E36 325i Cabriolet 【スタビライザー交換】⑤ 1stインプレッション

スタビライザーをノーマルからMテクニックに変更
交換作業自体は特に珍事も無く淡々と進み

早速、走らせて様子を見ると、、、、

フロントで1.27倍 リアは1.14倍強化ですが
振動伝達率λ=1以上の低速域でも意外と大丈夫
左右独立入力の路面不正は、ロール剛性が高くなった(バネ上固有振動数が高くなった)分だけバンプタッチの割合が減っているので
バンプタッチで「バシッ!!」と角がある入力頻度が少なくなり、
バネ感の「ユサっ」の割合が増えています。
これはスタビライザーが左右独立の動きを抑え込むので、
周期の遅い(入力周波数の低い)路面のうねり(ロール系)をより伝えます

速度を上げていくと
速度が上がるほど路面不正の入力スピード(周波数)が早くなり振動伝達率λ=1以下の領域に入っていくので
バネ下の自由運動となり、乗り心地の支配力は「バネ系の硬さ」から「サスペンションストローク量」に代わって行きます
(このイメージが無いと「スプリングレート設定」と「サスペンションストローク設定」は全く関係しない事が見えない)

ダンパーの特性が大きく影響する高速領域ですが
「速度が上がるほど脚が動く」って感覚で
70~80km/h以上になると快適になります。

やはり割りを喰うのは60km/h付近までの低速度域ですが
これ以上硬かったら「乗ってらんねぇ、、、」の寸止め状態
(疲れている時に乗ったらちょっとウザいかも!?)
この辺りがM社のサジ加減の巧さですねぇ

高速走行時の操舵の応答性は
ロール剛性が高まった事でステアリングセンター付近の反応が良くなり正確性も向上して

一番の変化は旋回で
ロール剛性を高めた事でロール量が減少しているので操舵からリアが曲がり始めるまでのレスポンスがかなり早くなっています。
今までの「リアのロールが決まるを待つ」時間が短くなり
減速→操舵→加速のテンポが速くなるので快適に曲がれます
旋回中のロールも減少しているので、旋回中のバンプタッチの頻度と影響は少なくなっています
これは気持ちいい♪

特にノーマルスタビライザーに比べて明らかにブレーキ→旋回の初期旋回でピッチングは今までと同じでロールだけが減るので
ブレーキリリースから一気に舵角を付けて旋回させた時の動きの速さは完全に別の車

でもカンカンに突っ張っている訳じゃなく「Out側を沈ませながら旋回力を立ち上げる 」って一連の動きを伝えてくるので
「いきなり足元取られてすぱーん!!」って怖さは無い

ちょっと気になるのが、
フロント側のロール剛性がより高まっていてフロントの支配力が少し強い感覚
スタビライザーレート変化もリアに比べてフロントが7%近く強化されているので
どこまでもステアリング操作を受け付けてフロントが破綻して滑る前にリアが巻きこんでくるような感覚

もともとBMWってアンダー知らずのシャシーだけど、更に切った分だけグイグイ曲がって行っちゃうから
アンダーで外じゃなくて巻き込んで内に刺さりそう(笑)

思ってたより過激な動きだから
「フロントのスタビライザーレートを下げる」
もしくは
 「リアのスタビライザーレートを上げる」
でバランスが戻るはず

フロントのスタビライザーレートを下げるなら25㎜の中期モデルのスタビライザーが入手できれば試せますし
リアのスタビライザーレートを上げるなら部品庫にM3Bのノーマルスタビライザー(19㎜)があるので
しばらく乗ってみてどうしても「フロントの引っ掛かり」が気になったら試してみます。
(単純に旋回速度不足で本当の姿が見えていないのかも(笑))

現状ではフロント25mmが正解っぽいなぁ

しばらく走って身体が馴れた頃に更に微調整
ミシュラン プライマシー4の反応の遅さ(撓み)を嫌って10%ほど高めの空気圧で使っていましたが
スタビライザーでロール剛性を高めた事で反応の遅さは解消したので空気圧を指定値に落として路面の当たりを柔らかく出来ました。

可能ならば少しダンパーの減衰率を下げれば質感が良くなりそうですね~
初期の動きの良さが好評のザックスとかKoniSportで減衰チョイ締めが相性良さそう

ファーストインプレションは良好なので、この仕様でしばらく乗ってみます。
ロール剛性は高まってユサユサ感は出たけど、バンプタッチ頻度が下がっているので僕としては狙い通り

純粋な一般評価も知りたいから、
スタビライザー変更は家族には内緒にして「ブラインド テスト」してみます(笑)

今のところの結論ですが
スタビライザー変更はスプリングよりロール剛性変化が大きく出るので、交換の際は良く検討して硬さを選ばないと強化し過ぎでピーキーになって乗りにくくなりますね
フロント1.2倍 リア1.14倍でも体感変化が予想より大きいかったです

メーカーが同車種のスポーツグレードで設定した少し太目のスタビライザーが「街乗り~ワインディング」には良さそうで
それ以上のレートの社外スタビライザーはレートが高くなるほど高速までユサユサとバネ上を揺するので「それなりの覚悟」が必要になりますね、、、

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「E36 325i Cabriolet 【スタビライザー交換】⑤ 1stインプレッション」への2件のフィードバック

  1. E36とE46でロールセンター違うので一概に比較できませんが・・・。
    小生のMスポ君も、交換後のE36と概ね同じマナーです。そちらカブリオレ、こちらワゴンだから、重量的なマナーは同じでせうかね。
    こちらはサスストロークが純正より短いので、不整路面の当たりは同調/非同調に関わらずノーマルよりキツイでせう。不快ではあるけれど、忍従の限度は超えないですね。(笑)
    腰が悪くて車でお仕事の帰りのお楽しみ?(笑)、双方とも片側2車線で中央分離帯のある基幹国道の交差点右折でアタマ取れた時、シグナルダッシュで脱出60km/h位の所が有りますが、フロント重めで破綻せず最終的にリアがムズる?ような感じですね。ほぼ同じだと思います。あ゛、純正ブレースバー入ってます。為念。
    また箱根でプチオフして、比較確認します?
    小生の時間が・・・。(笑)

    1. E46はE36の改修モデルなので似た傾向にありますが
      E46の方がボディ剛性が高く ドレッドが広いので車格が違う完成度ですよね

      やはり脚のセッティングは似てますか~
      Mテクニック(スポーツ)の脚は郊外や高速道路なら入力周波数が高くなるのでスタスタと動きますので「程よい硬さ」ですが
      市街地のStop & Goだと平均速度が低いので路面不正を拾い「硬い」って評価になっちゃうと思います。

      久しぶりに箱根でミーティングも良いですね~♪

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