日本では全く馴染みの無い競技「競技曲技飛行」
僕も競技の世界に誘われて初めて知りましたから(笑)
僕が楽しんでいる「グライダー競技曲技飛行」を紹介させていただきます!
「競技曲技飛行」とは、、、
アレスティカタログと呼ばれる曲技飛行科目のカタログから10~13個の曲技飛行科目(フィギュア)を選び、
フィギュアを組み合わせた一連の飛行をシーケンスと呼びます。
このシーケンスを「BOX」と呼ばれる 空中に設定された一辺が1kmの立法体の競技空域の中で飛び、
ジャッジが飛行の「正確さ」と「美しさ」を採点し優劣を競う競技です。
競技者の演技を多数の審査員で採点して競技を行う部分では
氷上の競技の「フィギュアスケート」が一番イメージが近い競技です
文字だけでは分かり難いので、イラストを入れてもう少し詳しく見ていくと
①フィギュアの一例
アレスティカタログって本に掲載されていて、そのカタログの中から選び組み合わされます。
つまり曲技飛行の「技」です、
②フィギュアを組み合わせてシーケンスを作ると
航空機の性能を考慮しつつフィギュアを組み合わせてシーケンスを組み立てます。
競技科目により最大K点が定められています。
③競技空域(BOX)はこんな形、飛び出すともちろんペナルティ、
競技空域は上限高度1200m 下限高度200m 1辺1000mの立方体の中です
ここから飛び出すとペナルティを取られます。
●高度に関するペナルティは、、、
1200m上限高度を超えると -70点 、
200mの下限高度を割ると -70点
100m以下で競技を続けると 失格となります。
下限高度に関しては競技の安全性確保のために厳しく管理されています。
●横方向の空域逸脱に関するペナルティは、、、
BOXの端から50mのバッファーゾーンが設定されていて、「ラインジャッジ」と呼ばれる審査員が見張っています
このバッファーゾーンを越えて飛行した場合1秒当たり2ポイントのペナルティが課せられます。
BOX内でシーケンスを浮かべて見ると、
Out of BOX(競技空域逸脱)しないで綺麗にBOXに納めるとこんな感じになります。
競技の流れは、
①離陸から上昇
曳航機に曳かれて離陸してオフィシャルウインド(オフィシャルが提示する風向きでBOXを使う方向を定める)の風下側からBOX上空1250mへアプローチ、
②無線チェック
途中でジャッジに無線機の動作確認の「ラジオチェック」を行います。
③曳航機から離脱
BOX付近の任意の位置で離脱し競技スタートポイントに移動
④競技開始
競技開始はウイングロック(大きく翼を振る)x3回で地上のジャッジに「競技開始」を示しシーケンスをスタート
⑤競技終了
シーケンスを飛び終えたら速やかにウイングロック x3回でジャッジに「競技終了」を示し速やかに着陸します。
離陸から離脱までは約10分ほど、
1200m上空からフィギュア10~13個を飛ぶ競技時間は約2分
この濃密な2分間を楽しみます。
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