前回でE36 325i Cabrioletのエアコンの緒元がわかったので、マニフォールドゲージ繋げて冷媒ガス圧力を確認しながら補充します。
まずはマニフォールドゲージを適当に見易い場所に吊るす。
E36って吊るす場所がここ位しか無い
かなりテキトーに引っ掛けてますが、
落とすと壊れるのでタイラップを使ってもう少しちゃんと吊るした方が良いです(笑)
青のゲージが低圧側で赤のゲージが高圧側です
吊るしたら最初に確認するのは、高圧側、低圧側両方のバルブが閉まっていることを確認します。
次に車のサービスポートとマニフォールドゲージの接続、
青のホースが低圧側
赤のホースが高圧側
黄のホースが真空引き＆補充側
(今回はガス補充だけなので缶切りバルブを付けてます)
次にマニフォールドゲージを接続するサービスポートです
E36はエンジンルーム右側バルクヘッドのプラスチックキャップが着いているこの配管
プラスチックキャップをネジってキャップを取って
ホースのクイックコネクターを接続
太い方が高圧側(赤)
細い方が低圧側(青)
クイックコネクターの太さが違うので接続間違いはありません
接続が終わったら
TISに指示された測定方法に準じて
送風全開
内気循環
温度設定最高
窓＆ドア全閉
で車内温度を目一杯上げて、
エンジン回転数2000rpmにツッパリ棒使ってsetして
回転が安定してから
エアコンスイッチON
で圧力見ると、、、
低圧側の適正圧力は1.0～2.5barなのに
測定値は0.6bar
高圧側の適正圧力は12～22barが6bar
良くコンプレッサー回ってたなぁ～
この状態からエアコンOILと冷媒ガスを補充します。
エアコンOILから補充
①最初に缶切りバルブを全開にして針を引っ込めます、
この状態で缶切りバルブにエアコンOILの缶を閉め込む
②マニフォールドゲージの青の低圧側バルブを開いて黄のホースに低圧側のガスを導きます。
「絶対に赤の高圧側バルブを開かないコト！」
間違えて高圧側を開いて缶に高圧(12～22bar)を掛けると缶が破裂するかもしれません
③黄のホースに低圧側のガスを導いたら
わすかにエアコンOILの缶を緩めて黄のホース内の空気を抜いて(ホース内の空気をパージ)冷媒ガスのみにします。
ここは軽く「プシュ！」って空気とガスを抜いてすぐに閉め込む
④パージが済んだら缶切りバルブを最後まで閉め込んでOIL缶に針を通してから
バルブを緩めれば缶の中のエアコンOILが低圧ポートに流れ込みます。
手で暖めながら缶を降り全て流し込んだら低圧側バルブを全閉にしてエアコンOILの補充完了
補充中の缶は冷たくなりますが、
缶が常温になるのが補充完了の目安です
冷媒ガスも同じ手順で
①針を引っ込めた缶切りバルブに閉め込んで
②低圧側バルブを開いて低圧側ガスを黄の補充ホースに導く
③僅かに缶を緩めてエアパージ
「プシュッ！」とエア抜きしたらすかさず缶切りバルブに閉め込んで
④缶切りバルブを回して針を通して、針を引っ込めれば冷媒ガスが低圧ポートから補充されます
小さい車なら1本で十分かな
E36なら3缶は入っちゃうから、まとめ買いがお得ですね♪
サイトグラスを見るとガスが気化されながら補充されるのが見えます
「このときに絶対に缶をひっくり返して流し込まない事！」
低圧ポートから液体の生ガスを流し込むと、
液体は圧縮出来ないので一発でコンプレッサーが壊れます。
こんな感じで立てた状態で振ったり手で暖めたりしながら冷媒をガス化して補充します
あとは冷媒ガスを必要なだけ①～④を繰り返して補充
あっさりと潤滑剤1本とR134aを4本を飲み込んで
低圧側は通常1.0～2.2barが
2.0barまで回復
高圧側は通常12～22barが
16barまで回復
高圧側22barに対して16barでまだ余裕があるので
もう一本入れる事も考えたけど
規定量1000gに届いちゃうから止めときます。
ギリギリまで入れて弱ったエアコンシステムに負荷を掛けてトドメ刺しちゃうのもイヤだし
とりあえずギンギンに冷えるようになったからOKでしょ♪
圧力測定での再充填は冷媒ガスの正確な量は分からないので、
「まぁ、、、こんなもんでしょ」程度でヤメておくのが良い落としドコロ
補充完了後のマニフォールドゲージの取り外しは
①補充の時に開いた低圧側バルブを閉じる
②エンジン停止
③マニフォールドゲージの低圧と高圧が同じ圧力になるのを確認
④クイックコネクターを外して キャップを閉め込めば作業完了
ガス1本500円だから4本で2000円
潤滑剤が550円
2550円でエアコンガスチャージ完了です。
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