Silent Battle

ここ最近の不安定な天候で1ヶ月振りのフライトです♪
上空に寒気が入り 大気は不安定、積雲系の雲が浮かんで、サーマル(熱上昇気流)が期待出来る空です♪
サーマルを求めて空に上がってみると上昇気流は全くナシ、、、

おかしいなぁ~??

高度を失い残念ながら18分程で着陸

HI3C0005
HI3C0005

ん~ 盛り上がりに欠けるなぁ、、、

HI3C0002
HI3C0002

お昼ご飯を食べてから複座の「ASK-21」で離陸
南東から風が吹き始めたので、狙いはフィールドの西の山に発生する斜面上昇風を使った「リッジ ソアリング」です

リッジ(斜面上昇風)」は山の風上斜面に沿って風が吹き上げるので帯状の上昇気流が発生します
後席の先生に地形特性を教わりながら山の稜線に沿って上昇帯を探すと、、
見つけ出した上昇帯は風が弱く高度を維持するのが精一杯、、、

とにかく、速度を絞って出来るだけ沈下を少なくして高度維持!
風の変化を待つことに、、、

10分もすると、単座機のSZD51-1「ジュニア」が離陸してくる様子

無線の声を聴くと、高校時代の後輩が乗っています。

曳航機に引かれて、近い空域で離脱、
真っ直ぐこっちに向かってきて同じ上昇帯に入ってきます!!

後輩の単座機の方が10~15mほど高い高度、お互いの顔が見える距離で何度も交錯、

「ははぁ~ん、勝負しようってぇ~!!」

相手は単座機、こっちは複座
機体も大きく重い不利な条件、
浮きにくいは、旋回半径はデカイは、、、結構厳しいかも、、

  
    —–面白いじゃない!!—–

重い複座機で下から追いかけてやるっ !!

弱い上昇気流で粘るには、とにかく丁寧な操作でロスを少なく、

上昇帯に留まるための旋回も出来る限り浅いバンクで静かに

キャノピー(風防)に取り付けた”糸”を見て機体の滑りを最小限に抑え込む
「滑り」があると進行方向が機軸に対して斜めなっているので「前面投影面積」が大きくなり空気抵抗が増え、主翼の効率も下がります
糸の動きで相対気流を見て、機軸に合せるようにラダー(方向舵)でコントロールします

高度600m付近て高度を失ったり回復したりで粘りながら後輩が駆る「ジュニア」の動きを追うと
やっぱり単座機は軽い、、少しずつ高度差が開き置き去りにされそうですが、

何とか手が届く範囲

どうやら時々 下降気流にハマって失高しているようです、、、

「意外と何とか届くかも!?」

ココはガマン比べの勝負トコロ!!
絞った速度で安定させて、昇降計の針の動きを見て上昇帯の「位置」と「強さ」を調べながら オイシイ場所を探します

10km程 南東にある工場の煙突から棚引く煙で地上風の変化を見ていると、
南東風に乗った煙が真っ直ぐ流れる状況だと上昇気流が弱くなり
時折、煙が途中から西に曲がると特定の山の稜線で地上風が収束するようで、
上昇気流が僅かに強くなるのを発見♪

上昇気流が強くなるポイントを繋いで稜線から離れる方向で8の字を描くコースを設定
タイミングを待ちます、、、

上昇気流が僅かに強くなると速度が増える(3~5km/h)ので
速度を保つように僅かに操縦桿を引き、上昇帯から貰った運動エネルギーを高度に替えてジリジリと上昇。
単座機と同じ高度まで昇り 僅かにリードを取って逆転に成功♪

ふふんっ!! 「先輩のイゲン」ってヤツは保ったかなぁ~♪

並進する単座機を気分よく眺めたところで、時計を見ると、、、

   1時間35分!!

ひええぇっ、、夢中になって遊び過ぎたっ

「き、、、今日のところはこの位で勘弁してやるっ!!」

軽く手を降ってから単座機から離れて滑空場に進路を取って200km/hに増速
一気に滑空場上空に戻り着陸

既に地上は撤収開始、、、
しばらくして「ジュニア」も着陸、、、
バタバタと機体を分解して格納庫に撤収!!

飛行時間の集計は1時間48分
集中していると時間感覚って麻痺しますね~
気が付けば写真も撮っていなし、、、

格納庫に戻って後輩と話をしてみるとやっぱり同じ上昇気流のなかで0.8m/sで上昇していたらしいです、、、
どうりで引き離されるワケだ(笑)
次の機会は単座機を2機使って機体ハンディ無しの「タイマン勝負」って事になりました♪

フライトを楽しんだ後は恐怖のお会計、、、
諭吉様が翼に乗って飛び立って行きました、、、
まぁ、後輩と楽しく遊べたし、欲しかった数値も手に入ったから大満足です♪

面白かったぁ~


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