R33 GT-R 「大先輩号」の仕様変更を考える⑬

さて、、、
R33 GT-R「大先輩号」のサスペンションセッティングです

全ての部品が明日揃うので、
近日中に車両組み付けの予定になりました
いよいよ「仕様変更Step-1」として走り始めます。

一通り考えて、フロントストロークに若干不安は残りますが
全体のバランスは、少しフロントの応答性を落として、リアのキャパシティを高めた仕様で
基本は安定性重視
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前後のスプリングも許容荷重の60%付近での使用に抑えた低応力設定
フロントスプリングはStep-1暫定仕様でHKS 7kgfmm L=250mmですが
思ったより素線が太く長い設計で、HKS標準のL=200mmからL=250mmに自由長を伸ばしたのでリアのハイパコとのバランスも良さそうです。

車両組み付けを行う前に
仕様諸元をまとめて初期設定を行います。

取り付け時に必要な初期設定は2ヶ所
・サグ調整(ダンパー伸び縮みの割りつけ)
・車高調整
です。

サグ調整は先日計算した値があるので
その数値を仮値として使用してプリロードを設定
フロントは24mm
リアは44mm
コレは計算プリロードなので、あくまでも仮値
実車に組み付けた状態で最終調整をしてサグを合わせます。

車高調整は、
HKS基準車高から変更するので車高変更量にACFを加味してケース長変更量を求めて再設定

フロントはノーマル-36mmから-23mmへ変更 HKS 基準車高から+13mm
ACF 1.08を加味してケース長に+12mmで 
仕様変更後のケース長は301mm

リアはノーマル-27mmから-23mmへ変更 HKS 基準車高から+4mm
ACF 1.09を加味してケース長に+3.7mmで 
仕様変更後のケース長は496mm

このプリロードとケース長で車両組み付けを行い車高が
フロント688mm(フェンダー高)
リア 669mm(フェンダー高)
になるようにプリロード調整を行えば、
正しいサグに設定できます。

ただし、
今回はHKS基準車両と車両重量差、タイヤ外径差、タイヤ磨耗で誤差が大きくなるので
「フェンダー~ホイールリム上端」を使って、
リフト上での全伸び状態と接地1g状態でのホイールトラベルを使って
最終サグ調整を行い、
後日の「スプリングの初期なじみでの再調整」の為にフェンダー高を実測して記録します。
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ダンパーの減衰力調整ですが、、、、
「ダイヤル調整では基本特性は変えられないのでお好みの硬さに!」
って事なんですが、、

HKS出荷時の設定はフロント15 リア15
※全締め位置からの戻し段数
市街地での推奨設定はフロント23 リア21なので
最初の500kmは「ダンパー慣らし」で減衰力設定は弱めでフロント20 リア20で走らせて
後に好みの硬さまでダイヤルを締めて減衰力を高めていきます。

ツインスプリングでの減衰力設定のポイントは
「サスペンションを動かす事」を意識して減衰力を抜きすぎると、
リアはツインスプリングで有効伸びストロークを増やした分「動き過ぎ」で不安定になるので要注意です。

長いストロークで良く動くサスペンションを
減衰力で押さえ込むイメージです。

さて、大先輩!! これでStep-1の初期設定は完了です。
仕上がりが楽しみですねー♪

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