今日はR33 GT-R「大先輩号」の現状確認とフロントショックアブソーバーユニットの仮取り付けを行い
車両干渉の確認です。
フロントスプリングを
8kgfmm L=200mmから
7kgfmm L=250mmに変更するので
仮取り付けしてサスペンションアーム類との干渉を確認
リフトで上げてフロントタイヤを外したら
いきなり問題解決
Nismo S-tuneって結構長いスプリングを使っていて
測ってみたらL=250mm
すでに250mmのスプリングが入ってました
これ、、、
別体タンク付いてるし 250mmのスプリング入ってるから容量大きくて良い脚ですよ
スプリングがヘタって車高下がっちゃってるのが残念
ダンパー自体もオーバーホール不可なのが勿体ない
Nismo S-tuneを改造したら結構良い脚になるなぁ、、、
とりあえず、Nismo S-tuneは取り外して
HKS Max4 GTのフロントショックアブソーバーユニットを仮付けして様子を見ると
間違いなく大丈夫!
L=250mmのスプリング入りますね♪
次にタイヤ&ホイールの重量測定
R34 GT-R純正18inch + ミシュランPS4 265/35/R18の組み合わせは、、、
20kg!
もう1kg位は重いと思ってたけど
意外と軽いんですねぇ
フロント周りの用事が済んだので、
HKS Max4 GTを取り外して
もう一度Nismo S-tuneを取り付けて規定トルクでパチパチと絞めてフロントは完了
軽い休憩を入れて
続けてリア
まぁ、、、
それなりに距離と車齢の状態ですね
しかし、、、まぁ、、、
補強の入れ方が涙ぐましい
「実走して「弛い」って話だから補強ブレース追加していきました!」感丸出し(笑)
必死だったんでしょうねぇ、、、
確認されてる懸念事項は
・アライメントのキャンバー値の数値が左右揃わない、
・車高が左右で違う、
・走らせるとなんか色々動いてる
って処症状があるので
タイヤ&ホイールから力が加わる流れを追っていくと、、、
サスペンションメンバーブッシュに不具合原因を発見
右後
左後
左後ろのサスペンションメンバーブッシュが劣化してメンバーが下方向に5mmほど動いてます。
右前
左前
前側も左右で差がありますね、、、
前後共に左右差があるので左右バラバラ状態
どれかメンバーブッシュのどれか一つが劣化して切れてますね
だから不具合ブッシュに引っ張られてサスペンションメンバーが傾いています
走行中はもちろん、破損しているメンバーブッシュが動いてサスペンションメンバー全体が傾き
サスペンションアーム角度の基準となる車体ピボット点が動いてしまい対地キャンバーや車高が変動しています。
もちろん、
アライメント設定した後の走行中にもサスペンションメンバーが傾き方向に動いてしまうので
・左右の車高違い、
・キャンバースラスト変化によるリアのフラつき
・走行中のサスペンション取り付け剛性不良感(なんか色々動いてるって感覚)
の原因になっています。
修理方法は、
サスペンションメンバーブッシュx4の交換ですが、、、
・サスペンションアーム
・ファイルドライブ
・4WS操舵システム一式
御一行様が鎮座しているので
「ごっそり全部取り外して消耗品の全交換」が視野に入ってくるから
「それなりの覚悟」ってヤツが必要
現状で緊急性のある箇所はメンバーブッシュだけなので
メンバーカラーを取り付けてセミリジット化で対応します。
リア不良の原因も判明したので
タイヤローテーションを行いGT-R自体の作業は2.5hで完了
残りの0.5hでHKS Max4 GTの仕様変更準備
万力で固定して
全てのリングナットのトルクを抜いて全てを調整可能にします
ついでにリアのヘルパースプリングの全長測定
L=70mmでした!
さて、大先輩
フロントに関しては仕様変更に支障はありません
がっ、、、、
リアに関してはメンバーカラーを採用して
サスペンションメンバーの位置決めをしないと
リア左の車高が出ないのでセッティング不可能です。
メンバーカラー探しましょう!
サスペンションの支持剛性も高まるので
リアの動きがクリアになって乗りやすくなりますよ~
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34純正ホイールはワシマイヤー生産だっけ? インチアップしてるのに33純正より1キロ軽い9.3キロらしい。
メンバーブッシュ駄目でしたね。MCR のジュラコン® POM入れます。これで左流れやデフ空転が治ってくれれば良いのですが。。。
R34 ホイール&タイヤが思ったより軽くて驚きました。
純正ホイールって社外品より精度が良いし剛性も確保されているので安心して使えるのが良いですね!
R33の17inchは10kgはちょっと重めですね~
純粋に乗り味狙いなら17inch純正ホイールもアリだと思います
前に運動させて頂いた時の「色々動いてる感」でメンバーブッシュは要確認ポイントとして意識していたので
リフトで上げてあっさり不具合を見つけられました~
リアに樹脂メンバーカラー入れてセミリジット化は費用対効果が高いですので良いタイミングだったと思います。
どれだけセッティングやアライメントを詰めてもメンバー自体が入力負けして動いたら車の動きがボヤけますし
リアは基本駆動輪でさらに4WSなので位置決めは重要です!
リフトで上げてみて、下回りの空力処理したくなりました(笑)
リアのホイールスピンですが、
メンバーが動く事が原因でのトラクション抜けでホイールスピンが始まれば
スリップ域からスキッド域に入り
タイヤの摩擦係数が一気に下がるのでLSDのイニシャルトルク分でしかOut側タイヤに駆動力が伝わらないのがホイールスピンが止まらない理由です
メンバーカラーを入れれはメンバーのバタツキが解消されて「ホイールスピンのきっかけ」が無くなるので改善出来ると思います。
脚周りを煮詰めてトラクションを作ってから
リアのLSDのオーバーホールと仕様変更の順番ですね!
純正のLSDの構造を調べたら
社外品に変更しなくてもオーバーホールでフリクションプレートの組み換えで十分対応出来そうです!
ノーマルは
外内内外(デフ)外内内外
で組んでありますので、意図的にフリクションプレート面積を減らして効きを押さえています。
これをオーバーホール時に
外内外内(デフ)内外内外
に組み換えればフリクションプレート面積が倍になるのでロック率が稼げます
イニシャルトルクはそこそこ必要なので
ノーマルより強める方向で
良さそうなイニシャルトルクはもう少し調べます。
のーまるが何キロか不明ですが、ニスモのプレート入れたら8キロ辺りになるようです。