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ポーランドへの旅道 ①

成田空港でポーランドから帰国した梶さんとお話して から成田を出発

今、北京で乗り継ぎ待ちしてます、、、
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外は強烈な雷雨

暇つぶしにグルッと廻ったけど、北京空港ってデカいだけで何にもない(笑)
しかも雨漏りを受けるバケツが点在
お店も何の価値も感じないブランドショップばかりが並び、
興味を引くものが何もない

暇だぁ~

今回の旅程は
8月9日  1515 CA926 成田発 北京行き
同日   1810 北京着
8月10日 0120 CA965 北京発 クランクフルト行き
同日 0550 フランクフルト着
同日 0835 LH1388 フランクフルト発 ポーランド ポズナン行き
同日 0955 ポーランド ポズナン着
同日   1225 LO3948ポーランド ポズナン発 ワルシャワ行き
同日   1325 ワルシャワ着

チケットを購入してからワルシャワ行きが追加になったので、都合3回の乗り継ぎ(笑)

北京時間0045
やはり飛行機は遅れた、、、
1時間半以上遅れるからフランクフルト乗り継ぎは絶望的
もちろんその後の予定も総崩れ、出発から僅か1レグで見事につまずく(笑)

新しいチケットを確保してもらおう
ついでに「フランクフルト~ポズナン~ワルシャワ」を「フランクフルト~ワルシャワ」に変更しろって言ってみよう


明日、旅立ちます。

明日の1500に日本を発ちポーランドへ11日ほど行ってきます。
渡航目的はグライダー曲技飛行の習得、海外での曲技飛行友人作りです。
先輩曲技パイロットの梶さん、MDM-1FOX JA20KAオーナーのKさん、S教官、整備のNさん、運航スタッフの方々のご尽力によりポーランドでのトレーニングが実現した事に感謝いたします。
また、タイラップのワガママな休暇取得に「しょうがないなぁ、、、」と理解を示していただけた勤務先に感謝いたします。

この10日間の集中トレーニングで、僕が成すべきTaskは、2つ
第一に「ソロフライト(教官同乗無し)での曲技飛行」ができるまでの技量の習得
第ニに来年の目標の「2012 FAI World Glider Aerobatics Championship」(グライダー曲技飛行世界選手権)への出場のための推薦を受けること

トレーニング環境は、グライダー曲技飛行の第一人者、過去に選手権6回優勝の実績を誇るイージー マクラ氏を筆頭とし、
ご子息で曲技飛行選手のスターシェさん
飛行クラブの教官として、2名のトップクラスの教官に教えて頂けます。
これ以上は無い環境ですね
(結果が出せなければ、僕が無能ってことですね!!)

わかりやすい状況に例えると、、、
サーキット走行会にハマり、そこそこサーキットを楽しく走ることが出来るレベルのドライバーが
いきなりヨーロッパのレーシングスクールに入り「フェルナンド・アロンソ」や「ルイス・ハミルトン」にレ-スドライビングを習う環境です(笑)

挨拶すらわからないポーランド語、怪しい英語力、馴れない土地に行く不安 高密度なトレーニングに付いて行けるか?などいろいろありますが、、、
「俺も相手も人間だっ!!」ってコトで悩むのヤメました、 絶対になんとかなる!!
とにかく10日間は全ての事から離れトレーニングに集中します。

こんな航空機漬けの幸せな環境、身体の奥から何かが湧き上がるような高揚感を感じます。

目指すべきはこの世界!! 2007年の世界選手権の映像です。
全力で挑みます!!


昨日のフライトで気が付いたこと、、、

土日出勤の影響で前回のフライトから2ヶ月近く間が開いたのでリフレッシュで飛んできました。
ポーランドに行く前に少しですが空中感覚を戻す事が出来ました。

複座のASK-21で飛んで自分の変化に気が付いたのでとりあえず記録に残します。

FOXでの曲技トレーニングを受けてから、改めてソアリング機に乗ると、
操縦方法は2種類に分かれていて、スイッチを切り替えるように飛び方が変わります。

今までの飛び方が「機体の安定性」を主として自分の意思(旋回方向や機速)を乗せて操る感覚、
ある意味「出来るだけ機体安定に任せて操縦しない」方法

曲技飛行モードは「自分の意思」を主として機体を操る感覚
「機体の持つ安定性を一切使わずに、意思により姿勢を完全に制御する」方法

どちらの感覚も、もちろんコントロールはしているのですが運動を発生させるプロセスが異なるので飛び方が全く異なります。

着陸に入ると「機体安定に意思を乗せる」側に自分の中でスイッチが切り替わるのが自覚できます。
以前はこの感覚はありませんでした、

少しは変わったのかな、、、


好きな飛翔体がまた一つ消えてしまいます。

シャトル後継機の模型など発表~NASA

宇宙往還機って未来を感じるコンセプトで好きだったんだけどね、、、
リニアドライブのマスドライバー使って水平発進まで進化して欲しかったなぁ

現実は残念な事に、
フライト毎の断熱タイル等のメンテナンス費用が計画予算をブッチギリ!!
ペイロードコストで「使い捨てのロケット」にボロ負けして「有償運航」の道が断たれて、
NASAの自腹(米国の宇宙開発予算)で実験フライトしてきた機体だからねぇ~

まぁ、有人宇宙機を持たない国を相手に運送屋やって少しは稼いだとは思いますが(笑)

「機体」と「米国の意地」が老朽化したこのタイミングで引退、使い捨て宇宙機になるのは自然な流れでしょう

が、、、
シャトルって格好いいんだよねぇ~


曲技飛行トレーニング No.16&17

先週に引き続き曲技飛行トレーニング、
技量向上には間を空けずに飛ぶことが大切ですね、
梅雨の晴れ間で静穏な大気状態と視程10km以上 
ドンヨリとした薄曇りの空、上昇気流は期待できないので上昇気流を楽しむソアリング機は軒並みお休み
滑空場と周辺空域を貸切り状態です。
グライダーらしくない静穏大気を好む曲技機には良いトレーニングになりました。
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練習した課目は基本的には先週と同じですが
一部、シーケンスを変えて背面エントリーのシャークトゥースを加えました。
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少しでも背面系の科目に慣れなきゃ、先へは進めそうもありません、

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1/2スナップ + 1/2ループ
1回目のフライトではラダー不足でスナップに入りきらず、
中途半端な出来損ないロールで、開始速度の140km/hからあまり減速無しで背面になってしまったので、
1/2ループに入れず超Long After,,,
地上からは違う科目に見えたそうです、、、

2回目は1回目の失敗を踏まえてキッチリラダーを入力してスナップ!!
スナップに入るための片翼剥離のきっかけはラダーが主で
ロール速度はエレベーター量に関係している事を実感
大迎え角でスナップに入れば揚力差が大きいので速く回るんですね、
「スナップ大回転」はエレベーターを引きすぎると揚力差が大きすぎ、ロールモーメントをラダーが抑えきれなくなるから止まらなくなるのかな?
後半の1/2ループは相変わらず10~20km/hほどオーバースピード

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エルロンロール
全般的に沈みは少なくなってきたが、完成度としては「人様に見せれるモノじゃない」級
軸は通らずヘディングはふっ飛ぶ、
失敗の傾向はやはり180°~360°の1/2ロールで、機首を下げながら右にずれる(背面なので軸は左)

こうなったら次回のトレーニングで背面からの1/2ロール時に機首を上げて左にずらす(背面なので軸は右)勢いで
ガッツリとエレベーターDownを入力してみよう
ラインが保て(もしくは上がり)軸が右にズレればDown量の調整で少しは改善できるかもしれない

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ハンマーヘッド
さすがに視程が良いので、先週に比べ姿勢認識は格段に楽、
少しカブリ気味(垂直から少し背面気味)の癖が出る
最後の1回が気を抜けたのか、滑りを入れずに上ってしまい、あわててエルロン+ラダーで滑らせる、
もちろん大失敗、、、ラダーを入れるタイミングも焦り早く入力してしまったので横向きになりながら上る、、、
後席教官から「気持ちわるい」の大クレーム

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ハンプティバンプ
科目としてはかなり安定、1/2ループ後の垂直降下中に軸の確認と修正を行う事
軸を修正せずに引き起こすと軸の誤差がバレバレになるので、
ジャッジに見つからないように垂直降下中に静かにバンクさせて修正(誤魔化す!?)

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1/2リバースキューバン
45°ラインは良いが1/2ロールのバンク精度が甘く軸ズレの原因になっている
背面で止めたときに必ず水平姿勢を確認すること

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背面飛行(1/2エルロンロール エントリー)
1回目のフライトでピッチコントロールの目安となる水平線とノーズの位置関係を確認
200km/hで水平線の上30センチほどに機首を載せるイメージ
この姿勢確認の効果が大きく、速度は安定してきた
今後、200km/hで背面系に入れるときの目安のピッチとなる

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シャークトゥース(背面エントリー)
200km/h背面からエレベーターDownで45°UPLine(背面引き起こし)
苦手なマイナスGにビビりながらのエレベーターDown、、、
姿勢は作れるが、もう少し頑張らなきゃ
45°Lineから120km/h程でエレベーターUpで垂直降下へ、
ここでも軸の確認と修正

2週続けてのトレーニングなので自分の持つイメージと実際の技量の差が少ないので、前回の反省点を少しは織り込むことが出来たと思う、

次回の目標として
エルロンロールは軸を右にトバすくらいのイメージでエレベーターDownを入れてみる
(妙な姿勢になっても大丈夫なように、もちろん試すのは高度がある段階で)
背面系は、ピッチの姿勢判断の目安が出来たので繰り返し練習して自分の中に確立すること
ネガティブGにビビらずにキッチリとエレベーターを押し込む!!

フライト全般に言えることは、とにかく精度、
第一に軸ズレの原因となるバンク角精度を上げる事を考える、
垂直降下中の時間を活かして必ず軸の確認と修正を行う事、

スピードコントロールは自分のイメージよりリードが大きく必要
引き起こしGを高めるか、リードを多めに取って引き起こすタイミングを早くする
高いGを掛けて角を見せたほうが良いのかな?

「100回飛べば見えてくる」って言葉を信じて、頑張るしかないね、、、
まだまだ「才能」が左右する前の「努力」の段階ですから(笑)