DA17V エブリィ キャンパー【サスペンションセッティング 計算モデルで、、、普通に走らせるだけでも大変です】

スズキ2台目は、特殊ケース
DA17V エブリィキャンパー
DV17V Camper 諸元確認
エブリィ バン ターボ 2WD ATをベースに
キャンピングカー架装してホップアップルーフ化した個体
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キャンパー架装して車両重量が大幅に増えて
ドライバー1名乗車、燃料満タン条件だと

標準車
前軸重量 466kg
後軸重量 448kg
重心位置 前軸後方1190mm
前後重量配分 51:49

キャンパー仕様
前軸重量 536kg
後軸重量 648kg
重心位置 前軸後方1330mm
前後重量配分 45:55

走行時重量は270kg増で最大積載量350kgの77%
重心位置は140mmも後退して
前後重量バランスはミッドシップのようなリアヘビー

前軸重量より後軸重量が大きいFRはトラクションと回頭性が改善されるし
ミッドシップより重量分布が散っていて慣性モーメントが大きいからミッドシップのようにヨー軸運動が過敏過ぎる事もない
から販売価格を高く設定できる高価格帯スポーツモデルならトランスアクスルを持ち出しても欲しい重量バランスだけど、、、

このケースは危ないだけ、、、

水平方向の計算値には出てこないけど
ホップアップルーフの分だけ確実に重心高は上がるのでロールモーメントが増加して後軸ロール剛性不足の方向
最大安定傾斜角がわかれば重心高の計算は出来るけど、そんなデータが出るわけない

仕様変更で生じた重量増に対してスプリングレートUP等の対策は行われずに販売されているので後軸のばね上固有振動数はダダ下がり
もともとそんなに詰みまくる事は想定していない軽バンに
最大積載重量の約80%を積みっぱなしにするから
サスペンションは負けまくりです、、、

ちょっと乗せてもらうと交差点の右左折だけでリアから崩れるようにロールしてバンプラバーにぶち当たる
フロントに対してリアが遅れて大きく動くメチャクチャな動き
(前後ばね上固有振動数 前>後 前後ロール剛性 前>後)
イメージしやすいのは、
「東南アジアや中国、埼玉のクルド人自治区(笑)で走っている過積載のトラックの動き」
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もうね、、、ちょっと振り回せば交差点で簡単にひっくり返せますよ(笑)

こんなめちゃくちゃな足回りでも車検制度&改造申請は通過しちゃうんで、法律上では合法車
これが改造キャンピングカーの現実です、、、
更に恐ろしい事に「キャンピングカーは育てるもの」とか言っちゃって、家財道具や何やらを後からバカスカ積み込むから
更に重量増化&重心位置は移動してワケワカラン状態

結果として長期連休に高速道路で見かける
「妙に傾いて走っているキャンピングカー」とか
「モーターボートみたいに頭を上げて走っているキャンピングカー」の出来上がり
よく夏になるとコケてニュースになってますよね

いつコケても不思議じゃないから、僕は近くを走らずに離れます、、、

オーナーさんも「高速道路でまっすぐ走らない」って事で
サスペンションの仕様変更(ってよりマルっと作り直し)

こうなるとあまりにも標準車とは車両諸元が違い過ぎているのでBMはあくまでの参考程度
DV17V Camper setting map

とにかく増大した重量に負けないようにスプリングレートUP
高くなった重心高によるロールモーメントを抑え込むためにスタビライザー強化が基本方針

色々見たんだけど仕様変更の容易さと低価格からBRITZをベースとして仕様変更
そのまま使うととんでもないバランスになるのでスプリングレート変更して前後バランス修正
ばね上固有振動数は1.7Hz付近まで回復したんだけど、リアの樽型スプリングのレート変更が難しくてこれ以上の高レート化は出来ず。
ステアバランスは安定方向に修正できたしバウンスの早さも街乗り仕様としては妥当

強化スタビライザーは市販されていないのでスタビライザーリンクブラケットを作って支点変更してロール剛性を稼ぐ

速度計の誤差を使って145/80/12から145/80/13へ
タイヤ幅と扁平率を変えずに1Inch大径化してキャパシティUP
エアボリューム(≒耐荷重)接地面積ともに増大して性能向上

あとは、ボディダンパーを前後左右の4本掛けして質感とタイヤ接地感を改善

つまり、キャンパー仕様で悪化した重量及び重心位置に対してサスペンションを適正化してバランス補正
スタビライザー強化でロール量を補正
ダンパー減衰力調整でロール&ピッチスピードを適正化
ボディダンパーで質感向上とボディの捩じれを減少

ここまでやって「ノーマルより良く走る状態」になりましたー
これは、ほんとに大変だった、、、

あ、、、ブレーキの事を書き忘れてた
DA17V(バン)はDA17W(ワゴン)に対して原価低減でフロントブレーキディスクがベンチレーテッドからソリッドに変更されているので
熱容量と放熱性のは低下しています。
最大積載量に対して止める力は持っていますが、放熱が追い付かないので簡単にオーバーヒート状態になって
ディスクが歪んてジャダーが発生します。
もちろんキャンピングカーへの改造屋さんは原価を下げて利益を大きくしたいから、ソリッドディスクのまま未対策
「その程度の乗り物」だと理解して乗ってください

先に言っとくけど
車検通っている「改造キャンピングカー」合法車両だからオーナーさんの自己判断で乗ってくださいねー
運行責任は免許証を有してるドライバーに一任されていますから、、、

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