カテゴリー別アーカイブ: サスペンション

スプリングレートを上げても底突きは防げない① 車高を下げると苦しくなる

サスペンションを設定する際に必要な要素が少し見えてきたので
まとめておきます。
表題のとおり、スプリングレートを上げてもサスペンションの底付きを防ぐことは難しいですね、、、

 車のサスペンションを直巻きスプリングを使った車高調に交換する目的ってなんでしょう?
一番の目的は
「車種別専用設計の荒巻スプリング」から「規格汎用品の直巻きスプリング」に変更することで
スプリングレート、自由長、スプリング特性の変更の自由度を高めて、
サーキット、ジムカーナ、ワインディング、ラリー、ドリフト等に特化したサスペンションを設定する事です。

もちろん色々と問題はありますが、車高を変更することも可能です。

で、、、今回は
「シャコタンにするとサスペンションはどうしたって苦しい状況になるよ」ってお話です 続きを読む スプリングレートを上げても底突きは防げない① 車高を下げると苦しくなる


レバー比とACFを理解しよう ③

前回までの2話でレバー比とACFは大丈夫だと思います。
レバー比編 レバー比とACFを理解しよう ①
ACF編 レバー比とACFを理解しよう ②

前回までで理屈がわかったので、いよいよ実測です。
このレバー比とACFって計算である程度は求められますが、
最後は実測で確認が必要になります
作業の順番としては「レバー比」→「ACF」の順番です 続きを読む レバー比とACFを理解しよう ③


レバー比とACFを理解しよう ②

前回はレバー比のお話でした、イメージ出来ちゃえば簡単でしょ
まぁ、小学生の理科の復習ですからねぇ~
結構忘れちゃうんですよね、ぼくも以前間違えてましたから(笑)

今回はACF(Angle Correction Factor)です
2乗で効いてくるレバー比に比べて係数自体が小さく影響が少ないので
「ストラットだから1とする」って簡単に放り出されちゃう不憫な係数ですが
スプリングレートとホイールレートでどのくらいの差が出ているイメージあります? 続きを読む レバー比とACFを理解しよう ②


レバー比とACFを理解しよう ①

サスペンションセッティングで絶対に避けて通りないのが

レバー比とACF(Angle Correction Factor)

間違えると致命的なのが「レバー比によるホイールレート⇔スプリングレートの換算」で
「スプリングレート ÷ レバー比の2乗 = ホイールレート」の”2乗”を抜いてしまうパターンです

ココを間違えると、出てくるレートが全く異なるので、
実車の車高
ばね上固有振動数(脚の硬さ)
運動特性等々、、、
サスペンションセッティングの根本的な部分の「計算と実測」が絶対に一致しないので
全くお話になりません 続きを読む レバー比とACFを理解しよう ①


減衰力調整って? サスペンションって「うどん」だよ(笑)②

前回は「うどんの麺=スプリング」ってお話を進めてみました

スプリングは
「レート、ストローク、素線長さ」の仕様選定で基本特性は決まっちゃって
同じダンパーでもスプリング次第で大きく乗り味が変化します。
ってヤツです

次に
「麺つゆ」=「減衰力」
ようやく減衰力のお話です。
「サスペンションのバカ話」は佳境に差し掛かります。
たまにはこんなのも良いでしょ(笑) 続きを読む 減衰力調整って? サスペンションって「うどん」だよ(笑)②