ホンダNC1型 NSX
メンテナンスのお手伝いしてチョイ乗りさせて頂きました。

昨今のスポーツカーなので色々な走行モードが選べるんだけど もちろん選んだのは「スポーツ+」モード
トラクションコントロール&スタビリティコントロールはもちろんON
電子制御が進んだ昨今じゃ最速モード
V6 3.5L ツインターボ+モーター3基
エンジン出力は507PS 56.1kgfm
左右1基ずつのフロントモーターは37PS 7.4kgfm x2
リアモーターは48PS 15.1kgfm
システム出力は581PS 65.9kgfm
駆動方式は4WD
フロント駆動はトラクション増加に加え左右独立制御によるトルクベクタリングヨーコントロール
リア駆動はエンジン+モーターでターボが苦手な領域をモーターアシストでトルクを増強
車名は初代の(New Sportscar X)じゃなくて
新しいスポーツ体験(New Sports eXperience)
まぁ、名は体を表していて 確かに「新しいスポーツ体験」
走行重量1800kg付近でかなり重いんだけど有り余るエンジンパワーとモーターアシストのトルクで体感的には全域パワーバンド
9速ATはシフトアップは車にお任せで パドルはダウンシフトだけ使えばOK
ワインディングのスピードレンジならいついかなる時でもスロットルペダルを踏むと
モーターが生む駆動トルクで瞬間的にトラクションが掛かる
「もし1/10ラジコン 4WDツーリングカーに乗ったらこんな感じなんだろうなぁ(笑)」
ブレーキは特大カーボンディスクで全く不安無しでリニアで扱い易く絶大な制動力で路面に噛み付くように止まるし
抜き側のコントロール性も扱い易い
カーボンブレーキって扱い易いんだねぇ、、、
走らせた時の感覚は明らかに全幅1800mmを意識させる大型機
走りやすさはあるから左側の車両感覚さえ掴んでしまえばスイスイと走り回れるんだけど
Aピラーが邪魔で旋回半径が小さいワインディングだと右旋回は気を使う
旋回性能は左右ブレーキを独立制御するスタビリティコントロールに加えて
フロントトルクベクタリングにトラクションコントロールで馬なり状態でもめちゃくちゃ速い
ガッツリ踏んで2〜3速のスピードレンジだと
ホントに何も起きずにベタグリップでスキール音一つ出さずにとんでもない速度で曲がりまくる
頭さえ入れたら即全開で次のブレーキングポイント目掛けて吸い込まれるようにワープする
ランエボ系みたいな殺意剥き出しの戦闘機的な感覚じゃなくて
「しなやかとも言えるレベルの乗り心地の良さと電子制御された訳がわからない速さが両立」
確かに新しい体験だ、、、
確かに乗り物としては正しい進化で今の技術を集結したホンダの旗艦として説得力はあるなぁ
で、、、完璧に近いほどケチつけたくなるヘソ曲がりなので
気に入らない部分ももちろんあって
乗り物を意識し過ぎたダンバーセッティングで低速縮み側減衰力が不足気味
初期ロールスピードが速くてスコッとロールしちゃうからステアリング初期入力とヨーゲインが一致しない
ロールが安定するまで少し鈍くてロールが止まってからガシッと路面に噛み付く感覚
タイヤに荷重した時のグリップ変化感覚が掴み難いなぁ、、、
一番疑問なのは「コレ何する車!?」
理詰めのご都合主義で速いのは確かなんだけど
操る楽しさって視点だと、、、違うでしょ
「楽しい動き」を出すにはかなりの速度が必要だし
それなりの場所でそれなりの速度(慣性)を扱わなきゃ全部車が運転しちゃう
人間がコントロール技術を学び楽しむのが「スポーツ」であり
決められたレギュレーションの範囲内で競うのが「コンペティション」
NC1は馬なりで自動で走っちゃうからスポーツ要素は薄いし
どこから見てもコンペティション車両じゃない
ハッキリ言って赤バッチのType-R系の対極に位置していてNA1&2NSXとの繋がりは全く無し
「レジェンドクーペ」って名乗った方がしっくりするよ、、、
「この車 運転上手なんだよ〜 凄いでしょー」って自慢するだけの車にしか見えないなぁ
乗った後に「何がなんでも欲しい」って血が沸いて心揺さぶられる感覚は無いですね、、、
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