケンスはコレ
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なんとy軸(奥行き方向)でのフィギュアがありません、
パッと見は簡単なフィギュアの組み合わせですが、
最初の風下側に飛ぶlegに問題があります。
1/2ループからエルロンロール、ハンプティバンプ、シャークトゥースを飛ぶと
計算では820m
Box長さは1000mなので、超ギリギリ
「180mも残る」って思うでしょ、
飛行速度は普通に飛んだら200km/h位なので54m/s
更に追い風を受けるので60m/s近くになります。
つまり3秒しか余裕無いんです、、、
かなりの高確率でOut of Box(空域逸脱)の餌食になります。

取れる作戦は「とにかく低速で時間を稼ぐ」
基本的に速度が高い方が舵の効きが良いので簡単に飛べますが
ブッ飛ばしたら簡単に飛び出しちゃう
フィギュアを描ける最低速度で飛んで何とかBoxに押し込みます。

苦行のlegが終われば基本的なフィギュアの組み合わせなので、ポジショニングを確認しながら飛行姿勢を詰めれば大丈夫のはず、、、

風下に進むlegの組み立てが大切で、Swiftが圧倒的に有利な状況でFOX系はいかにしてOut of Boxペナルティーを避けるかがポイントになります。

搭乗順が来て競技開始!!

最初のフィギュアでまさかのトラブル、
ループ後半で「バンっ!」って聴いたことの無い衝撃音と衝撃
「翼が折れた‼」かと思い、ベイルアウト(緊急脱出)が脳裏をよぎる
変な挙動も無いし、操縦系統の感触も変わらない
「何が起こった?」って原因を探りながら競技続行

垂直上昇に持ち込んだところで、視界の隅に着陸脚のレバーを捉える

ギア(着陸脚)が降りた(落ちた)んだ、、、
Uplockの掛かりが甘い機体なので時々あるとは聞いていましたが、、、競技中に落ちるとは、、

気を取られて2個目のフィギュアでスティックを押し込むタイミング逃して失速、
意地でもフィギュアを描くためにFullUpで機首を支えてラインが折れないように誤魔化す。

流石に今のは0点だな、、、

競技でハッキリと記憶に残っているのはここまで、
残りは着陸脚トラブルの対処を考えてました。
一度はエネルギロスを防ぐ為に競技中にギアUpを考えましたが
「本当に壊れていて一度の上げて、下りなくなったら最悪の胴体着陸」なので止めました。
機体を壊したら最後ですから。

着陸脚の空気抵抗で高速域での性能がガタ落ちの機体をなだめながらシーケンスを飛び続ける
加速が鈍い、、、、動きが重い、、、

着陸のプランを考えながらの競技なので殆んど反射的に手足を動かして飛んでいます。

シーケンスを飛び終えて改めて着陸脚を下ろして念入りにLockを確認
あとは故障していない事を祈って出来る限り低速で降ろす
(まぁ、滑走路が凸凹なので、余り変わりませんが)

なんとか無事に降ろして競技終了、、、
着陸後に点検したけど、大きな損傷も無し
あービックリした

肝心のスコアは、、、
完全に失敗した2番目のフィギュアは悪あがきが効いて0点を免れてスコアが残る
0点無しで68.67%なんとか順位は中順グループでキープできました。

まだチャンスはある!! 10位以内を狙って最後まであがきます


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