先日からエンジン不調になったM３
低回転で失火症状があらわれて、最後は完全に1気筒死んで5気筒状態
インプレッサ級の排気干渉音をドロドロ響かせてまともに動かせないほどのパワーダウンと生ガス臭

完全に点火系トラブルですねぇ、、、

順番に考えると
①DMEのFETが焼切れた（恐怖のDME新品交換で20万コース）
②イグニッションコイルの寿命（純正で14000円x6くらいだった記憶が）
③プラグの摩耗（2万キロも使ってないんだけど）

早速、点検してみると
①のDME故障だとコイルが異常加熱するので、エンジンを回してコイルを手で触って確認
6個のコイルの温度は変わらず、コレは大丈夫みたい
②のイグニッションコイルの寿命はかなりの高確率
とりあえず外して端子の抵抗を図って比べれば一発でしょ
③のプラグの摩耗は2万キロくらい前にデンソーのイリジウムタフ VXU24に交換したから大丈夫でしょ
まぁ、点火系点検の基本部分だからバラしついでに見ておきましょ

イグニッションコイルを止めている10㎜ナットを12個外して、コイルのコネクターを外す
しょうがないけど、6番シリンダーの整備性は悪いなぁ、、、、

イグニッションコイルを外して、BMWのお約束不具合ポイントの「プラグホール内のOIL漏れ」を見ると
あまり漏れていなくて良い感じです。
前回のOIL交換の時に入れた「ワコーズ エンジンパワーシールド」が効いてるみたいです。
たかがケミカル、、、されどケミカル、、、

高いだけあって効果ありますね～

まぁ、、、OILネタは置いといて、、、
イグニッションコイルを外して、そのまま自然の流れでプラグ点検してみると

すげーチビてる、、、、
右から１～６番って並びです
熱的に厳しい3，4，5番の摩耗が特に酷いですね、、、見た瞬間「電極落ちでエンジン終了」って嫌な汗が出ました
先端部分を観察すると、

「ポッキリ逝っちゃいました」的な事は無く、きれいに丸まっていたので
単純に摩耗したみたいです。

メーカー公表は「10万キロの長寿命」って事ですが、
2万キロも使わずにこれだけチビて完全に失火するのは困るなぁ
長寿命のIXU(イリジウム タフ)でコレだと普通のVXU(イリジウム パワー)だと5000ｋｍくらいで終わるって事ですよね、、、、

イリジウムプラグは針のような0.4～0.6㎜（メーカー違い）の中心電極で要求電圧が低くなり安定した着火性能が期待できるけど、

(先端の針みたいな中心電極見えます？)

摩耗すると一気にギャップが広がって完全失火するんですね

これだけ広がっちゃうと要求電圧が高すぎて火花飛びません

中心電極が太い従来型のプラグだと、表面積が大きく円筒状エッジ（角）部分からの放電になるので要求電圧は高めになりますが
表面積が大きい＝円筒形中心電極のエッジ部分で「一番条件が良い場所」から放電するので摩耗に鈍感
メーカー指定のメンテナンス周期（サービスインターバル）の間にトラブルで行き倒れにならないための
耐久性を確保するとコレになるんですねぇ

接地電極が２極（車によっては４極）なのは、失火対策ですね
接地電極を円筒の周りに多数配置すれば安定した着火が保障されますし寿命も延びます。

「針の先のような限界性能」を求めている訳じゃないので
出先でトラブル起こして行き倒れにならない事が最優先

「ズボラ対策の鈍感性能」を選んで純正プラチナ２極1212 9065 004(ボッシュ製)に交換
って言っても以前に頂いて保管していた在庫部品（笑）

プラグを交換してコイルを組んで試運転してみると
完全復活！！

これでしばらくは大丈夫かな、、、、
もし中心電極が落ちてたらエンジン終わってました
ヤバいからもう社外品プラグ使うの止めます。

次は２万キロ先で点検してみましょ

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