JZA80 スープラ 【サスペンションセッティング 計算モデルの玉成です】

トヨタ JZA80型 スープラ サスペンションセッティング用 計算モデルです。

80スープラもすでに製作して実走していますが
これもプロット点を増やして再確認

80スープラって 直6 3L ツインターボの2JZのキャラクターが強くて、
大ぶりな車体と安定感のある柔らかめで姿勢変化の大きいサスペンションから
「曲がるのが苦手なパワー勝負の最高速仕様」って思われがちですが、
実はこの時代のFRではベストハンドリングとも言えるコーナーリングマシンなんです。
JZA80 諸元確認

確かに重いL6ツインターボでノーズヘビー気味なんですが
とにかくトラクションの掛かり方が優秀
昔のテスト動画での旋回姿勢はE36M3と遜色ないくらい素晴らしい♪
国産FRじゃ一番好きな動きするなぁ~

で、この80スープラの仕様変更は
基本的にはメーカーが設定した車両のキャラクターを尊重して
敏捷性より安定性重視は変えない
「ヒラヒラ曲がるスープラ」ってのも面白そうだけど、
2JZが発生するトルクを考えると、
簡単に姿勢を崩しちゃうとトラクションが甘くなるからパワー&トルクを活かせない

LSDで無理やりトラクション作るって方法は好みじゃないし
だらだらと横に滑ってスライドコントロールorリカバリーで
スロットル戻しちゃったら前には進まない

とにかく踏めるように安定したアンダーバランスに振って
ツインスプリングで回頭性を作るのは僕の定石
「まずはトラクションありき」です。

セッティングマップ JZA80

プロット点から設定したBM線はトムス製 アドボックスとTRDダウンスプリング
両方とも乗り心地には定評があるし
TRDダウンスプリングのステアバランス傾向は僕の好みと一致

ただし、ばね上固有振動数は低すぎてワインディングで使うには
耐荷重不足でバンプタッチ頻度が気になるかなぁ、、、

で、、、ばね上固有振動数の設定は色々考えて
もちろん当時のトヨタ フラッグシップスポーツであり
「Gran Turismo」としての車両キャラクターも尊重して
ばね上固有振動数は2.0Hz付近で抑えて車高調としては乗り心地に極振り

※「Gran Turismo(グランツーリスモ)」はイタリア語で
「大旅行」を意味し、
自動車のカテゴリでは、長距離を高速で快適に移動できる高性能な自動車
英語の「グランドツーリングカー」と同義で、一般的には「GT」と表記されます。

ただし、低いばね上固有振動数はピッチ&ロールの姿勢変化が大きくなるので、
スタビライザーレートを変更してロール剛性を高め
アンダーorオーバーの原因となるダイアゴナルロール量を規制する

ばね上の動きをスプリング&スタビライザーで作る事で
ダンパー減衰力を低めにしても姿勢変化は抑えられるので乗り心地も稼げます。

製作車両をテスト走行に連れ出すと
脚はしなやなに動くんだけど、きちんと動きに芯があるし
リアのトラクション感は抜群
「80スープラ」の持つ雰囲気とかイメージに沿った脚になっていると思います~♪

ブログランキングに参加しています、記事を気に入っていただけましたら
↓クリックしていただけると嬉しく思います。

にほんブログ村 車ブログへ
にほんブログ村

全般ランキング


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です