先週に引き続き曲技飛行トレーニング、
技量向上には間を空けずに飛ぶことが大切ですね、
梅雨の晴れ間で静穏な大気状態と視程10km以上
ドンヨリとした薄曇りの空、上昇気流は期待できないので上昇気流を楽しむソアリング機は軒並みお休み
滑空場と周辺空域を貸切り状態です。
グライダーらしくない静穏大気を好む曲技機には良いトレーニングになりました。
練習した課目は基本的には先週と同じですが
一部、シーケンスを変えて背面エントリーのシャークトゥースを加えました。
少しでも背面系の科目に慣れなきゃ、先へは進めそうもありません、
1/2スナップ + 1/2ループ
1回目のフライトではラダー不足でスナップに入りきらず、
中途半端な出来損ないロールで、開始速度の140km/hからあまり減速無しで背面になってしまったので、
1/2ループに入れず超Long After,,,
地上からは違う科目に見えたそうです、、、
2回目は1回目の失敗を踏まえてキッチリラダーを入力してスナップ!!
スナップに入るための片翼剥離のきっかけはラダーが主で
ロール速度はエレベーター量に関係している事を実感
大迎え角でスナップに入れば揚力差が大きいので速く回るんですね、
「スナップ大回転」はエレベーターを引きすぎると揚力差が大きすぎ、ロールモーメントをラダーが抑えきれなくなるから止まらなくなるのかな?
後半の1/2ループは相変わらず10~20km/hほどオーバースピード
エルロンロール
全般的に沈みは少なくなってきたが、完成度としては「人様に見せれるモノじゃない」級
軸は通らずヘディングはふっ飛ぶ、
失敗の傾向はやはり180°~360°の1/2ロールで、機首を下げながら右にずれる(背面なので軸は左)
こうなったら次回のトレーニングで背面からの1/2ロール時に機首を上げて左にずらす(背面なので軸は右)勢いで
ガッツリとエレベーターDownを入力してみよう
ラインが保て(もしくは上がり)軸が右にズレればDown量の調整で少しは改善できるかもしれない
ハンマーヘッド
さすがに視程が良いので、先週に比べ姿勢認識は格段に楽、
少しカブリ気味(垂直から少し背面気味)の癖が出る
最後の1回が気を抜けたのか、滑りを入れずに上ってしまい、あわててエルロン+ラダーで滑らせる、
もちろん大失敗、、、ラダーを入れるタイミングも焦り早く入力してしまったので横向きになりながら上る、、、
後席教官から「気持ちわるい」の大クレーム
ハンプティバンプ
科目としてはかなり安定、1/2ループ後の垂直降下中に軸の確認と修正を行う事
軸を修正せずに引き起こすと軸の誤差がバレバレになるので、
ジャッジに見つからないように垂直降下中に静かにバンクさせて修正(誤魔化す!?)
1/2リバースキューバン
45°ラインは良いが1/2ロールのバンク精度が甘く軸ズレの原因になっている
背面で止めたときに必ず水平姿勢を確認すること
背面飛行(1/2エルロンロール エントリー)
1回目のフライトでピッチコントロールの目安となる水平線とノーズの位置関係を確認
200km/hで水平線の上30センチほどに機首を載せるイメージ
この姿勢確認の効果が大きく、速度は安定してきた
今後、200km/hで背面系に入れるときの目安のピッチとなる
シャークトゥース(背面エントリー)
200km/h背面からエレベーターDownで45°UPLine(背面引き起こし)
苦手なマイナスGにビビりながらのエレベーターDown、、、
姿勢は作れるが、もう少し頑張らなきゃ
45°Lineから120km/h程でエレベーターUpで垂直降下へ、
ここでも軸の確認と修正
2週続けてのトレーニングなので自分の持つイメージと実際の技量の差が少ないので、前回の反省点を少しは織り込むことが出来たと思う、
次回の目標として
エルロンロールは軸を右にトバすくらいのイメージでエレベーターDownを入れてみる
(妙な姿勢になっても大丈夫なように、もちろん試すのは高度がある段階で)
背面系は、ピッチの姿勢判断の目安が出来たので繰り返し練習して自分の中に確立すること
ネガティブGにビビらずにキッチリとエレベーターを押し込む!!
フライト全般に言えることは、とにかく精度、
第一に軸ズレの原因となるバンク角精度を上げる事を考える、
垂直降下中の時間を活かして必ず軸の確認と修正を行う事、
スピードコントロールは自分のイメージよりリードが大きく必要
引き起こしGを高めるか、リードを多めに取って引き起こすタイミングを早くする
高いGを掛けて角を見せたほうが良いのかな?
「100回飛べば見えてくる」って言葉を信じて、頑張るしかないね、、、
まだまだ「才能」が左右する前の「努力」の段階ですから(笑)