サスペンションの設定変更が一段落したので、しばらくは現状維持で不具合を探します。
今までの経験で人間の技量は不安定で評価なんてその時の体調だけでも変わってしまう。
少なくともタイラップ程度だと「先週の俺」と「今日の私」と「来週の僕」は明らかに違う人ですから
「不安定な技量を評価軸にして感じた良い方向」を探すより「いつも感じる悪いトコロ」を改善する方が簡単です。
(嫌な感覚は簡単には忘れませんし、、、)
って事でしばらく走らせて悩みます(笑)
まぁ~ 何かブログのネタがないかと考えてみて、、、
ありきたりですがOIL交換です。
今までのタイラップ号のエンジンOILは、エンジンの運転温度が概ね95℃付近、遊んでも120℃だったので柔らかめの30番を選択
とにかく”レスポンス重視で”30番の中でもOILの緒元を調べて粘度の低い(柔らかい)OILを探し
「シェルヒリックス プレミアム5W-30 」を使っていました
シェルヒリックス プレミアム
部分合成油
基油の主成分 XHVI(天然ガス成分)
API SM
ILSAC GF-4
SAE 5W-30
ACEA A3/B3/B4
動粘度40℃(cSt) 57.4
動粘度100℃(cSt) 10.1
粘度指数 165
流動点(℃) -30℃
40℃及び100℃での動粘度が低いフリクションの少ないOILです、
どのくらい柔らかいかの比較対象として性能の近いOILは
モチュール300V パワーレーシング
100%化学合成油
基油の主成分 エステル系
API SL/CF相当
SAE 5W-30
動粘度40℃(cSt) 65
動粘度100℃(cSt) 11
粘度指数 162
流動点(℃) -36℃
モチュールとほぼ同じ性能(更に柔らかく、粘度係数は高いです)
で価格は1700円/L 国内正規物のモチュールの半額です。
(まぁ海外では1500円/L程度で販売されていますが)
部分合成油ですが、5000kmで交換しておけば十分でした。
現在ではシェルヒリックスプレミアム5W-30はカタログ落ちして
シェルヒリックスHX7になっています、
レスポンスや回転フィールに直結する動粘度(cSt)とSAE粘度分布ですが
SAE粘度には動粘度の幅が設定されていて、同じ30番でもメーカーによっては20番に近い年度から40番に近い粘度が存在します・・
5W-30の5Wの部分に関しては、-30℃などでの極低温時のポンプ吐出量についての表記で、
本州で乗る分にはあまり重視しなくても良さそうです、
後の20、30、40、の数値は油温100℃時の粘度を表し、
20番 5.6~9.3cSt
30番 9.3~12.5cSt
40番 12.5~16.3cSt
50番 16.3~21.9cSt
となっています。(もちろん数時が大きい方が硬い)
「シェルヒリックスプレミアム 5W-30」も「モチュール300V 5W-30 パワーレーシング」も100℃の動粘度は10cSt近くなので
30番のSAE粘度範囲では非常に柔らかい20番寄りのOILです。
OILの持つ性能で油膜の強さを表すHTHS(高温せん断)粘度は高温時のせん断力に対する油膜の強さを表し、カムとロッカーアームの接点などの保護性能には重要な値になりますが、
公開しているメーカーが少ないですね、、、
今回、OIL交換を機会に少しだけ方針変更
レスポンス重視はある程度まで出来たので、「静粛性と滑らかさ」を求めてみました。
最近、5w-30でエンジン始動後から完全暖気までの間の油温が上がり切らない領域でのフィーリングが良かったので、少し固めを試します。
今回選んだOILは
シェル ヒリックス ウルトラ
100%化学合成油
基油の主成分 XHVI(天然ガス成分)
API SL
SAE 5W-40
ACEA A3/B3/B4
動粘度40℃(cSt) 83.2
動粘度100℃(cSt) 14.6
粘度指数 183
流動点(℃) -47.5℃
100℃の動粘度が14.6cStと40番でも固めの50番寄りのOILなので静粛性と滑らかさは期待できます。
なによりBMW認証も受けているのでエンジン保護に関しては安心して使うことが出来ます。
価格は2000円/Lほどで、街乗りに使うには贅沢なOILです(笑)
早速、ガソリンスタンドにOILフィルターを持ち込み交換を依頼
大抵のスタンドでやっている「~OIL会員」に入っておけば交換工賃も無料、
20分ほどで交換も終わり、寄り道しながら運転温度が安定するまで走らせてみると、
これだけOIL粘度を変えると「新油効果」を引いても明らかにエンジンフィールは変化しますね、
新品OILと使い古したOILを比べて滑らかで静かになるのは当たり前ですが
今まで5W-30を使い続けてきて久しぶりに粘度を上げるとOILの重さを感じます。
油温が運転温度に達するまでは重さを感じますが、98℃で安定する頃にはだいぶ軽くなり、
僅かに重さが残るのはシフトダウンのブリッピングだけ、
少し時間が経てば「人間の感覚」が馴れて普通になるでしょう
エンジンのフィールは狙い通り、滑らか且つ静か、、、
5W-30のサラサラ系のフリクションの少ない軽い回り方と比べて
5W-40は密度の高いトルクを感じさせる回り方
シュンシュン回るような静かさはS50には望めませんが、エンジンの発する音が丸みを帯びます。
音はかなり良くなりますね~ 「チョットだけ高級感」と「調子良いエンジンの雰囲気」が出ます(笑)
エンジンOILも感覚頼りではなく、メーカーが公表している緒元を見れば好みのOILを探す手掛かりにはなります
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