E36 M3 フロントトリプルスプリング 仕様変更

前回の仕様変更でメイン+プライマリー+ヘルパーのトリプルスプリング化したフロントですが
少し気になった部分があるので、仕様変更しました。

1.9kgfmm程度の低レートのヘルパースプリング、ダンパーの伸び縮みのバランスを整える為にはプリロード調整の幅が広く良かったのですが

ピストンスピードが上がるとヘルパースプリングのレート不足で伸びないんですね、、、

つまり、1G付近で設定した8kgfmmのプライマリーレートに対する減衰力がヘルパーレートには強すぎて、
凹みに対して足を伸ばせていません
密着荷重が低いヘルパースプリングなので、よっぽどの事が無ければ引き落とされる感覚は出ないのですが、
高速道路で高めの巡航速度を設定すると、時折引き落としを感じるので仕様変更します。

次に考えたのが6kgfmm程度で密着荷重高めのテンダー(アシスト)スプリング
p1m
「リアのプライマリー領域に合わせてフロントも同じように設定すれば
伸びのフィーリングが前後揃うのでフラット感が作れるかも?」
って考えてみました。

現状でのリアのホイールレートは
メイン 7.84kgfmm
1Gの78%以上を受け持つメインレート リアの動きを作る一番重要なレートです

プライマリー 4.09kgfmm
密着荷重294kg 1G荷重の78%までの伸び側を作っているレート 乗り心地、トラクションへの影響大です

ヘルパー
ペラペラ過ぎて計算する気が無くなるほどの遊び止め
でも密着荷重は116kgあるので伸び側ストロークを結構使っています

これに対してフロントは
メイン12.69kgfmm
1Gの117%以上になると12.69kgfmmのメインレートになります
ちょうどノーマルサスペンションのバンプラバーを使う領域と同じ働きをします。
ロール剛性、大荷重領域を受け持ちます。

プライマリー 7.46kgfmm
密着荷重450㎏ 1G荷重の68%~117%を受け持つレート、車の動きを作るメインレートになります

テンダー(アシスト) 3.15kgfmm
密着荷重260kg 1G荷重の0%~68%を受け持つレートで伸び側の動きを作ります。
乗り心地、トラクション確保に効果的です

減衰力を弄るとスプリング変更の変化が見えなくなるので、そのままテストしてみると
途中で伸びが止められるような感覚が薄れてピッチングが穏やかに
テンダー(アシスト)密着荷重が高くなったのでフロントのロール剛性が上がっています。
ストレートで悪さをしない強化スタビライザーな感覚(笑)

テンダー領域の固有振動数も前後差が少なくなったので乗り心地はフラット感がさらに良くなりました
「長距離ツーリング仕様」の乗り心地です。

フロントの動きは3段レート+バンプラバーで伸び側はしなやか、縮みは荷重が乗る程に腰が出る狙った特性
ドライバーが感じるピッチングは縮み過ぎず、伸び切らずの姿勢を一定に維持しようとする感覚
「長いストロークの中の”オイシイ姿勢”だけを使う」バイクのフロントフォークっぽい動きです。

さて、コレでスプリング系のアイディアは全部突っ込みました。
残るは減衰力のツメとアライメントです

狙うは”快適で操る喜びの脚”です♪


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