タイヤ空気圧を実走行中の荷重と余剰率で設定すると軽量化により重心位置が変わった場合も調整が可能です。
タイラップ号の軸重(計算値)を元に適正タイヤ空気圧を設定します。
①タイラップ号の走行重量(計算値)
フロント周りの軽量化とリアウイング等のバラストで微妙にリアヘビー
搭乗者68kg x2名 フルタンク 工具 スペアタイヤ込みの重量です
前軸 818.38kg
後軸 824.75kg
この数値を/2にして1輪あたりの数値として用いると
フロント 409.19kg
リア 412.38kg
②ノーマル設定から求めた 余剰率143%で耐荷重を設定 (エクセル計算値なので小数点ズレ少々、、、)
フロント 585.95kg 143%
リア 590.52kg 143%
③ロードインデックス表を用いて耐荷重から空気圧を計算する
ロードインデックス計算式
ロードインデックス90
” 空気圧(bar)=0.005x耐荷重(kg)-0.5”
フロント空気圧 2.43bar = 2.48kgfcm2 = 243kpa
リア空気圧 2.45bar = 2.5kgfcm2 =245kpa
1 bar(バール ) = 100000 Pa = 750.060 mmHg = 1.0197162 kgf/cm2
フロント軽量化とリア重量増の影響で、フロントとリアの空気圧のバランスが逆転しています。
今まで、高速で旋回時間が長い状況でリアの不安定さを感じたのは前後の空気圧バランスも要因のひとつだったかもしれません、、、
④タイヤサイズ変更によるロードインデックス値違いでの空気圧を求める
235/40/17 90Wから225/45/17 94Y 245/40/17 95Yに変更しているのでそれぞれのロードインデックス値での空気圧を計算する
ロードインデックス94
” 空気圧(bar)=0.005181x耐荷重(kg)-0.57945”
フロント空気圧 2.46bar = 2.5kgfcm2 = 246kpa
ロードインデックス95
” 空気圧(bar)=0.005047x耐荷重(kg)-0.58977”
リア空気圧 2.39bar = 2.44kgfcm2 =239kpa
リアのエアボリュームが大きくなるので同じ耐荷重でも空気圧が下がります。
⑤経験測で得た足回り変更後のバタつき対策の耐荷重追加係数5%を織り込みます。
フロント耐荷重 615.25kg (585.95kg x105%)
ロードインデックス94
” 空気圧(bar)=0.005181x耐荷重(kg)-0.57945”
フロント空気圧 2.61bar = 2.66kgfcm2 = 261kpa
リア耐荷重 620.04kg (590.52kg x105%)
ロードインデックス95
” 空気圧(bar)=0.005047x耐荷重(kg)-0.58977”
リア空気圧 2.54bar = 2.59kgfcm2 =254kpa
この空気圧が最終的な計算値になり、セッティングの基礎に使います。
空気圧の調整は走行前の冷間で”kpa単位”のデジタルエアゲージの3回平均で調整してます。
細かい数値の追い込みより、前後の空気圧バランスを見直しが乗り心地、バランス共に効くはずです。
そういえば、、、このサイズを標準で履くM3Cのメーカー指定空気圧っていくつなんでしょ??
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