カテゴリー別アーカイブ: サスペンション

スプリングレートを上げても底突きは防げない⑥ 動画で見てみよう

先日の土曜日に滑空場に行った時に今までの連載の参考になる動画を撮影してきました

撮影に使った車両は、、、
軽く20年以上前のトヨタ「コロナ」
公道生活を終えた車は滑空場でグライダー運搬用の牽引車として余生を過ごしています。
「まともに動いてちゃんとブレーキが効けばOK」程度のメンテナンスなんで、
実験車両として程よくヤレてます。

数台の牽引車(リトリブ車と呼ばれています)の中でも完璧にダンパーが抜けていたコロナに
カメラをセットして滑走路脇を50km/hほどのスピードで走行してバネ上とバネ下の動きを見てみます。
文章とグラフだけじゃイメージが難しいでしょ 続きを読む スプリングレートを上げても底突きは防げない⑥ 動画で見てみよう


スプリングレートを上げても底突きは防げない⑤ もう一つの共振による「突き上げ」

ようやく結論にたどり着いたのに、まだあるのか」って、、、

すみません、、、、
とりあえず謝っときます(笑)

「ブログ&自宅引っ越し」前後のブログ休止期間中に振動伝達率と共振を勉強したら
イメージが繋がって突然ブレイクスルー
そのまま勢いに任せて書きまくっちゃった独学メモを編集して書き直してます。

勉強を続けていてある日突然訪れる
「知識が繋がって理解できる世界が一気に広がる感じ」が心地良いんですよね
小中学生の時にこの感覚を知っていればなぁ、、、(笑)

さて、、、
いままでのお話はバネ上固有振動数のお話でした。

つまり路面からの入力がボディにどんな風に作用するかって事を延々ダラダラと書き連ねてきました
文才が無いって辛いです、、、うまく伝わっていますか?

さて、、、今回のお話は「もう一つの共振」の
「バネ下固有振動数による共振」です。 続きを読む スプリングレートを上げても底突きは防げない⑤ もう一つの共振による「突き上げ」


スプリングレートを上げても底突きは防げない④ バネ上固有振動数以上の入力

前回、停止状態からバネ上固有振動数=共振までの比較的遅い入力による動きをまとめました
車両の使用用途によりバネ上固有振動数を高める(スプリングを硬くする)と共振点が高速側に移動してバネ上が揺さぶられる速度域が広がるって事です。

今回はバネ上固有振動数=共振周波数以上の入力を考えます。 続きを読む スプリングレートを上げても底突きは防げない④ バネ上固有振動数以上の入力


スプリングレートを上げても底突きは防げない③ バネ上固有振動数以下の入力

前回で固有振動数=共振ってイメージ出来ましたか?
ばね上固有振動数(=共振周波数)で入力されるとばね上固有振動数で激しいバウンドが起きるこの運動のイメージは「夜店の水風船ヨーヨー」ってお話でした。

今回は固有振動数以下の動きを見てみます。
ばね上固有振動数以下のゆっくりした入力に対してどのようにサスペンションが動くか 続きを読む スプリングレートを上げても底突きは防げない③ バネ上固有振動数以下の入力


スプリングレートを上げても底突きは防げない② 固有振動数=共振周波数

「車高を下げると縮み側ストロークが減り、スプリングレートを高めても底付きしちゃいます。」って結論から入った前回に続き、
理解しやすいように少しづつ書き進めていきます。

サスペンションはばね上固有振動数を挟んで2つの動きをしています。
ばね上固有振動数以下の動きと以上の動きです

今回は、ばね上固有振動数の動き、共振です 続きを読む スプリングレートを上げても底突きは防げない② 固有振動数=共振周波数