世界選手権 競技2日目 Free

世界選手権 競技2日目 Free

昨日に引き続き快晴の空、競技2日目はFreeになります。
スランプ突入でスコアが伸びず厳しい状況ですが、とにかく最善を尽くすのみ
「考え過ぎ、詰め込み過ぎ」ってアドバイスももらったので、細かく考えずにフィーリング重視で勢いに任せて飛んでみる事に

今回のFreeはポーランドナショナルで使ったシーケンスの改良版
Free
最後の90°旋回の方向を風下側に変えました。
風上側だとBOXの端に近いのでペナルティを受ける可能性が高いので、左右の演技バランスを考えての変更です。

テールスライドとハンマーヘッドの0スピードフィギュアはスランプですが、高速系のフィギュアは良い感触なので、気分良く飛べそうです。

シーケンスの開始位置はKnownとは逆に風上側一杯からのスタート、
BOXセンターを超えて風上側に寄せて科目開始 140kmから1/2ロールで背面、即座に1/2ループ+エルロンロール
この間にラインを見せちゃいけないので、カッ、カッ、カッ!!!って切れ目なく入力していくイメージで

次は45°UPから1/2ロールで背面にして、1/2ループで45°Down レイダウンハンプティです。
注意点は1/2ロールで背面にした時にピッチが変わってしまい40°UPとかになってしまう事、
コレだけで1点減点なので、背面にしたら僅かにスティックを押し込んでピッチを維持する

45°で250km/h付近まで加速してからレベルでの4ポイントロール、
90°毎の”止め”が大袈裟だとカウンターの振れの動きが見えてしまうので”バブルストップ”で減点対象
どうしてもこの減点から逃れられない、、、
どうすれば”吸い付く”様に止められるのだろう?

4ポイントロールのあとは1/2キューバン
基本的なフィギュアなだけに減点も明白
一番やりやすいのがBefore Sallow & Steep afterにshort after
45°Downの姿勢が1/2ロールの前が浅くなり1/2ロール後は深くなる
5°ずらせば1点減点なので、両方ハズせば2点減点
1/2ロール前後のライン長さもキッチリ揃えないと、これも減点対象
ピッチコントロールとリズムがポイントになるけど、なかなか難しい、、、

次は中盤のハイライト「チャイニーズループ」
「チャイニーズループ」は、ループ(宙返り)の頂点で360°ロールを入れる科目で
ループの円弧を描きながらロールを混ぜるイメージ、
ロールしながらループの円を描くのがナカナカ難しいです。
丁度、ロールの90°毎の象限でループの円に添うように
機首下げ方向にラダーとエレベーター入力を追加していくイメージです
もちろんロールさせる分だけ余計なエネルギーが必要なので開始速度は250km/h以上、
速度が低いとロール中に速度不足になり、ループの円弧が描けずに減点対象、
速度があるだけ楽に描くことが出来るので250km/h以上からの5Gループでエネルギー突っ込みまくりです。

250km/hでチャイニーズループから出てきたら、次はポジティブテールスライド
滑らせたり、バンクが残ったまま垂直姿勢に引き起こしたら”終わる”科目なので、
完全水平、滑りなし状態を作る事が重要
水平姿勢にして、一瞬ラダーから足を離して、「機体にコントロールを預ける」事で滑り要素を消すのがポイント
引き起こしは完全に垂直姿勢,
ちょっとズラして安全マージンを残そうとすると、
垂直上昇後に綺麗に機体がバックせずにパタンと倒れてしまう。
この守りが原因でNO Slideで0点を喰らうなら、垂直を攻めて0失敗して点の方がマシ!!

テールスライドからの垂直降下で90°捻ってY軸に移動したら、ハンプティバンプ
垂直上昇の後に1/2ループさせて垂直降下させる縦長ループ
ポイントは1/2ループの半径変化で、垂直上昇させる分だけエネルギー損失が多いので1/2ループ中に速度不足になって、ループ後半の半径が大きくなりやすい
垂直上昇を長めに作って小さいRでループさせる方が良さそう

ハンプティバンプの垂直降下で90°捻ってX軸に戻って引き起こし
十分に速度が乗った状態でのエルロンロール1回転
サクッと回ってしまいましょう

エルロンロールを終えてBOXの端付近からのハンマーへッド
先程のテールスライドとは対照的に、意図的に滑りながらの垂直上昇(直ドリ)に持ち込む
ココでカウンターラダーが必要だけど、スランプ突入でラダーが動かせない、、、
空中停止寸前での反転タイミングも慣性感覚が失われているので、3秒数えたら反転させる方針に、
悔しいけど、防戦いっぱい、、、

ハンマーヘッドの下りでもう一度90°捻ってY軸に移って引き起こし
風下側に90°旋回で科目終了
単純な旋回だけど、競技アクロだとチョット違う
普通の飛行機の旋回はエレベーター、エルロン、ラダーを同時に使って
ピッチ、バンク、ヨーを調和させて快適に旋回させるけど

アクロバティックjターンは、エルロンだけでバチッと60°バンクを確立してから
エレベーターで2Gを掛けて旋回させる
この時に絶対にバンク角を変えない事!!
5°ズレればココでも1点減点

Advanced Freeの競技前にUnlomitedの競技のお手伝い
p8
師匠のマクラさんの出発前、緊張感漂うけど、不思議な安心感があります。
流石は我が師匠!!

p6
今年、Unlomited初参戦のマクダは悲壮感すら漂う、、、
Advancedとのギャップの大きさは表情を伺うだけでわかります
僕も同じ道を辿ることになるんですよね、、、

p7
すっかりお友達のマチェック、競技前なのにノリノリです(笑)
おどけていても結果を残す凄いヤツです!!

Advanced Freeの競技が始まり1200m上空から競技開始、
開始ポイントからシーケンスを始めたら余計なことは考えないで一気に飛び切る

垂直系の科目に苦しみカナリ怪しいハンマーヘッドになりながらFreeも飛び終えてスコアを見ると
大失敗は無いけど精度が甘くスコアは厳しい、ジャッジから見れば減点しやすいフライトになっちゃっているんですね、、、

Free 69.973% 21位/36人、
順位変動の激しいUnknownで挽回を狙ういつものパターン
「点数取れて当たり前」のKnownとFreeで出遅れるのは悪い傾向。
抑えるところはキッチリ抑えて上位グループに残るように出来ないとダメですね


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