超快適な(本人比)のベストウエスタンで目覚めてエアショー1日目
僕はあくまでもグランドクルーで「機体の準備」が役目ですが
ちょっと緊張しますね
同じユニフォーム着て「観覧席から見られる立場」ですから、つまらない失敗は出来ないし
「日本人が来てる」ってだけで珍獣扱いですからねぇ~
いくら親日国のポーランドでも主要都市以外じゃなかなか日本人見かけないし
日本に対する興味は相当です。
何回「コンニチワー!!」って声掛けられたか(笑)
さて、初日は1000にブリーフィング
チョット早めにホテルを出て、会場に向いましたが、、、
なんだか雲が多いぞ、、、
ブリーフィングに参加しているメンバーを見ると見慣れたカオがちらほら
毎年どこかのエアショーのお手伝いに行ってると面子はほぼ決まってきますね
ユルギス氏とエアショー会えるのはチョット楽しみでもあります。
ブリーフィングでの天気状況の今後の予報を聞くと、、、
エアショーには最悪のコンディション
今日(土曜日)は曇りで本命の明日(日曜日)は雨の予報
どうも今年は天気に祟られてるみたい
天候次第じゃ今日のでもフライトだけで明日はキャンセルになりそうです。
ま、天気推移は悪いけど、機体を組み立てなければ始まらないのがグライダー
エアショーディレクターに相談して機体組み立ての助手を2~3人手配してもらって組み立て開始
グライダーでもアクロ機の翼は耐g性能が高く設計されているのでゴツくて重いんです。
多分片翼で100kg超えてるんじゃないかな?
4人がかりで持ち上げて胴体に差し込んで「メインピン」と呼ばれる左右主翼と胴体を繋ぐ
直径50mmくらいの鋼鉄のシャフトを2本差し込んで一番の大作業は完了
水平尾翼は3人で慎重に接続すれば主要構造部材の組み立ては完了
あとはスモークシステムの取り付け&配線
(エンジンが無いグライダーは発炎筒を電気着火させて煙を出します)
接続部分の隙間塞ぎのテーピングをして出来上がり
急ぎじゃないので落ち着いて組み立てて、点検まで済ませても45分くらいです。
機体の組み立てが終われば、17時の出番までスタンバイ
結構自由時間あるんですよね(笑)
パイロットのマクラさんと一緒に一通り挨拶回り&展示機を眺めに行きます。
今回のエアショーの目玉はYak-3
第2次世界大戦時代のソ連製戦闘機です。
オリジナルは水冷エンジンを搭載していましたが
この機体は後期になって作られた空冷型
更にリノのエアレースで飛ばすためにエンジンがP/W(プラットアンドホイットニー)に換装されています。
P/W R2000 Twin Wasp ってヤツかな!?
星型14気筒(7気筒x2列)32800ccで1300馬力級のエンジン
DC-3とかに使われてたエンジンですね
<片側7連の推力排気管>
となりに行って見るとユルギス氏のスホーイ
これは毎年のお馴染みです
軍用機メーカーのスホーイ製だけあって、ロシア軍用機御用達の「青い計器番」
ユルギス氏はエアショーシーズンは渡り鳥のように欧州を旅しながらエアショーを行っているそうです。
格納庫に行ってみると
小さな複葉機
これは綺麗ですね~
ちいさな星型エンジンをパリパリ鳴らしながらゆっくり飛ぶ、
これは飛ばしてみたい
ちょっと離れて撮ると絵になるなぁ、、、
スタッフテントの隣はLSA(Light Sport Aircraft)のコーナーで
ULP(ウルトラライトプレーン)と飛行機(耐空証明を取った航空機)の間のクラスの飛行機で
ULPのカテゴリーに入れるには機体重量が重く、
且つ型式証明&耐空証明が無いので航空機でもない
現在日本では法整備が進んでおらす、基本的には飛行できません
叔父と一緒に作ったFK-12もこのカテゴリーで
「試験飛行」として航空局に申請を行い飛行しています
そんな日本のお家事情にお構い無しに世界の航空界は進歩しているので
今や世界では標準的なカテゴリー
従来のセスナやパイパー等の小型機よりも「安くて」「高性能」「維持も簡単」
売れない&使わない訳がありません
↑これなんかカッコイイし性能だってそこらの小型機なんてブッチ切りですよ
あとは、近代のカーボン&FRPの機体構造とロータックス社製の小型航空エンジンを使った機体
Lot flight academy(ポーランド航空グループの養成学校)でも訓練費用削減で採用されています。
この新世代の航空機に関しては日本は完全に立ち遅れていますね、、、、
LSAはに関してはさっさと法整備をして導入しないと
取り戻せない程の大きな遅れになりますね、、、
一通り廻っていると、エアショーが始まったので
遮蔽物の無い駐機場に移動してエアショー楽しむ
Yak-3の星型14気筒32.8Lエンジン、実に良い音してました!!
16時頃からエアショー準備に取り掛かり
スモーク点火ラインを機体の電源系に繋いで、機体の最終確認が完了
パイロットのマクラさんと機体を離陸位置まで送り届け、
曳航機に繋いで離陸、、、
ここで僕は一安心、残りはパイロットの仕事です。
離陸したら着陸後の停止予定位置まで移動して地上待機、
着陸後はエアショー進行の妨げにならないように出来るだけ迅速に滑走路を空けなければなりません
ドタバタと移動と機体回収の準備が完了したころには着陸してくるので
マクラさんの演技は録画できませんでした、、、
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