フロントスタビライザーを強化した「DA17V エブリィキャンパー」
なかなか良い感じに仕上がってきました。
フロントスタビライザーのレバー比を変更する事で
ロール剛性を高めて旋回中のダイアゴナルロール(斜めロール)を減少させ
スタビリティを増やしました
これでダンパー減衰力を高めて作っていた(誤魔化していた)ロール剛性を
スプリング&スタビライザーで支える事が出来たので
不要な減衰力を抜いてストローク感を作れました
ダンパー減衰力で欲しいのは
運動性を司る0.1m/s以下の低ストロークスピード域での減衰力の立ち上がり
この領域でキチン減衰力が立ち上がると操作に対しての車両レスポンス&操縦安定性が向上しますが
低ストロークスピードでの減衰力を高めるほど高ストロークスピードでの減衰力がおのずと高まり「ガチガチの動かない脚」になります。
高ストロークスピード域での減衰力指標として0.3m/sの減衰力を見て判断します。
ダンパー減衰力ノブをカチカチ回して
あ〜でもない、こーでもない、と悩み
「うがぁ~9段と10段の間 9.5段が欲しい〜」と叫んでいるのは
低ストロークスピード域の操縦安定性性と
高ストロークスピード域の乗り心地の妥協点を探している作業なんです。
ダンパー減衰力を使って旋回バランスやロール剛性の調整は
本来ならばスプリング&スタビライザーが支えるべき荷重をダンパー減衰力を使ってストロークスピードにブレーキを掛けて時間軸を引き伸ばした「過渡特性」に負わせてロール剛性を擬似的に作り出している状態でなので
ピッチ軸に対しては減衰力過多でストローク感が消えていきます
「荷重はスプリング&スタビライザーで支えて走行姿勢を作る」
って大前提を守る事で
高レート(≒高バネ上固有振動数)設定のサスペンションでもコシがありシナヤカに動く脚が作れます。
また、旋回中のロール角が減少する事により旋回中のOut側縮みストロークを残す事が出来るので
バンプタッチせずに処理できる路面不正の高さを稼ぐ事になり
乗り心地が向上します。
ワインディングを気持ち良く走れるキャンピングカーになってきました。
シングルスプリング仕様ならばコレで完成です♪
が、、、
「アウディQ7を目指せ!」ってムチャな目標が掲げられているので
運動性能&質感向上の旅はまだまだ続きます
ブログランキングに参加しています、記事を気に入っていただけましたら
↓クリックしていただけると嬉しく思います。
にほんブログ村
全般ランキング