お友達が車乗り換えて、
「ボルテックス ジェネレーターって美味しいの?」
って質問が来たので

「ボルテックスをジェネレートしちゃうヤツですぅ~」
って答えじゃダメだろうなぁ、、、(笑)
まぁ、読んで字の通りの空力部品で、滑らかな表面にあえて突起を作って空気の流れを乱して渦(vortex)を生成させる(generate)部品
なんでも渦を作れば良いって訳じゃないから簡単な説明します~
物体表面に流れる流体(空気)の断面は、物体表面は流体の粘性により速度が0で表面から離れるほど流速が速くなる
この連続した速度変化のある層は「境界層」と呼ばれています。

この「境界層」は2種類あって

①層流境界層
流れが綺麗に整った状態で層をなすように流れている境界層
エネルギーは低く物体表面に沿って流れる力は少なく、剥離しやすいが抵抗は少ない
※水道の蛇口を開き「つつーーっ」って流れている状態

②乱流境界層
流れが荒れて乱れた状態で流れている境界層
エネルギーは高く物体表面に沿って流れる力は強く、剥離しにくいが抵抗も大きい
※水道の蛇口を大きく開き「どばばばばっ」って流れている状態

流体は層流で流れてきて、物体表面に沿って流れ始めると
最初は層流で滑らかに流れているけど、次第に乱流に変化する
WW2時代のアメリカの戦闘機 P51 マスタングに採用された「層流翼」は、翼の表面に流れる空気を出来るだけ層流状態で流すことにより空気抵抗を減らして最高速、加速性能を向上させた翼


で、ボルテックスジェネレーターは綺麗に層流境界層で流れているところにわざわざ凸凹を作って乱流境界層に変化させる部品
もちろん立派な航空機部品で、
目的は、乱流境界層の特性の渦による高エネルギー状態で物体の表面に沿って流れる力を使って剥離「失速」しにくくする事
もちろん空気抵抗は増えるんだけど、剥離しない方がお得って考えて取り付けられてます。
採用されるのは、低速で離着陸する短距離離着陸(STOL)機や、

後退翼やデルタ翼の翼端失速を防ぐ為


マイクロベーンによる圧力分布
とまぁ、、、「ボルテックスジェネレーター」の説明ってこんな感じで
車への応用なんだけど
結論としては、、、
「車で空飛ぶ気か? 地面走ってるんだからほとんど変わんねぇよ、気にするなぁ!!」
以上終わり
じゃダメだろうなぁ
って事で、
なんか胡散臭くて、自分はあまり信じていない「自動車空力でのボルテックスジェネレーター」っぽいものなんだけど
トヨタが86(もちろんAEじゃなくて新しいヤツ)のオプションパーツでそれっぽい効果を表して売り始めたら
両面テープで簡単に取り付け出来てそれっぽいウンチク付きのドレスアップパーツだから、
社外品メーカーが飛びついて市場を作った部品達
「信じるか信じないかはあなた次第」ってヤツです
もちろん車体表面に突起物を付けて乱流にするんだから何らかの変化はありますよ、
体感できるかは知らんけど(笑)
で、、、取り付けるとしたら
フロントフェンダー下部のバンパー側面部分

この場所は体感効果が高くて、ちょっと大きめの突起物を付けると高速での直進性がかなり良くなります。
大きな突起で大きな渦を作り外乱に対しての抵抗力を増やし左右の空気抵抗差を減少させているのかな、、、
市販車でも採用されていてインプレッサWRXのバンパー側面に突起があります。

後は車体後部側面への取り付けで
ココは側面の後ろ端に一列に等間隔での取り付け、

この部分への取り付けは車体後縁の巻き込み渦が緩和されるので車体全長が伸びた事と同じ効果になり空気抵抗が低下します。
昔のル・マン仕様のグループC競技車両のロングテールは空気抵抗低減と空力的な直進性向上(車体側面での垂直尾翼効果)が目的ですね、
市販車での採用例は、プリウス等のエコカーが出始めて燃費競争が始まった頃からテールランプ側面に目立たないように突起が付けられています。

車体後部テールゲート上部には
「シェブロン」って呼ばれる三角形を並べると、側面同様に車体後縁の巻き込み渦が緩和が狙える

この部品は数年前にホンダが「実効空力」なんて新しい造語と一緒に効果を声高に唱えたんだけど
どう見ても「同一効果狙いの特許(意匠登録)逃れ部品」
気持ちはわかるけど、会社の志としてどうなのよ!?(笑)
でも、、、
この「車両後部の巻き込み低減」ってのが一番あやしい感じがするんだよねぇ
最後にサイドミラーの車体側側面と車体側

サイドミラーと車体(サイドウインドゥ)に挟まれた空間に渦を作ることで、サイドウインドゥ表面に流れる空気が安定するので
空気が窓を叩くような音が減少して車内騒音の低減に効果があります。
ドアミラー車体側側面や下側に小さな突起が付いている車があると思います。

付いてなければ取り付ければ静かになるかもね、、、
自分が知ってる渦を使った空力効果はこれくらい
たしかに体感できる効果はあるんだけど、
その効果は「毎日乗っているオーナーならわかる」って程度で数値化するには誤差が大きすぎて無理、
「風洞実験すれば数値化できるだろうねぇ、、、」
って代物
空力改善による燃費変化を「満タン給油法で実測」なんて誤差まみれでとても参考にならない
ガソリンスタンドの給油機の誤差は±0.5%は許されてるし
ガソリンの温度による体膨張率は約0.00135/℃(1℃上昇で約0.135%増)
走ればインジェクターの余り燃費がエンジンルームから返ってくるからガソリン温度は上昇して体積が増えるから燃費温度により満タンが変化する
「空力部品を取り付けた」って認識しちゃえばプラシーボ効果(思い込み)もあるし、
無意識に燃費運転しちゃう
数字による証明ができないから文章にするほど胡散臭くなってくるし、
いっぱいつけるとマニア臭が漂って「変人」扱いされる

子供がタンスにシール貼るんじゃないんだから、ほどほどにね、、、
だから僕はこの手の部品を付けるの嫌いなんだよなぁ
同じ貼り付ける部品なら「鹿笛」の方がはるかに有益だよ

動物が飛び出す確率が減って接触事故の確率が低下する効果は大きいです
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