今週は 故障して部品交換修理したE36 325i Cabriolet ブロアレジスター(Final stage)の原因調査
セメント抵抗を組み合わせた単純な部品だから故障率が低い分だけ 根本的な原因が潜んでいるはず
最初に壊れた部品と配線を調べると
4端子コネクターに抵抗が接続されている部品で
風量調整のスイッチポジションは
0 :Off
1 :最弱
2 : ↑
3 : ↓
4 :最強
の5ポジション
4:最強は12V直結だからモーターかリレーが壊れない限りブロアは回る
つまり
レジスターに入力されるのは1,2,3のポジションだけ
今回の故障は「4:最強」だけが通電になって
1,2,3が同時に故障したから抵抗が焼き切れた可能性は限りなく低い
だって抵抗を選択して出力電圧を変えてトランジスターでモーターへの電圧を制御しているから
抵抗が焼き切れるなら1ポジションずつ壊れるはずでしょ
って事で部品を良く見て怪しいのが
セメント抵抗の上にある小さな部品
わざわざセメント抵抗と別体で抵抗付けるなんてアホな設計する訳がないから
テスターを当てて調べて見ると
∞Ωで断線してる
部品を切り取って思いっきり拡大すると
240℃って書いてある
コイツ、、、温度ヒューズです
更にテスターを当てて配線を調べると
3番ピンに繋がっていて
1番 2番 4番ピンが12V入力ライン
とりあえず新しい温度ヒューズをハンダ付けして現物修理完了
温度ヒューズをハンダ付けするときは
放熱クリップ付けてハンダ付けの熱を逃がさないと
ハンダ付けの熱で温度ヒューズが切れちゃいますよ~
温度ヒューズは
2個で250円で買えたから125円で修理出来ちゃいますね
慌てて新品部品に交換して損した、、、orz
↑これだともっと安いなぁ 20個もいらないけど(笑)
修理が出来たら各ピンの抵抗値を調べると
1-3 :1.0Ω
2-3 :2.7Ω
4-3 :1.6Ω
ここまで解れば自作も可能ですね~
(抵抗のW数判断が難しいけど)
こんなレジスターにわざわざ温度ヒューズを付けた理由は構造を理解すれば簡単
実に合理的な安全設計
ブロアレジスターはブロアファンの下流に設置されていてファンにより空冷されているんだけど
エアコンの外気フィルターが汚れて風量が減るとレジスターの冷却不足で加熱して
プラスチック部品を溶かして最終的には発火の危険がある
火事になったら危ないから火元になる抵抗の近くに温度ヒューズを取り付ければ
外気フィルターの交換をサボって抵抗が加熱しても
プラスチック部品が溶解する前に温度ヒューズが切れて回路遮断するって事
温度ヒューズが切れても4: 最強ポジションが生き残るように設計してあるのはデフロスター(フロントウィンドウ凍結防止)を殺さないため
フェールセーフ思想に基づく良い設計ですね
ブロアレジスターの温度ヒューズが切れた原因は外気フィルターが汚れて目詰まりによる風量不足だから
正しい修理対応は
ブロアレジスタ&外気フィルターはセット交換です
最終的な故障原因は
「僕が外気フィルターの交換をサボって温度ヒューズをトバした」って結論になりました(笑)
とりあえず明日は外気フィルターを新品交換して予防整備します~
部品商に外気フィルター注文したら
チョコレート貰っちゃった♪
そうそう、、、
中華コピー品がすぐに壊れるのは温度ヒューズの設定温度が違うのかも!?
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