E36 325i CABRIOLET ステアリングラック プリロード調整

本日の整備は、、、
「E36 325i Cabriolet ステアリングラック プリロード調整」

ラック&ピニオンの操舵系は
ステアリングラックギアをスプリング張力を使って
ステアリングシャフトピニオンに押し付けてバックラッシュを調整しているので

構造上 走行距離が伸びるとスプリングが押しているステアリングラックの背中部分が磨耗して
ステアリングセンター付近のバックラッシュが増えてステアリングの遊びか大きくなります。

ステアリング舵角”0″ から切り始めで「コツっ」って感触が伝わってきたら
高速でかなりフラつきます

もともとドイツ御三家では「直進」が苦手なBMW
ステアリングの遊びが増えると高速道路は苦行の道
ふらふらとして真っ直ぐ走らない車は「ダメ車」認定なので調整します

BMWの整備指示書には「ステアリングラック交換」扱いの不具合なので
本来ならステアリングラック交換なんですが、、、

使える物は最後まで使う主義なので
パーツサプライヤーZFの部品図から構造確認して調整します
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ジャッキで上げて馬に乗せて
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ステアリングラックプリロード調整はステアリングシャフトピニオンの反対側だから上側
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使う工具は
17mm ショートソケット&レバー
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色々試したけど工具が入らないので
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ATクーラーの配管をブラケットを10mmソケットで外してちょっとだけ動かして調整開始
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ラックプリロードアジャスターを締めれば遊びが少なくなるけど
磨耗が少ない大舵角でフリクションが大きくなって
セルフアライニングトルクが小さい低速域ではセルフセンタリングが阻害されるので
遊びが無くなるギリギリを狙って締め込んではステアリングを回して少しずつ調整

調整方法は
20度位ずつ「締めてステア操作 締めてステア操作」で様子を見ながら
締め過ぎて固くなったら半分(10度)位緩める
緩める過ぎだったら半分(5度)締める
の繰り返しで追い込めば大丈夫

感覚勝負だから構造を理解して
「失敗したら何が起きるか」が想像出来れば
実はそんなに難しくない(笑)

とりあえず良さそうな感じになったから走らせてテストしてみます~

昔のBMW(E34とか)は整備指示書にフリクション指示があって調整してたみたいです
調べるとロシア系がこの辺りのメンテナンスが強いですね

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